勝てばワールドカップ出場に大きく近づき、負ければ大きく遠ざかるという大一番の戦い。
そんな戦いが6月13日、37度を超えるアウェイの地、イラクで行なわれた。
香川など中核を欠く日本代表のスタメンには、遠藤航や井手口陽介など、代表経験の少ない選手が多く見られた。
開始8分、本田からのボールを大迫が頭ですらし、理想的な時間で先制に成功、前半を1点リードで折り返す。しかし、そこから徐々にハリル監督の目指すサッカーが崩れ落ちていった。
後半立ち上がり、MF井手口陽介が地面に後頭部を打ちつけ、負傷交代。そしてさらにDFの酒井宏樹も足を痛め負傷交代となった。
そして72分、ミスが失点へと繋がり最悪の展開となった。
この試合、終盤に足の速い選手を投入するという戦略を練っていたハリル監督だったが、負傷交代によりその戦略は実行できず。
そして前線を走り回っていた久保、原口も、37度の灼熱に体力を奪われ、日本にはもはや追加点を奪う戦力は残っていなかった。技術面では日本の方が上に見えたが、やはり気候への慣れが大きく、日本とは対照的に余力を残しているように見えた。
1-1の引分けに終わった日本代表だが、8月31日、ホームの埼玉スタジアムで迎えるオーストラリア戦に勝てば6大会連続のW杯出場が決まる。
8月31日、日本各地から歓喜の声が聞こえてくることに期待したい。