日本ビジネスシステムズ(5036)のIPOがスタンダード市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。少し微妙なIPOなので人気見込みは低いかもしれません。


主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券とみずほ証券が共同で務め、公開株数2,438,000株、オーバーアロットメント365,700株です。


上場規模は想定発行価格1,420円から計算すると約39.8億円になります。事業はIPO向きなので申込を検討しています!!


日本ビジネスシステムズ(5036)IPOが上場承認
※日本ビジネスシステムズ公式サイト引用


同社はDX計画策定からクラウドなどのITサービスに特化した企業になります。主にマイクロソフト製品を中心としたビジネス展開を行うとされています。


国内IT市場では働き方改革やDXを軸としたニューノーマルへの対応ニーズが拡大し、生産性向上や業務効率化やビジネスモデルの変革を目的としたシステム投資需要が高まっています。


同社にとっては追い風となり、マイクロソフト ジャパン パートナー・オブ・ザ・イヤーを2021年も受賞し9年連続の受賞の強みがあります。


大規模企業をターゲットにし売上高5,000億円以上、または従業員5,000人以上規模のエンタープライズ企業との取引を拡大しています。


同社は企業規模が大きいため、いずれ東証プライム市場を目指すためスタンダード市場に上場するのかもしれません!


日本ビジネスシステムズ(5036)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日8月02日
市場スタンダード市場
業種情報・通信業
事業内容マイクロソフト製品を中心とした、DX計画策定からクラウドによる効果創出までの一貫したITサービスの提供
ブックビルディング7月15日~7月22日
想定価格1,420円
仮条件1,420円~1,520円
公開価格1,520円
初値結果1,827円(公開価格1.20倍)
企業情報https://www.jbs.co.jp/
監査人EY新日本有限責任監査法人
手取金の使途
  • 人材の採用等に係る費用及び人件費
  • サービス基盤拡充・新規サービスの開発


項目株数データ
公募株数2,438,000株
売出株数0株
公開株数(合計)2,438,000株
オーバーアロットメント365,700株
上場時発行済み株数24,183,200株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約343.4億円
幹事団 三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事)
みずほ証券(主幹事)
野村證券
SMBC日興証券
東海東京証券
SBI証券
岡三証券
岩井コスモ証券
東洋証券
むさし証券
委託見込岡三オンライン
DMM.com証券


日本ビジネスシステムズ(5036)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,420円を基に吸収金額を算出すると約34.6億円となり、オーバーアロットメントを含めると約39.8億円規模の上場となります。


同社は顧客のIT課題やビジネス課題を解決するため、マイクロソフト社をはじめとしたクラウド企業や各種ハードウエアメーカー・ソフトウエアメーカー、各種研究機関・大学などと連携し最先端のクラウドサービス提供に注力しています。


日本ビジネスシステムズは独立系クラウドインテグレーターとして、マイクロソフトクラウドサービスなどを活用し、顧客のパフォーマンスを最大化することが可能なコンサルティングやITサービスを提供しています。


IT領域ではDX(デジタルトランスフォーメーション)計画策定からクラウドによる効果の創出まで一貫してサービスを提供するビジネスモデルとなっています。


日本ビジネスシステムズ(5036)の業績
※有価証券届出書引用


計画策定からクラウド基盤設計・構築を行う「クラウドインテグレーション事業(CI)」、クラウド利活用のための運用支援を行う「クラウドサービス事業(CS)」、クラウドの運用及び利活用に必要なライセンスや関連製品を取り扱う「ライセンス&プロダクツ事業(L&P)」によって構成されています。


クラウドサービス事業(CS)における継続契約型の保守運用売上と、ライセンス&プロダクツ事業(L&P)におけるクラウドライセンス売上は、定期的な契約更新により安定的な売上が見込めるストック収益型のビジネスモデルになっています。


