40歳からの妊活。採精室行きをどう捉えるか？

*妊活関係の露骨な表現が含まれますので苦手な方はここで閉じて下さい。

 

我が家は何故か、40歳を超えるくらいになってPuchi（パートナー）の意向で妊活が始まった。10年以上に渡っていたレスをシリンジによって何とか克服し、何度かタイミング法を試したものの、年齢のせいかカスリもしていない。

40歳からの妊活。レスの克服#2　シリコン兵器

tochi-pechi.com

2022.06.11

 

そこで2度ほどフーナーテスト（性交後試験）をしたところ、経管粘液が不足しており、膣口はピンホールで、精子もほとんどいなくて死にかけているという最悪の結果で、タイミング法での妊娠はほぼ絶望的だとの事だ。遺伝子的な要因もあるのかもしれないが、年齢的に難しいことはハナから分かっていたことだし、二人共妙に性欲が乏しかったこともあり、この結果を聞いても「ふーん。（やっぱりね）」といった感じだった。

だったらこれで妊活は終了かと思ったら、大甘だった。「次は採精室で採精し、精子の検査が必要」とのこと。精子に多少の問題があっても、人工授精（精製・選別した精子を子宮内に直接注入する方法）であればまだ可能性があるからとのことだ。

「・・は？ナニそれ、絶対嫌なんだけど。（大喧嘩）」

 

　採精室逝きへの道　

不妊の原因の約半分は男性にある。女性の方が年齢的にシビアーだが、男性だって年齢を重ねると精子の質が悪くなる。だから検査が必要だ。これは十分に理解できるし、別に検査自体は構わない。性欲が乏しすぎる自覚があるし、きっと何らかの問題があるのだろう。まあ知りたくもないのに検査され、落語者の烙印を押されるであろうことは極めて癪だが、それで妊活を諦めてくれるのであればまだ仕方がないと思える。

でも全く理解できなかったのは、採精室でのオナヌーを強要されることだ。掛かり付けの病院は、検査時に自宅から持っていくのがNGなのだ。今どきは専用の精子保存BOXなども開発されており、長時間保存も可能にも関わらず、病院の個室でセルフ抜きを強要されるのだ。これを興奮材料に抜けるような猛者ならばとっくに子供が出来ているだろうし、そもそも採精室でなければいけない必要性が全く理解できない。なぜ院長の意味不明な信念（性癖）にこちらが付き合わなければならないのだろうか？

 

しかもせっかく今年から妊活が保険適用になったのにもかかわらず、基本的に自費診療の病院だし、自宅からもやたら遠い。

「そんな病院じゃなくて近場で保険適用で持ち込み可能なところを探せばいいだけでしょ？」

「でもでもだって・・（根拠はないけど）いい病院なんだよ？（泣）」

「は？（怒り）」

 

～一晩経過～

 

行くことにした。（汗）

全く必要性が理解できないことを強要されるのは極めて腹立たしい。納得は微塵も出来ないし、そんな場所で抜ける自信も全くない。

だが、ちょっと採精室ってどんなものか気になるし、仮に失敗しても人生経験として結構貴重な体験になるような気がしたからだ。まぁ、死ぬまでに1回くらいなら経験してみてもいいかな、と。

いつか飲み屋で話のネタにできるかもしれないし、年齢的に高確率で失敗するであろう妊活にそれでも頑張って挑んでいるPuchiの想いを採精室ごときで無下にすることはない気もした。

とは言え、今からむっちゃ気が重い。もしエレクト出来ずに失敗したら、それで妊活を諦めてくれるだろうか。

 

（つづく）