2017/07/09(日)
2歳戦レース回顧と勝馬評価です。


函館記念の穴注目馬はこちら (B)
前走はイン伸びの馬場状況にかかわらず、3角から外捲りを開始する強引な競馬。差し切れずとも、捲りの脚鋭く、直線の伸びはメンバートップのもの。そもそも、重賞で勝てずともG1大阪杯以外は大きく負けていないレースが続いている。小回りコースで1kg減はチャンス十分。


今週デビューの有力馬はこちら (b)
母は米国産で芝中距離戦で活躍。2歳上の全兄は高速馬場向きに出たものの、もう1頭の全兄は体格には恵まれたがズブさが目立ち芝向きの決め手を欠いた。本馬は500kgを超える馬格があり、POGでは一番人気ともいえる評価を受けているものの、母系ロベルトの影響が強く出たならトップギアに欠ける面も否定できない。
7月16日(日) 中京2000mに出走予定

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(レース映像&ラップ評価等は続きをクリック)
馬場状態

福島芝
開催2週目で、野芝約8~10cm、洋芝約10~14cm。
前日と比較してインが荒れ、若干時計が掛かるように。外差しが利くようになってきた。

中京芝
開催2週目で、野芝約10~12cm、洋芝約12~16cm。
芝が短めに設定されたこともあり、1レースごとにインが荒れて外差しに。メイン時には先行勢が内をあけるほど。

函館芝
開催4週目で、Aコース使用最終日。洋芝約10~14cm。
徐々に内が荒れているとはいえ、時計は速く、まだまだインが粘れる。先行優勢。




■2017/07/09(日)
函館05R 新馬戦 芝1800m

今 回
127-125-126-124-119-118-119-120-119
(378-361-358:1.49.7)
参 考
128-122-129-130-130-128-122-118-120
(379-388-360:1.52.7)
過去2年の7月新馬新馬戦の平均(良のみ:5レース分)

ペース&展開
少頭数競馬の上にすぐに隊列が決まったため、テンからSペース。しかし、向正面では番手が逃げ馬を突きながら進めたため、11秒台ラップに引き締まり、ラストまで12秒前後が続くロングスパートに。ラストは3番手から早めに追いかけたクリノクリーニングが差し切って2歳レコード決着。ただし、馬場状態による影響が大きい。

勝馬評価
クリノクリーニング (父:オルフェーヴル)
(ギアチェンジ⑤、トップギア④、持続力④、レースセンス④、将来性④+)
好位で進め、向正面でのペースアップに対しても馬群を先導する形で折り合いに専念。しかし、3角からは早目に前を追いかけて詰め寄り、4角では他馬が手綱しごくところ楽な手ごたえで先頭に。直線軽く気合つけるとノーステッキのまま差し切った。

458kgでの出走だったが、胸の深さやトモの張り、そして皮膚の薄さなどは父を彷彿とさせるものがあり、捲りギアチェンジに優れる走りは次走以降も魅力十分。
母クリノビスケットは芝短距離で4勝。若干、胴が短めに見え、マイラー向きの体型に見えるが、ギアチェンジに優れる父の良さをうまく引き継いでおり、折り合い面も問題ない。
次走は、函館2歳Sを目指すとのことだが、中距離までは守備範囲か。

その他
単勝1.5倍の1番人気③カレンシリエージョは、番手追走から向正面で積極的に逃げ馬を追いかけ、直線先頭で迎えたものの、勝馬に目標にされてしまった。時計速い馬場を意識して早めから勝負したと思われるが、裏目に出たか。

半姉は今年のヴィクトリアマイルを制したアドマイヤリードで、中盤からのペースアップに手綱動かしつつの競馬にもかかわらずラストまでしっかり伸びたあたり、持続力は非凡なもの。父がハービンジャーに替わったが、牝馬としてはトビの大きいフットワークであり、広いコースの方が向いている。次走は確勝級。

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■2017/07/09(日)
中京05R 新馬戦 芝1400m

今 回
123-109-114-119-115-121-123
(346-119-359:1.22.4)
参 考
125-111-115-120-118-117-122
(351-120-357:1.22.8)
2015~2016年の7月中京新馬戦の平均(良のみ:5レース分)

ペース&展開
先行争い激しく、テンから速めに流れた上に、大きく中緩みせず。4角でも馬群バラついたまま進み、内外分かれての叩き合いとなると、先行勢には厳しいペースとなり総崩れ。上がりは相応にかかっており、スプリント戦寄りの前傾ラップ。

勝馬評価
シンデレラメイク (父:ディープブリランテ)
(ギアチェンジ③、トップギア②、持続力④、レースセンス③、将来性③)
テンから手綱しごいて進め、先団を見る位置取り。3角前には軽くムチ入れて追走する場面があったものの、4角からの手応えは抜群で荒れたラチ沿いを通すと、直線早々に先頭に。
残り300mからは後続を引き離す力強さを見せ、ラストは流してのゴール。先行勢が崩れるラップが向いた感も否定できないが、豊富な持続力はこのメンバーで抜けていた。

昇級後、芝での決め手勝負となっては厳しいかもしれないが、荒れた馬場をものともしない走りは魅力。今回は新馬戦らしからぬ独特な前傾ラップで、適正ラップの幅があまり広くなさそうではあるが、後々はダートでの活躍の可能性も。

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■2017/07/09(日)
福島05R 新馬戦 芝1800m

今 回
128-120-128-127-124-118-116-124-127
(376-369-367:1.51.2)
参 考
129-113-125-130-129-123-123-117-119
(367-382-359:1.50.8)
7月Aコース使用時の福島新馬戦の平均(良のみ:4レース分)

ペース&展開
テンから各馬が折り合いに専念してSペース。1000m通過63.1秒とゆったり進んだが、残り800m付近から先団自らペースアップしたため、長距離戦並のロングスパートに。4角で外に膨らむアクシデントがありながらもしっかりと伸びきった勝馬の持続力は相当のもの。

勝馬評価
グランデウィーク (父:スペシャルウィーク)
(ギアチェンジ③、トップギア③、持続力④、レースセンス②、将来性③)
出遅れ後方からとなったが、1角から掛かってしまい、なんとか我慢させつつの中団待機。3角からは徐々に促して外を捲り上げると、内の馬が大きく膨らんで外を大きく回される不利があったが、残り100mで先頭に立つと、後続を振り切っての勝利。

残り800m付近から押して位置取りを上げたことを踏まえると、持続力は相当のもの。ただ、折り合いに課題がある上に、スッとギアチェンジするのがあまり得意に見えないだけに、ラップに左右されるのは否定できない。
ただ、スペシャルウィーク産駒らしい手脚の長いグッドルッキングホース。ここのところ少なくなった父の産駒として、新馬戦勝利は2年ぶり。