また、企業の多くはオンプレミスのIT環境になり、クラウド導入によるDX効果を創出するためには、オンプレミスとクラウドを組み合わせて活用するハイブリッドクラウドの設計から導入、利活用が必要不可欠となるそうです。


日本ビジネスシステムズ(5036)IPOの事業系統図
※有価証券届出書引用


クラウドインテグレーション事業は主にマイクロソフト社のクラウド製品である「Azure/M365/D365」及び周辺クラウドサービスの導入を支援しています。


クラウドサービス事業は「Azure/M365/D365」を含む、クラウド利活用における保守・運用・改善を請け負い、一貫したサポートを提供しています。


ライセンス&プロダクツ事業は主に顧客のシステム開発における基盤となるマイクロソフト社の「Azure」「M365」「D365」等をはじめとしたクラウドソリューションとライセンス・関連機器をリセールとして提供しています。


非常に内容がつかみにくくなっていますが、事業系統を確認するとわかりやすそうです。売上は「ライセンス&プロダクツ事業」が大きいようです。


日本ビジネスシステムズ(5036)IPOの販売実績
※有価証券届出書引用


日本ビジネスシステムズ(5036)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は1990年10月04日、東京都港区虎ノ門一丁目23番1号虎ノ門ヒルズ森タワーに本社を構えます。社長は牧田幸弘氏(1957年3月14日生まれ)、株式保有率は8.65%(1,850,000株)です。


従業員数2,328人で臨時雇用者0人、平均年齢34.4歳、平均勤続年数7.1年、平均年間給与5,983,471円です。


セグメント別従業員数はクラウドインテグレーション1,048人、クラウドサービス645人、全社共通635人になります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
株式会社ロマネ8,600,000株40.23%
株式会社三菱総合研究所3,141,000株14.69%
牧田 幸弘1,850,000株8.65%
長井 一浩1,750,000株8.19%
日本ビジネスシステムズ社員持株会1,051,000株4.92%
三菱総研DCS982,000株4.59%
有限会社セブンレイヤーズ340,000株1.59%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2023年1月28日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


親引けは三菱総合研究所に対し364,600株を上限として売り付け、さらに従業員持株会に対して取得金額490,000千円に相当する株式を上限として売り付け予定となっています。


日本ビジネスシステムズ(5036)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件が想定発行価格を下限として1,420円~1,520円に決定しました。これにより吸収金額が約42.6億円、時価総額367.6億円になります。上限価格は想定から7.04%引き上げられました。


旧基準であれば東証1部へ直接上場できるサイズになりますが、新基準ではスタンダード市場への上場になります。


業績拡大が続き業績水準も高く、個人投資家よりも機関投資家期待のIPOだと思います。直近では受注単価が上昇していることから利益率が向上しているとの観測があります。


人気のクラウド関連でありDX計画策定も手掛けるためIPOでは人気が見込めます。上場市場がスタンダード市場のため荷もたれ感があると考えられますが、業績規模から機関投資家需要が見込めるようです。


また、従業員が多く企業規模的な判断からだと安定期に入っていると考えられます。目論見の情報では2,328人の雇用が確認できました。


さらに海外子会社があるものの、業績が単体となっていることから海外子会社の収益期待は低いようです。この他、某紙では競合に比べ利益率が低いため改善余地があると観測されています。


大手初値予想1,500円~2,000円
修正値1,750円~2,000円
直前予想2,000円

※注目度A


業績を確認すると2022年9月期の単独予想を確認することができました。売上854.44億円となり前期比14.00%増、経常利益35.51億円となり前期比50.28%増となります。


四半期利益は21.29億円となり前期比36.47%増となる予想が出ています。ちなみに2019年9月期に四半期利益が25.93億円となっているため多少違和感はあります。


とはいえ類似企業比較では割安と観測が出ており、PER30倍程度を目指す展開もあり得るようです。


公開価格が1,520円決定の場合の指標はEPS108.42からPER14.02倍、BPS841.38からPBR1.81倍になります。また、配当金が30円出るため配当利回り1.97%になります。株主優待の設定は現時点でありません。


