いつまで米株で食えるのか?各国の人口推移だけで経済を語る無職(米株)

資本主義経済の成長に賭けて米株インデックスに投資して気絶する。複利効果も相まって現行では最強ではないかと考えられるこの手法ですが、確かに過去数十年はそうでしたが、だからといって今後もそれが続くとは限りません。

特に近年、米国の出生率が急低下していることが気になります。では、いつまでこの方法に頼ることが出来そうなのでしょうか?

 

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 諸外国の出生率 

経済成長には消費者となる人口の増加が欠かせません。世界全体で見れば今後もアフリカを中心に人口の増加が見込まれますが、先進国やアジア圏はその例外です。

 

 

諸外国の出生率推移

 

人口を将来にわたって維持するには2.07の出生率が必要ですが、長期低迷している日本を筆頭に先進諸国も軒並み2.0を割っているのが現状です。アメリカだけは例外的に2.0を超えていると勝手に認識して安心していたのですが、この10年ほどで急落し、欧州並の1.73まで低下していた模様です(2018年)。

 

 

アジア諸国の出生率の推移

 

中でもアジア圏は深刻で、日本の1.42という数字がむしろ上位なほど深刻な出生率です。

 

 

先進国の人口推移予測(1950年~2100年)

 

これを踏まえた将来的な人口の予測では、日本は現状の人口減少傾向が継続しますが、米国は右肩上がり、欧州圏も2100年まで横ばい~微増を維持できる見込みです。

 

 

中国とインドの人口予測推移(1950年~2100年)

 

中でも注目に値するのが2024年にも米国のGDPを抜いて世界一位に躍り出ると予想されている中国です。長期に渡る一人っ子政策の影響で何とその直後から人口減少が見込まれており、インドが世界最大の人口になる見込みです。

 

 各国の外需依存度 

仮に人口が減ってもその国の経済が内需依存型か、外需依存型かによって経済に対する影響度は大きく異なります。内需依存度が高く、生活水準も高い(=伸びしろが乏しい)先進国で人口が減少してしまった場合に経済に対する悪影響が特に強くなると考えられます。

 

 

日本や米国は内需依存型、ドイツや韓国は外需、中国は意外なことに2006年をピークに内需依存型に大きく舵を切っている様です。

https://yukinosuke35.blogspot.com/2018/02/20241.html, https://gendai.ismedia.jp/articles/-/66749?imp=0, https://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20151028/frn1510281140001-n2.htm, https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2020/r02webgaiyoh/html/gb1_s1.html, https://chuo-u.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=12481&file_id=22&file_no=1

 

 まとめ 

台湾や中国など、現在は好調な国もあるアジア圏ですが、今後大幅な人口減少が見込まれる国が多いことから外需型に大きく舵を切れなければ将来的な経済の衰退は避けられそうにありません。

一方で欧州は人口増加こそ見込めないものの横ばいと案外手堅そう。但し高齢化率はどの先進国も上がっていくので、人口が横ばいだと経済的には徐々に衰退する可能性が高いように思えます。国別で見るとドイツなどは内需依存度が低く優位なため、今後欧州内の格差がさらに広がる方向で進むことになるのかも知れません。

米国は出生率が欧州並みまで低下してしまったにも関わらず、何故か2100年まで盤石の人口増加見込み・・!移民の影響が大きいのかも知れませんが、これなら米株インデックスに投資して気絶するのが大正解な状況が今後数十年は続く様な気がします!(・∀・)  だったらアフリカじゃないの?

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