ビジネスコーチ(9562)IPOの初値予想と幹事割当数などを評価したいと思います。初値2倍は軽いと思っていましたが、業績水準が低いため大手予想はシビアのようです。


今期業績は増収減益予想となっており期待したほどの数値ではありませんでした。前期収益が良すぎたのかもしれません。


ビジネスコーチ(9562)IPOの評価


項目株数データ
想定価格2,070円
仮条件10月03日
公開価格10月12日
公募株数136,000株
売出株数129,900株
公開株数(合計)265,900株
オーバーアロットメント39,800株
幹事団SMBC日興証券(主幹事)
SBI証券
岡三証券
マネックス証券
楽天証券
委託見込岡三オンライン
DMM.com証券


ビジネスコーチングを中心として人材開発事業を行っている企業で。


日本ではなじみが薄く社会にまだ浸透していないとの観測があります。アメリカでは一般的な研修にビジネスコーチングが含まれるようですが、日本では雇用制度の違いなどで取り入れる企業は少ないようです。


同社はコーチ陣の品質に自信があり、サービスのカスタマイズカや習慣化・定着化のためのフォローアップサービスの充実などが強みとなっています。


100名超のパートナーコーチがサービスを提供しています。


収益基盤は「1対n型」になりグループ共通の課題に対して質問等のコーチングプロセスを実施しています。nとは企業の管理職を表しています。教育を受けた企業管理職が部下に対し、能力開放や動機づけ、そして生産性向上に向けて「1on1」ミーティングでスキル向上を支援します。


上場後は事業を拡大させるため「1対1型」ビジネス拡大を続けるそうです。それに合わせサービス需要の開拓も行うようですね。


同社サービスを取り入れている大企業も多いようですが、社会に浸透しているサービスとは言い難いのかもしれません。


同社公式サイトでは味の素株式会社、東芝デジタルソリューションズ株式会社、日本電気株式会社などの名前が掲載されています。


ビジネスコーチ(9562)IPOの大手初値予想と評価はこうなる!

大手初値予想の数値を調べてみました。個人的には初値2倍程度は期待ができると考えています。


しかし業績水準の低さから最大でも初値1.5倍程度の予想値となっています。


最新の初値予想は下記のようになっています!


大手初値予想2,500円~3,000円
※注目度B


上場による吸収金額は想定発行価格算出で約6.3億円、時価総額は22.9億円です。


公開株数はOAを含め305,700株しかありません。売渋りが起きれば初値持越しも期待できる公開規模だと思ったんですけどね。VC出資もありませんから。


オファリングレシオは27.7%程度なので普通です。直近の上場案件にしては大きめかもしれませんが、グロース市場の上場維持基準で流通株式比率25%なのでクリアーしています。


ちなみに流通株式時価総額は5億円以上と定められています。ただし改善期間が設けられています。


同社の事業内容や上場承認時のデータは下記記事でまとめています。

ビジネスコーチの上場データと初値予想を考察


ビジネスコーチ(9562)IPOの幹事割当数と引受割合を調べました

幹事割当数と引受割合を調べました。主幹事はSMBC日興証券が単独で引受けます。


幹事名割当株数引受割合
SMBC日興証券(主幹事)244,900株92.10%
SBI証券13,200株4.96%
岡三証券2,600株0.98%
マネックス証券2,600株0.98%
楽天証券2,600株0.98%


主幹事からの抽選申込を優先しておきましょう。SBI証券だとIPOチャレンジポイントを利用することで当選できると思います。


ただし引受株数が少ないため、まとまったポイントを使わないと当選は厳しそうです。400P程度だと当選は厳しいと考えています。


岡三証券以下の幹事は余裕があれば申込むスタンスでいいと思います。当選確率は0.1%程度でしょうか。


岡三証券と言えば事業部門の一つに岡三オンラインがあります。実は立会外分売の取扱いが発表されています。


IPOみたいに抽選に申込を行い利益を得られる投資です。実際に取引した内容などを下記記事にまとめています。タイアップ特典も付いているので必要であればご利用ください。現金3,500円貰えます!




ビジネスコーチ(9562)IPOの業績予想と抽選参加スタンスまとめ

最新の業績予想を調べ抽選参加スタンスについて考えてみたいと思います。


10月20日に単独上場となっているため、地合いによっては人気となる可能性は残っていると思います!


ビジネスコーチ(9562)IPOの業績予想
※ビジネスコーチ公式サイト引用


業績を確認すると2022年9月期の単独予想を確認することができました。それによれば売上11.30億円となり前期10.01億円から12.89%増、経常利益2.15億円となり前期2.30億円から6.52%減となります。


四半期利益は1.44億円となり前期1.56億円から7.69%減を予想しています。


想定発行価格2,070円から指標を計算するとPER13.89倍、PBR5.06倍になります。また配当金が48円予定されているため配当利回り2.32%になります。


配当に関しては業績規模から違和感もありますが2019年9月期から実施しています。配当性向は30%を目処に決定しているそうです。


株価設定は低いとの観測があるため初値売却による利益は見込めそうです。


ビジネスコーチング自体がまだ日本では必要とされているのか微妙なところみたいですね。中長期的には必要だと思いますが、社会変革が進む中では柔軟な対応が必要なのかもしれません。


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