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共同開催の話が出ていた2026年ワールドカップですが、CCCF(北中米カリブ海サッカー協会)のモンタグリーニ会長が、メキシコ、カナダ、アメリカでの3カ国開催を目指すと発表しました。
この背景には米大統領トランプ政権の目標である、『メキシコとの間に壁を作る』という政策に対しての反抗であるということも同会長は明かしています。
同会長は、
『メキシコ、カナダ、アメリカの共同開催を目指し、この計画は具体的に進んでいる。もし実現すれば、サッカーは国と国を繋ぐことができるというメッセージにもなるだろう。』
とコメントしました。
スポーツ界にも大きな影響を及ぼすトランプ氏の『入国制限』。
対象となる国はイラン、イラク、リビア、ソマリア、スーダン、シリア、そしてイエメンの7カ国。
スポーツ界にはどのような影響があるのでしょうか?
画像:NBA Magazines
アメリカのプロバスケットボール、NBAにはスーダン出身の選手が在籍しており、チームの遠征先にはカナダも含まれているとのこと。
NBAは、
『我々は国際的なリーグであり、世界中から素晴らしい選手が集まってくることに誇りを持っています。』
と関係各省に声明を出しています。
また、テロで父を亡くしたNBA強豪チーム、ウォーリアーズのコーチであるスティーブ・カー氏は、『家族をテロで亡くした人間として話すが、この国の原則に反してこの国に来る人を追いやることでテロに対抗しているのだとしたら、それは間違っている。』と話しています。
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そしてメジャーリーガーであるダルビッシュ選手の父はイラン人。このため、息子に会えないという状況になってしまいます。このようにイスラム圏出身のスポーツ選手が家族に会えないということも起きてしまいます。
このような政策に対しての対応として、2017年2月に入国制限対象国であるイランで開催されたレスリングのW杯では、米国代表の入国を拒否するということが一時決定されました。
しかし、現在はアメリカの入国制限が裁判所により差し止められたということで入国が許可されました。
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スポーツは国際交流に非常に効果的でもあります。実際、難民キャンプなどではスポーツを通して子どもたちを元気付けたり、チームワークを学んだりと、スポーツを通して言葉を超えたコミュニケーションが取れることが特徴です。
非常に難しい問題ですが、スポーツ界にとって良くないというのは明白です。
2026年W杯、一体どうなるのでしょうか?