リンカーズ(5131)のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。久しぶりにVC出資が多くドキドキしています。


株単価が低く吸収金額も低いため割れることはないと思います。


主幹事はSBI証券が務め公開株数2,431,000株、オーバーアロットメント364,600株です。上場規模は想定発行価格295円から計算すると約8.2億円になります!


リンカーズ(5131)IPOが上場承認
※リンカーズ公式サイト引用


同社は独自のビジネスマッチングプラットフォームを提供することで、国内産業の生産性の改善や国力の発展に寄与することを経営方針としています。


多くのイノベーションを生み出す「別次元の産業構造」を築きたい目的があるようです。


具体的には、ものづくり産業におけるニーズとシーズとなる受注候補企業を結びつけることを活動の中心としています。


産業横断でより広範囲にマッチングプラットフォームをSaaS型で提供し、商流構築までサービスに取り込むことで、新しい企業間の組合せによる商流発生を促進し、新しい産業構造の創出に取り組んでいます。


わかりやすく言えばビジネスマッチングプラットフォームの提供を行う企業です!!


リンカーズ(5131)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日10月26日
市場グロース市場
業種情報・通信業
事業内容ものづくり領域におけるビジネスマッチングサービス、リサーチコンサルティングの提供
ブックビルディング10月11日~10月17日
想定価格295円
仮条件290円~300円
公開価格300円
初値結果503円(公開価格1.68倍)
企業情報https://corp.linkers.net/
監査人太陽有限責任監査法人
手取金の使途
  • 人材採用費
  • 設備投資(システム開発等)


項目株数データ
公募株数966,000株
売出株数1,465,000株
公開株数(合計)2,431,000株
オーバーアロットメント364,600株
上場時発行済み株数13,236,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約39.0億円
幹事団SBI証券(主幹事)
みずほ証券
岩井コスモ証券
極東証券
松井証券
水戸証券
委託見込SBIネオトレード証券
DMM.com証券


リンカーズ(5131)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格295円を基に吸収金額を算出すると約7.2億円となり、オーバーアロットメントを含めると約8.2億円規模の上場となります。


SBI証券のIPOは面白案件がたまにありますよね。


同社は企業と企業の出会いのあり方を見直し、従来の産業構造では成し得なかった最適な出会いを提供することで、多くのイノベーションを生み出す産業の仕組み提供しています。


日本国内外に築き、産業全体の生産性を最大化するための連携のハブとなる企業を目指すために、ものづくり企業のあらゆる探索等の課題に対して、マッチングプラットフォームの運営を中心に課題解決のサービスを提供しています。


探索・マッチングサービスの「Linkers Trading」を利用することで、量産段階におけるサプライヤー探索等の調達支援を通じて、発注企業及び受注企業の新たな商流構築を行っています。


リンカーズ(5131)の業績
※有価証券届出書引用


「Linkers Sourcing」は、大手企業を中心とした技術課題を抱えた発注企業と、ものづくりに特化した全国の中堅・中小企業等を引き合わせる技術探索サービスになります。AIマッチングなどの利用もあるそうです。


新たなイノベーションや技術を産み出すことで他産業へも波及効果を持つ、日本のGDPの2割前後を占める製造業を中心とした、ものづくり企業の活性化を目的としているそうです。


全国の地方自治体、地域金融機関、中堅・中小企業支援機関、商工会議所、大学などに所属する産業コーディネーターが登録されています。


産業コーディネーターを介して、多数の有力な受注候補企業の獲得がなされており、同社技術を利用することで発注企業のニーズを満たすものづくりに特化した有力企業等を、網羅的に複数探索することが可能となるそうです。


リンカーズ(5131)IPOのマッチングサービスとマッチングシステム
※有価証券届出書引用


「Linkers Marketing」は独自の企業ネットワークを活用して、同社が提供するマッチングプラットフォームで、発注企業が保有する技術・製品を必要とする会社との面談機会創出の支援を行う技術・製品の用途開拓サービスです。


「Linkers Marketing」は「Linkers Sourcing」と同一のマッチングプラットフォームで提供するサービスとなっています。


これまでに1,600案件超の技術パートナー探索を手掛けているそうです。


リンカーズ(5131)IPOの販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


事業内容を簡単にまとめると、「Linkers Research」は研究段階における技術ニーズ・シーズの調査を手掛け、その企業が取り組むべき技術テーマや技術課題の顕在化を行います。


