米雇用統計発表後のNY市場の動き(2023年10月7日)

2023年10月7日

 9月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想の17.0万人増を大幅に上回る33.6万人増、失業率は予想の3.7%から悪化した3.8%、平均時給は前月比・前年同月比共に予想を下回る結果でした。
発表直後は株売り・ドル買いで反応しましたが、米長期金利金利が上昇幅を縮めると、逆に株買い・ドル売りの流れになりました。

・NY株は で引けました。

・日経ナイトは で引けました。

・ドル円は でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは でNYクローズとなりました。

結果
21:30 9月非農業部門雇用者数 予想:+17.0万人 結果:+33.6万人 (前回:+18.7万人 修正値:+22.7万人)
21:30 9月失業率 予想:3.7% 結果:3.8% (前回:3.8%)
21:30 9月平均時給 (前月比) 予想:+0.3% 結果:+0.2% (前回:+0.2%)
21:30 9月平均時給 (前年同月比) 予想:+4.3% 結果:+4.2% (前回:+4.3%)

 

 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   33,407.58(+288.01)
NASDAQ   13,431.34(+211.51)
・昨日のNY株は朝方は雇用統計の結果を受けて米長期金利が上昇したため売り物に押されてマイナス圏で推移していましたが、米長期金利が上げ幅を縮めたためハイテク株を中心に買いが強まり、ダウは$288高、ナスは1.60%高で引けました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

日経先物(夜間)
・日経ナイトは31,080で寄り付き、ジリジリと上げ出して19:45に31,170まで上昇し、21:30の雇用統計の時は31,150でした。
発表直後に31,150から30,910まで急落し、21:50には30,860まで更に下落しました。
しかし米長期金利が伸び悩むとハイテク株を中心に買いが強まったため日経先物も上げ出して03:30には31,390まで上昇し、31,330(+310)△1.00%で引けました。
CME日経225先物は31,330でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤は148.80-149.10で上下し、21:30の雇用統計の時は148.97でした。
発表直後に148.97から149.40まで急伸し、そこから更に上げて21:50には149.52まで上昇しました。
その後00:40に149.03まで押し戻された後は、再び上昇して149.30近辺での小動きが続き、149.28でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・9月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回ったことで米金融引き締めが長期化するとの見方から債券が売られて利回りは4.8852%まで上昇して2007年7月以来の高水準を付けました。
しかしすぐに利回りは低下して、4.795%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足