松山英樹の年間総合優勝なるか？

米国男子ツアーPGAのプレーオフシリーズ最終戦「ツアー選手権2019」が22日から4日間、アメリカはジョージア州のイーストレイクGCで行われる。

フェデックスポイントランキングで松山は前週に行われたプレーオフ第2戦「BMW選手権」開幕時点では33位で、ツアー選手権出場のための30位の圏外だった。しかし、ここで終わらないのが松山の強さで、2日目と最終日に「63」をたたき出す猛チャージを見せて、今季最高順位となる3位でフィニッシュ。フェデックスポイントランキングを15位まで一気に上げてきた。

今回のツアー選手権から総合優勝を争うフォーマットが変更され、BMW選手権終了時のポイントランキングに応じて、1位は10アンダー、2位は8アンダー・・・とツアー選手権スタート時にハンディを与えてツアー選手権が行われる。首位のジャスティン・トーマスは10アンダースタートとなり、15位の松山は3アンダースタートと、松山の大逆転年間王者には7アンダーの差の壁を乗り越えなければならない。

ブックメーカー「ウィリアムヒル」がツアー選手権2019優勝オッズ、つまり年間総合優勝オッズを発表し、松山はアダム・スコットとトニー・フィナウと並んで10番手の34.0倍オッズとなっている。最有力は10アンダーからスタートするトーマスで3.25倍となっており、松山とのストローク差を考えると大逆転Vは簡単なものではないことが考えられる。

優勝2番手にはパトリック・カントレーで5.5倍、3番手にはブルックス・ケプカで6.0倍、4番手にはローリー・マキロイで9.0倍とここまでが1桁オッズでトーマスのあとを追っている。

では、フェデックスポイントによるハンディがなかったとしたらどうであろうか？

こちらもブックメーカー「ウィリアムヒル」がオッズを発表しており、松山は7番手の17.00倍とハンディがある場合よりも評価が大きく上がっている。スコットやフィナウは21.0倍オッズとなっており松山よりも下に評価されていることを考えると、ストロークのハンディの影響は大きいと見てよいだろう。

ハンディなしの場合はローリー・マキロイが優勝最有力で8.0倍、2番手にトーマスとケプカが並んで10.0倍、ジョン・ラームが11.0倍で続いている。

松山の初日は日本時間23日午前1時55分からポール・ケーシーと同組でスタートする。年間総合優勝者に渡される1500万ドル（約16億円）を手にするのは一体誰か？