また、「Linkers Sourcing」で開発段階にあるニーズ起点のマッチングを手掛ける技術探索サービスを提供し、「Linkers Marketing」でシーズ起点のマッチングを手掛ける用途開拓サービスを提供することで、多様なマッチング機会を創出します。


「Linkers Trading」は、量産段階におけるサプライヤー探索等の調達支援を通じて、発注企業及び受注企業の新たな商流構築を行うそうです。


この他にもサービスを提供しています。似たようなスペルなので日本人にはわかりにくそうです。


リンカーズ(5131)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2011年9月01日、東京都文京区後楽二丁目3番21号に本社を構えます。社長は前田佳宏氏(1977年2月28日生まれ)、株式保有率は22.74%(3,000,000株)です。


従業員数81人で臨時雇用者15人、平均年齢38.2歳、平均勤続年数2.6年、平均年間給与6,661,000円です。


セグメントはビジネスマッチング事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
前田 佳宏3,000,000株22.74%
ジャフコSV4共有投資事業有限責任組合2,930,000株22.21%
合同会社SAKUNANA2,500,000株18.95%
SBI AI&Blockchain投資事業有限責任組合1,270,000株9.63%
加福 秀亙911,000株6.90%
DBJキャピタル投資事業有限責任組合857,000株6.50%
京侑株式会社600,000株4.55%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2023年4月23日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


また、売出人のジャフコSV4共有投資事業有限責任組合や他のVCに対しては90日間(2023年1月23日まで)のロックアップ付与、ロックアップ解除は発行価格又は売出価格の1.5倍以上となっています。


上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。


親引けは行われません。


リンカーズ(5131)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件範囲が290円~300円に決定し吸収金額が最大で約8.4億円、時価総額39.7億円になります。


ネット証券主幹事で業績水準が低く、VC保有株が多いためロックアップ解除となる公開価格1.5倍が意識されそうです。仮条件が300円決定の場合は450円になります。


低位株のため公開価格割れはないと思いますが、実力がやや乏しいため初値2倍になれば公募組は儲けものでしょう。IPO的には人気業種になり新奇性も感じられます。


事業自体は好調となっていますが、IPOに参加する個人投資家のお財布事情が影響しそうです。上場直前のマザーズ指数が好調であれば短期資金が向かうと考えられます。


公開価格割れはないと個人的にも考えているため、ブックビルディングには積極的に参加したいと思います!


大手初値予想400円~600円
修正値450円~500円
直前予想500円

※注目度B


業績を確認すると2023年7月期の単独予想を確認できました。売上21.92億円となり前期比55.24%増、経常利益15.8億円となり前期比150.79%増となります。


四半期利益は1.50億円となり前期比206.12%増の予想が出ています。業績が好調のように感じますが前期の営業利益が低いだけなので気を付けてください。


公開価格が300円決定の場合の指標はEPS11.55からPER25.97倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


2020年7月期の四半期利益が2.92億円となっていることから上場時が最高益予想ではなく心配する面もあります。


また、SBI AI&Blockchain投資事業有限責任組合が直近で100株当たり551円で同社株を取得しているため、初値550円程度となる期待もあります。もしくは600円だと売り逃げ可能でしょう。


ダウンラウンド案件にもなるため公開価格割れはないと思います。この他、IPOチャレンジポイント当選で複数単元配分となるのか興味津々です!


幹事名割当株数引受割合
SBI証券(主幹事)2,212,500株91.01%
みずほ証券72,900株3.00%
岩井コスモ証券36,400株1.50%
極東証券36,400株1.50%
松井証券36,400株1.50%
水戸証券36,400株1.50%


SBI証券主幹事が久しぶりにきました。しかもベンチャーキャピタル保有株が多く懸念材料もあります。


しかし上場規模が小さく株単価も低いため個人投資家には人気でしょう。久しぶりにSBI証券で複数単元の配分が行われるのか注目したいと思います。


IPOチャレンジポイントを利用する方は少ないと思いますが、初値2倍などの事前予想がでると投資家のスタンスに変化があるかもしれません。


公募組はSBI証券からの申込を忘れないようにしておきましょう。また、SBI証券から委託販売が行われるSBIネオトレード証券も今回は期待できそうです。今後取扱いの発表があるはずです。


IPOルールは下記記事にまとめています。資金不要でIPO抽選に参加できます!




株単価が低いため初値2倍でも数万円の利益にしかなりません。そこで市場が下落しているタイミングでETF投資を始めてみては如何でしょうか?


