SOLIZE(ソライズ)[5871]のIPOがスタンダード市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。3Dプリンターで製品開発支援などを行っている企業です。


主幹事は大和証券が務め公開株数995,200株、オーバーアロットメント149,200株です。上場規模は想定発行価格1,380円から計算すると約15.8億円になります。


2024年第1号のIPOになります!


SOLIZE(ソライズ)[5871]IPOが上場承認
※SOLIZE公式サイト引用


同社は3D技術等のデジタルテクノロジーを活用し「デジタルものづくり」を行っている企業です。


海外展開も行っており中国やアメリカ、インドなどに関係会社があります。


主要顧客は自動車業界を中心とした製造業になり、本田技研工業への売上が大きいようです。


自動車メーカーや自動車部品メーカー等による開発投資の拡大を見込み、同社グループの幅広いエンジニアリング技術を融合し、顧客の製品開発をサポートすることで収益拡大を図るそうです!


SOLIZE(ソライズ)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日2月07日
市場スタンダード市場
業種サービス業
事業内容エンジニアの派遣・請負による設計支援、3Dプリンターによる試作/最終製品の製作、および製品開発を革新するコンサルティング
ブックビルディング1月23日~1月30日
想定価格1,380円
仮条件1,380円~1,470円
公開価格1,470円
初値結果2,020円(公開価格1.37倍)
企業情報https://www.solize.com/
監査人有限責任監査法人トーマツ
手取金の使途
  • 設備投資
  • 運転資金


項目株数データ
公募株数995,200株
売出株数0株
公開株数(合計)995,200株
オーバーアロットメント149,200株
上場時発行済み株数6,000,000株
※公募分を含む
想定ベースの時価総額約82.8億円
幹事団大和証券(主幹事)
野村證券
SMBC日興証券
みずほ証券
SBI証券
マネックス証券
楽天証券
委託見込大和コネクト証券
DMM.com証券


SOLIZE(ソライズ)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,380円を基に吸収金額を算出すると約13.7億円となり、オーバーアロットメントを含めると約15.8億円規模の上場となります。


同社グループは、3Dプリンターによる試作品の製作から製品開発支援の事業をスタートし、エンジニアリングパートナー企業として開発支援領域におけるサービスを拡大してきたそうです。


現在は試作品の製作だけでなく、試作の前工程である研究開発・デザイン(スタイリング)・制御・設計・解析や、後工程である生産準備・3Dプリンターによる最終部品の製作など製品開発のエンジニアリングチェーンを幅広く支援できる体制を構築しています。


この他、ソフトウエア開発やサイバーセキュリティへの対応としてのデジタルリスクマネジメントも行います。


SOLIZE(ソライズ)の業績
※有価証券届出書引用


同社グループのエンジニアが顧客企業の製品開発に対し、直接的に製品開発ノウハウ・技術等を提供する「デザイン事業」、


顧客企業に対して自社所有の3Dプリンター等の設備による試作モデル製作及び最終製品に使用出来る少量多品種製品の製作や3Dプリンターの代理販売・保守サポート等を行う「マニュファクチュアリング事業」の2つのセグメントで構成されています。


SOLIZE(ソライズ)のビジネスモデル
※有価証券届出書引用


デザイン事業は、主に自動車業界の開発部門を中心にサービスを提供し、自動車開発に強みを持ったエンジニアが多数所属しています。


サービス構成としては、直接的に顧客企業の製品開発をサポートする「エンジニアリングサービス」と顧客企業の競争優位性確保を支援する「コンサルティングサービス」により構成されています。


エンジニアリングサービスは、同社グループのエンジニアが保有する製品開発ノウハウやデジタル技術等を顧客企業の開発現場で直接提供するオンサイト支援、もしくは顧客企業から依頼を受け取り決めたアウトプット等を提供するオフサイト支援で提供しています。


コンサルティングサービスは、企業のビジネスモデルや製品開発の業務プロセスの変革等の実行力を提供するサービスです。


SOLIZE(ソライズ)の販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


マニュファクチュアリング事業は30年以上にわたり蓄積してきた3Dプリンティングの技術とノウハウ、並びに自社で保有する3Dプリンター等の造形設備を活用しています。


製品開発における評価・検証等に使用される試作部品や、最終製品に使用される量産部品の提供を行っています。


また、3Dプリンターの販売や保守サポート、材料販売、3Dプリンティングにおける長年の経験と実績を活かし、3Dプリンターの新材料の開発、AM技術導入支援サービスも行っています。


同社グループは、顧客企業の開発精度を高めるため、用途や試験内容をあらかじめヒアリングし様々なパラメータをもとに、そのニーズに最適な工法を提案しているそうです。外注業者と協力することもあるそうです。


SOLIZE(ソライズ)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は1990年7月27日、東京都千代田区三番町6番3号に本社を構えます。代表取締役社長CEOは宮藤康聡氏(1966年5月30日生まれ)、株式保有率は2.34%(108,000株)です。※新株予約権を含む


従業員数1,683人で臨時雇用者0人、平均年齢35.92歳、平均勤続年数8.00年、平均年間給与5,927,668円です。連結従業員数は1,983人で臨時雇用者はいません。


