米雇用統計発表後のNY市場の動き(2023年12月9日)

2023年12月9日

 11月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想の18.0万人増を上回る19.9万人増、失業率も予想の3.9%から改善した3.7%、平均時給は前月比は予想を上回り、前年同月比は予想と一致の結果でした。
発表後、早期利下げ観測が後退して長期金利利回りが上昇しましたが、その後12月ミシガン大学消費者態度指数・速報値が予想を上回り、消費者マインドが上向き、期待インフレが下がったとの見方から株が買われてダウは2022年1月以来の1年11カ月ぶりの高値を付けました。
またドル円は前日の植田日銀総裁のチャレンジングの発言で141.57まで急落していたことの反動で上昇基調が続きました。

・昨日のNY株は非農業部門雇用者数や失業率が予想を上回ったことで早期利下げ期待が後退し、米長期金利も上昇したことで朝方は軟調に推移していましたが、24時に発表された12月ミシガン大学消費者態度指数・速報値が予想を上回り、消費者マインドが上向き、期待インフレが下がったとの見方から買いが入り、ダウは2022年1月以来の1年11カ月ぶりの高値を付けて$65高、ナスも0.22%高で引けました。

・日経ナイトは雇用統計発表直後に32,180-260で振った後、32,210-290で揉み合っていました。日付が変わるとNY株が堅調に推移していたため上げ出して05:00には32,550まで上昇し、32,520で引けました。

・ドル円は雇用統計発表直後に144.35から145.21まで急伸しましたが、すぐに反転して22:50には143.74まで急落し、その後は日付が変わると上げ出して02:10には144.97まで上昇し、144.99でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは11月雇用統計が良好な結果だったことで早期利下げ観測が後退し、債券は売られて利回りは上昇し、4.229%でNYクローズとなりました。

結果
22:30 11月非農業部門雇用者数 予想:+18.0万人 結果:+19.9万人 (前回:+15.0万人)
22:30 11月失業率 予想:3.9% 結果:3.7% (前回:3.9%)
22:30 11月平均時給 (前月比) 予想:+0.3% 結果:+0.4% (前回:+0.2%)
22:30 11月平均時給 (前年同月比) 予想:+4.0% 結果:+4.0% (前回:+4.1% 修正値:+4.0%)

 

 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   36,182.40(+65.02)
NASDAQ   14,371.84(+31.84)
・昨日のNY株は非農業部門雇用者数や失業率が予想を上回ったことで早期利下げ期待が後退し、米長期金利も上昇したことで朝方は軟調に推移していましたが、24時に発表された12月ミシガン大学消費者態度指数・速報値が予想を上回り、消費者マインドが上向き、期待インフレが下がったとの見方から買いが入り、ダウは2022年1月以来の1年11カ月ぶりの高値を付けて$65高、ナスも0.22%高で引けました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

日経先物(夜間)
・日経ナイトは32,250で寄り付き、20:40に32,330まで上昇して22:30の雇用統計の時は32,240でした。
発表直後に32,180-260で振った後、32,210-290で揉み合っていました。日付が変わるとNY株が堅調に推移していたため上げ出して05:00には32,550まで上昇し、32,520で引けました。
CME日経225先物は32,520でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

 

ドル円(チャートは7:00時点)
・欧州時間序盤は143.70-144.70で上下し、22:30の雇用統計の時は144.35でした。
発表直後に144.35から145.21まで急伸しましたが、すぐに反転して22:50には143.74まで急落しました。
その後は日付が変わると上げ出して02:10には144.97まで上昇し、144.99でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・11月雇用統計が良好な結果だったことで早期利下げ観測が後退し、債券は売られて利回りは上昇し、4.229%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足