AIに強みを持つFOLIO ROBO PROなら、短期間で利益を得られる可能性もあるようです。私も実際に投資を行っています。


詳しい内容は下記記事、もしくは公式サイトで成績などが公開されているため確認してみると面白いと思います。




リンカーズのIPOチャレンジポイントのボーダーラインを予想してみました

リンカーズのIPOチャレンジポイントのボーダーラインについて考察してみたいと思います。


想定ベースの株価が295円なので初値2倍だと約3万円の利益です。そして複数単元で配分が行われると考えたらMAX300株で9万円の利益になります。


SBI証券のIPOチャレンジポイントボーダーライン予想と結果


IPOチャレンジポイントは2021年12月にハイブリッドテクノロジーズ(4260)の300株配分を最後に行われていません。


モイ(5031)では公開株数が多かったにも関わらず100株配分でした。


そう考えるとIPOチャレンジポイントはモイと同じで135ポイントあたりになるのかもしれません。ただ300株配分だと250ポイントは必要だと思います。


ネットやSNSでも今後IPOチャレンジポイントの話題が出てくると思います。個人的には低位株でポイントを利用するのは良い選択肢とは言えないと考えています。


私も今年ポイントを利用しましたが32万円以上の利益になりました。利用ポイントは540P程度でした。しかも未成年口座も利用して200株当選を獲得しNISA口座で非課税、さらにセカンダリーにそのまま参加して大きな利益を得ることに成功しています。


個人的にはリンカーズにIPOチャレンジポイントを使うのは勿体ないと考えています。


ただ500ポイント程度貯めるのも確かに大変ですよね。IPOも今後ルールの変更が行われる可能性もありますからね。


kimukimu

いろいろ心理作戦を考えると面白いですよね!



IPOに当選できないと考えている方は、株式投資型クラウドファンディングへ投資するのも一つの手だと思います。


イークラウドだとキャンペーンが行われています。大和証券グループと関係があり、他社と異なり独自性があると考えています。先日も4,500万円超の申込みがあり目標金額をクリアーしています!




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
マークラインズ(3901)PER29.34倍PBR8.36倍
グローバルインフォメーション(4171)PER12.28倍PBR2.77倍
インテージホールディングス(4326)PER16.44倍PBR2.17倍
※2022年10月12日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2014年4月11日~2032年3月10日66,000株10円
2015年8月23日~2023年8月22日366,000株10円
2013年9月29日~2033年9月28日33,000株10円
2013年10月24日~2033年10月23日10,000株10円
2017年3月07日~2025年3月05日30,000株90円
2018年4月01日~2026年2月28日130,000株90円
2019年10月28日~2027年9月27日10,000株250円
2020年5月08日~2028年4月07日47,000株350円
2020年8月01日~2028年6月30日38,000株480円
2023年11月16日~2031年11月15日74,300株株式公開時の公開価格
2024年3月16日~2032年3月15日120,900株株式公開時の公開価格


ストックオプション(新株予約権)は730,000株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数12,270,000株に対する新株予約権の割合は7.54%に相当します。新株予約権による潜在株式数は925,200株です。


リンカーズ(5131)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

リンカーズのIPOは公開価格割れがないと考えているため積極的に参加したいと思います。


ベンチャーキャピタル出資はありますが利益が出ている企業です。ただ中長期的に黒字を維持できるのかはやや不安です。


リンカーズ(5131)IPOのまとめ
※リンカーズ公式サイト引用


同社はビジネスマッチング業務をワンストップで支援する体制の構築ができている企業です。


市場環境を調べると将来性が見込める市場になり、国内外の事業者がこの分野に参入してくる可能性があるそうです。さらに参入障壁が低いビジネスモデルとなっています。


同社には優位性があると思いますが、これまで同様のサービスを行ってきたと思われる商社や銀行、コンサルティング会社、展示会支援業者等の勢いがITの普及で巻き返す可能性もあるかもしれません。


特に銀行などの金融系やコンサルティング系の企業は資金力さえあれば、新しい技術の導入も積極的に行ってくるはずです。


WEBに始まり、IoTの普及や革新的技術、複合的なサービスを行う企業の誕生など新しい技術やサービスが次から次にでてきます。


製品ライフサイクルの短縮化、業界を超えた有業領域の拡大、さらには新興国の技術的な追い上げな常に危機感があります。そんな時代の中でビジネスマッチングプラットフォームという事業は個人的にも面白いと感じています。


既にありそうな事業だと思いますけど、IPO的には期待しています!


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