マカオのカジノ王 スタンレー・ホーとは?
現在、ラスベガスの約7倍のカジノ売上となった
マカオのカジノ。
マカオがまだポルトガルの植民地時代の頃に
マカオのカジノ王として君臨していたのが
スタンレー・ホー氏です。
カジノや競馬、ドッグレースなどのギャンブルから
ホテル経営や交通のインフラ事業、福祉にわたって
全てスタンレー・ホー氏の手によるものでした。
ピーク時にはマカオの税収の約50%を
スタンレー・ホー系列企業が独占!
スタンレー・ホーのプロフィール
- 生年月日:1921年11月25日 (95歳)
- 出身地:香港
- 職業:実業家
- 子供:パンジー・ホー、 ジョシー・ホー、 ローレンス・ホー、 オーランド・ホウ
- 兄弟: スージー・ホウ
- 学歴:皇仁書院、 香港大学
かつてのマカオカジノはマフィアで無法状態!
昔のマカオの賭博はマフィアによる無法状態でした。
そこで治安の安定と税収の確保を目的として、
1840年に「独占経営権制度」が作られました。
1961年の更新の際にスタンレー・ホー氏が設立した、
STDM(マカオ旅游有限公司)は落札に成功!
ライセンスが外資系企業に許可される2002年まで
スタンレー・ホー氏はマカオのカジノ王として
君臨し続けました。
スタンレー・ホー氏のカジノの本拠地である
ホテル・リスボア(旧リスボア)は外資系カジノが
参加するまで東アジアのカジノでした。
カジノ運営の一部をマフィアと手を組み
スタンレー・ホー氏は裏社会との関係も話題に!
ホー氏の娘であるパンジー・ホー氏と合併で、
マカオへの進出を果たしたMGMがニュージャージー州の
ゲーミングコントロール委員会からスタンレー・ホー氏との
関係を指摘されアトランティック・シティのカジノから
手を引くことになった話は有名です。
マカオのカジノ外資系企業へカジノライセンス許可
これまでスタンレー・ホー氏の独占下にあったマカオの
カジノ事業は2002年に外資系カジノにライセンスが許可されました。
- スタンレー・ホー氏が経営するSJM。
- スティーブ・ウィン氏が率いるラスベガスがウィン・リゾート。
- 香港系のギャラクシー・エンターテインメント(銀河娯楽集団)
の3社がライセンスを取得しました。
カジノライセンスは決められましたが、
シャルドン・アデルソン氏のベネチアン(現サンズ・チャイナ)が
提示したMICEに重きをおいた計画をマカオ政府が評価し、
ギャラクシーがベネチアンにサブライセンスを許可すると、
スタンレー・ホー氏のSJMはMGMに、
ウィン・リゾーツはメルコ・クラウンと
立て続けにサブライセンスが許可されました。
このうちSJMからサブライセンスを与えられたMGMは、
スタンレー・ホー氏の娘であるパンジー・ホー氏との合併。
ウィン・リゾーツからサブライセンスを与えられたメルコ・クラウンは
スタンレー・ホー氏の息子であるローレンス・ホー氏との合併。
サブライセンスを含む6つのカジノライセンスのうち、
実質的に3つがスタンレー・ホー氏の傘下となり、
現在でもその影響力は健在です。
北朝鮮のカジノ
話は変わって、
あまり知られてないですが北朝鮮にもカジノがあります。
その北朝鮮のカジノ経営者もスタンレー・ホー氏なんです。