業績規模の大きさや大手企業が顧客となっていることで安定感のある銘柄だと思います。大手クラウドインテグレーターとして、オンプレミスとクラウドの両方に強みを持ち業績好調となっていることで人気が見込まれます。


スタンダード市場への上場は気になりますが直近にイベント的な案件もなく、資金流入期待は高いと思います。IPOが少ないことも注目を集める材料になりそうです。


共同主幹事で上場させるような規模ではありませんが、機関投資家の参戦は十分期待できるみたいです!!


幹事名割当株数引受割合
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事)1,268,300株52.02%
みずほ証券(主幹事)780,100株32.00%
野村證券73,100株3.00%
SMBC日興証券73,100株3.00%
東海東京証券73,100株3.00%
SBI証券73,100株3.00%
岡三証券24,300株1.00%
岩井コスモ証券24,300株1.00%
東洋証券24,300株1.00%
むさし証券24,300株1.00%


三菱UFJモルガン・スタンレー証券とみずほ証券の共同主幹事になっています。スタンダード市場としては上場規模が大きめだと思います。


事業的にはIPO向きになり利益もしっかり出ているようです。


売出株がないことは好感できますがあまり人気が見込めるようなIPOではない気がしています。ただIPOがあまりない8月上場なので資金流入の期待はあると考えています。


個人的には主幹事からの申込を中心に行っておけばいいと思います。引受幹事は店頭証券引受けが多いようです。


それと先日IPOチャレンジポイントを使って爆益を手に入れたので2022年の利益を計算したら120万円を超えていました。


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類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
コムチュア(3844)PER28.93倍PBR6.45倍
HCSホールディングス(4200)PER8.86倍PBR0.79倍
BeeX(4270)PER20.85倍PBR3.05倍
※2022年7月15日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2021年1月31日~2034年9月24日1,750,000株539.32円


ストックオプション(新株予約権)は全株式が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数24,183,200株に対する新株予約権の割合は7.2%に相当します。新株予約権による潜在株式数は1,750,000株です。


日本ビジネスシステムズ(5036)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

日本ビジネスシステムズのIPOはスタンダード市場への上場かつ規模が大きいためあまり人気がないと考えています。


市場環境次第だと思いますが、相場が安定していればIPOでは人気事業のため資金流入の期待はあるでしょう。ただ大きな利益は見込めないと考えています。


日本ビジネスシステムズ(5036)IPOのまとめ
※日本ビジネスシステムズ公式サイト引用


店頭証券で共同主幹事なので警戒している個人投資家も多いはずです。ベンチャーキャピタル出資がなく従業員に対してもロックアップがしっかりしていることは高感度が増します。


全て公募株なのでIPOの印象は悪くありません。


売上は増加傾向にあり直近の利益も持ち直しているように思います。競合が多数存在し新奇性が感じられないことは確かですが、企業規模が大きい取引先が多いようなので安心感があります。


日本マイクロソフトと長年取引を行い、協業によって事業を拡大させている強みはあるでしょう。ただ依存度が高いためリスクと考える投資家もいるかもしれません。


また上場後は海外展開を行い、米国や中国、シンガポール、メキシコ、香港に子会社を設立する方向で調整が進むそうです。


三菱総合研究所と三菱総研DCSとの関係が深い企業になり、同社取締役の森崎孝氏は三菱総合研究所から招いたそうです。三菱銀行や三菱UFJフィナンシャル・グループなどを経てきた方です。


主幹事が三菱UFJモルガン・スタンレー証券なので公開価格割れは防いでくると考えています。


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上場企業に貸付を行うスキームのため元本毀損の可能性は低いと思います。Fundsを利用して広告活動を行う企業も増えています。さらに優待付きファンドも登場しています。


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