東京市場ザラバ~FOMC後に円買いドル売り為替介入で37円安~(2024年5月2日)

 

2024年5月2日

・昨日のNY株は朝方発表された4月ISM製造業景況指数と3月JOLT求人件数が予想を下回ったため長期金利が低下したことと前日にダウが今年最大の下げ幅を記録していたことで自律反発を見込んだ買いが入り、堅調に推移していました。
FOMCでは予想通り政策金利据え置き、利下げが遅れる可能性を示唆したもののパウエルFRB議長が「次の行動が利上げになる可能性が少ない」としたため利上げへの懸念が後退してダウ・ナス共に上昇しましたが、引けにかけては朝方発表された指標をスタグフレーションへの懸念を招くとの思惑から売りが強まり、ダウは$87高、ナスは0.33%安で引けました。
また05:10に日本政府・日銀による為替介入と思われる円買い・ドル売りでドル円は157.52から05:45には152.97まで455pipsの大急落となりました。

・本日の日経は前日終値38,274.05よりも270.04円安い38,004.01で寄り付き、316円安の37,958まで下落した後はジリジリと上げ出して11時過ぎにプラテンし、前引けは25円高の38,299でした。
後場は38,348で寄り付き、直後に80円高の38,355まで上昇しましたが、その後は前日終値38,274を挟んだ38,210-310での揉み合いがひたすら続いて、38,236.07(-37.98)▼0.10%で引けました。

 

FOMCの結果
5.25-5.50%で据え置き

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2024年5月2日)の記事に載せています。

 

 

日経先物
・38,000で寄り付き、8:50に38,100まで上昇した後、9:10に37,960まで下落しましたが、そこからは上昇基調が続いて12:30には38,370まで上昇しました。
その後は38,220-310での揉み合いがひたすら続いて、38,190(-20)▼0.05%で引けました。
現物は38,236.07(-37.98)▼0.10%でした。

東証プライム売買代金:42,061億円、東証プライム売買高:14.92億株
東証プライム騰落数 値上がり645銘柄、値下がり936銘柄、変わらず70銘柄

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

東証グロース市場250指数
・前日終値646.25よりも1.81ポイント安い644.44で寄り付き、直後から上げ出して9:05に648まで上昇しましたが、そこからはジリ下げが続いて10:40には642まで下落し、643で前引けとなりました。
後場に入ると643-646での小動きが続いて、642.96(-3.29)▼0.51%で引けました。

左:東証グロース市場250指数-5分足 右:東証グロース市場250指数-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・欧州時間は157.70-98での小動きが続き、23:00の4月ISM製造業景況指数と3月JOLT求人件数が予想を下回ったため157.37まで下落し、そこからは157.60近辺での小動きが続いて03:00のFOMCの時は157.62でした。
発表直後に157.32-75で振った後、パウエルFRB議長会見で「インフレは依然として高すぎる」「利下げの確信を得るには想定より時間かかる見通し」としながらも、「次の行動が利上げになる可能性は低い」と警戒されていた利上げの可能性を否定したことでドルが売られて03:50には156.98まで下落しました。
その後再び上げ出して05:00に157.58まで上昇しましたが、05:10に日本政府・日銀による為替介入と思われる円買いで爆速に下げ出して157.52から05:45には152.97まで455pipsの大急落し、154.40でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると6:40に155.34まで上昇した後、7:00に154.15まで急落しましたが、すぐに反転して円売りによるジリ上げが続いて10:30には156.28まで上昇しました。
その後は155.60-156.10での揉み合いがひたすら続いて、155.69で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
・大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-15分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
・労働節のため休場

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   37,903.29(+87.37)
NASDAQ   15,605.48(-52.34)
・昨日は朝方発表された4月ISM製造業景況指数と3月JOLT求人件数が予想を下回ったため長期金利が低下したことと前日にダウが今年最大の下げ幅を記録していたことで自律反発を見込んだ買いが入り、堅調に推移していました。
FOMCでは予想通り政策金利据え置き、利下げが遅れる可能性を示唆したもののパウエルFRB議長が「次の行動が利上げになる可能性が少ない」としたため利上げへの懸念が後退してダウ・ナス共に上昇しましたが、引けにかけては朝方発表された指標をスタグフレーションへの懸念を招くとの思惑から売りが強まり、ダウは$87高、ナスは0.33%安で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・FOMC後のパウエルFRB議長会見で「利下げの確信を得るには想定より時間かかる見通し」としながらも、「次の行動が利上げになる可能性は低い」などと発言したことでタカ派的な内容ではないとの受け止めから債権が買われて利回りは低下しましたが、引けにかけては逆に債券が売られて利回りは上昇し、4.632%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足