連結のセグメント別従業員数はデザイン事業1,691人、マニュファクチュアリング事業149人、全社共通143人となっています。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
SOLIZE従業員持株会1,326,600株28.80%
古河 未由紀796,800株17.30%
篠原 敬一348,000株7.56%
東京中小企業投資育成株式会社300,000株6.51%
古河 摩耶202,500株4.40%
古河 慶純202,500株4.40%
古河 陽純202,500株4.40%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


この他、新株予約権対象者の多くにロックアップ期間中の株式売却等を行わない旨の合意がなされています。


上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。


親引けは行われません。


SOLIZE(ソライズ)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件範囲が1,380円~1,470円に決定し吸収金額が最大約16.8億円、時価総額は約88.2億円になります。


日経平均株価がバブル後最高値を更新しIPOにも資金流入期待がありそうです。東証スタンダード市場指数も上昇しています。


同社は3Dプリンターがない時代からレーザー光による造形技術を用いた試作事業で成功しています。しかしリーマンショックにより倒産してしまいました。※民事再生


金型企業として超有名な企業でしたが今では珍しい事業ではなくなっています。ただ大手によれば知る人ぞ知る企業として紹介されているようです。


株主にベンチャーキャピタルは含まれるもののロックアップ対象となっています。IPO的に上場時の内容は悪くありません。IPOは全て公募株式となっています。


大手初値予想1,500円~2,000円
修正値2,000円前後
最終予想2,100円

※注目度A


業績を確認すると2023年12月期の連結予想を確認できました。売上198.18億円となり前期比11.17%増、経常利益8.66億円となり前期比21.80%増となります。


四半期利益は6.03億円となり前期比6.54%増を予想しています。


公開価格が1,470円決定の場合の指標はEPS130.94からPER11.23倍、BPS2,403.45からPBR0.61倍になります。配当金が44円予定されているため配当利回り2.99%になります。


歴史ある企業なので注目度は高いと思います。2024年の第1号IPOという話題もあり資金が通常よりも多く流入する可能性が高そうです。


kimukimu

同社を再生した主導者の古河建規氏の親族が株式を保有しているけど経営に関わっていないためどこかのタイミングで売却してくる可能性があるそうです。将来の売り圧力になるかも?

古河建規氏は2023年2月に永眠されています。



2023年の12月に上場したIPOにはあまり資金が入りませんでしたが、2024年は年明けから株式市場に資金流入が続いています。


とりあえず第1号には資金流入期待が高いと思うのでIPO当選を狙って全力申込を行いたいと考えています。資金流入なら1単元10万円くらいの利益が見込めるかもしれません!


幹事名割当株数引受割合
大和証券(主幹事)846,200株85.03%
野村證券49,700株4.99%
SMBC日興証券39,800株4.00%
みずほ証券39,800株4.00%
SBI証券9,900株0.99%
マネックス証券4,900株0.49%
楽天証券4,900株0.49%


2024年第1号のIPOは大和証券から始まります。2023年最後のIPOも大和証券でしたよね。


大和証券の証券口座はもちろんですが、委託販売先の大和コネクト証券の口座開設も行っておきましょう。私は口座開設を行ってから毎年IPOが当選しています。


2023年は大和証券から当選できませんでしたが委託販売経由で当選できました。


IPOルールについては下記記事に詳しくまとめています。証券口座があると当選確率が高くなるはずです!!




IPOに魅力を感じない方は未上場企業へ投資してみませんか?ファンディーノでは未上場企業の株式を売買することもできます。


将来性ある企業へ投資できれば利益も期待できそうです。また、投資対象となる企業を確認するだけでも面白いと思います!


口座開設だけでAmazonギフト券が1,000円分貰えるタイアップ特典を付けていただいたのでよかったらご利用ください。詳しくは下記記事、又は公式サイトにまとめています。




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
ソーバル(2186)PER17.45倍PBR1.97倍
テクノプロ・ホールディングス(6028)PER22.44倍PBR4.98倍
メイテックグループホールディングス(9744)PER19.27倍PBR4.86倍
※2024年1月23日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2020年4月01日~2027年12月20日360,000株1,192円
2022年4月01日~2030年3月26日66,000株1,480円
2024年4月01日~2032年3月30日129,600株1,540円


ストックオプション(新株予約権)は426,000株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数6,000,000株に対する新株予約権の割合は9.26%に相当します。新株予約権による潜在株式数は555,600株です。


ベンチャーキャピタル出資は東京中小企業投資育成株式会社の1社のみとなっています。


SOLIZE(ソライズ)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

SOLIZE(ソライズ)のIPOは面白そうですね。


ただ2008年に発生した世界金融危機が切欠となり、自動車業界の景況が悪化したため売上が大幅に落ち込み民事再生を行っています。


現在は立ち直っていますが景気に大きく左右されるビジネスと言えそうです。


SOLIZE(ソライズ)[5871]IPOのまとめ
※SOLIZE公式サイト引用


上場規模的には問題ないと思いますが2023年はIT企業でも資金が入らないことがありました。また上場規模を無理に拡大しているようなIPOではなさそうです。


上場承認時のオファリングレシオは19.08%と低めになっています。しかも募集は全て公募株式なのでIPOとしての印象は良さそうです。


ロックアップはがちがちに掛けられています。ただ3Dプリンターの材料はプラスでも自動車業界という材料が盛り上がりに欠けます。


kimukimu

2024年1発目のIPOになる予定なので個人的には積極的にIPO抽選に参加したいと考えています!



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