■2017/05/28(日)
東京10R 日本ダービー 芝2400m


安田記念の注目馬はこちら (A)
直線からギアチェンジを上げるタイプで、若干ズブさを感じることもあるが、高速馬場条件下のトップスピードの質はメンバー上位のもの。また、適正は中距離戦も、一本調子のまま直線を迎える安田記念のラップでは確実に伸びる末脚。これまで陣営はマイル戦を避けてきたが、厳しい流れの東京マイルとなればラップがハマる。


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参考記事
ダービー~ラップ分析~
ダービー~最終予想~

馬場状況
時計速い馬場も、内伸びの前週より外差しが利くように。
先行やイン差しも全く伸びないわけではなく、内外フラット。

レース映像


ラップと展開
今 回
130-112-129-128-133-125-121-126-127-115-109-114
(371-386-374-338:2.26.9)
参 考
126-108-119-120-122-122-126-125-122-117-114-119
(353-364-373-350:2.24.0)
過去5年平均(全て良馬場)

テンから気合つけてハナを切ったのはマイスタイルで、番手以降は控えたためすぐに隊列確定。
馬群一団のまま進むと、2角では逃げマイスタイル&番手トラストがそれぞれ1馬身の間隔で単独となり、3F目以降は13秒前後にラップに。極度のSペース。

1000m通過63.2秒は過去最遅の流れで馬群中団以降はギチギチの一団。中団後方からレイデオロが向正面で外を進出して、逃げ馬に被せつつ番手に押し上げたため、一時的にペースは上がったが、それでも例年どおりの流れになった程度で、3~4角では再び一団。

後方から仕掛けるものはなく、直線入口から先団自らが直線位置口でスッとギアを上げたため、出走馬の半数が上がり33秒台の直線トップギア勝負に。後方から外を回したメンバーは後手競馬に。

結果的に、先行して内目を立ち回ったメンバーが優勢で、先団からギアチェンジ鋭くトップスピードに乗ったメンバーが上位に。道中の立ち回りが求められた上に、東京2400m適正というよりは、距離ロスない立ち回りとギアチェンジの鋭さが問われた一戦に。
4角5番手以内が上位を占める中、3着アドミラブルのみ中団より後方からの差し競馬で好走。最も強い競馬。

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着順上位馬

△ ⑫レイデオロ 2人気1着
テンは後方に控えつつ進めたが、向正面に入るとSペースとにらんでスッと番手に。逃げるマイスタイルに半馬身被せていったが、折り合いはつき、完全に直線に入ってからスパートする余裕。
直線3分どころに出すとすぐに先頭に立つと目標となってしまい、残り200mでスワーヴリチャードに半馬身まで詰め寄られたが、ムチ入れるともう一枚上のギアを披露。
距離延長に不安があった中、極度のSペースとルメールJの判断が勝ちにつながったことは確かだが、鞍上の指示にスッと反応できるギアチェンジがここでは活きた。
サンデーを含まぬ血統ながらトップギア勝負への不安も払拭された一戦。ただ、今回は特殊なSペースだっただけに、今後、持続力勝負の叩き合いとなった場合でも強い競馬ができるかは未知数。

〇 ④スワーヴリチャード 3人気2着
中団ラチ沿いから進めたが4角からは外目に出すことを意識し、スペースを探りながら直線に。直線入口では前が空いた好位にスッと進めることができ、スムーズにギアチェンジしたが、残り200mでレイデオロに詰め寄ると、それ以上交わすことはできず。
ギアチェンジの鋭さはメンバー随一で、左回りのギアチェンジはスムーズ。しかし、ラスト200mからはバテてはいないものの何度も手前を替えており、トップギアの面で一枚劣ったのは否定できない。四位Jの立ち回りは完ぺきだったが。

△ ⑱アドミラブル 1人気3着
後方待機から一貫して外を回しての追い込み。さすがに坂で10秒台のギアチェンジを求められると厳しかったが、残り100mから11秒台にラップが落ちると一気に猛追。
唯一の後方競馬からの入着であり、決め手はここでも一枚上。今回は展開負けした形だが、例年どおりの流れだったなら一気に突き抜ける場面があってもおかしくなかった。
ただ、スパート時に内にヨレるなど、まだ馬が若く、馬体からもピークを迎えるのは先。後々この世代を牽引する素質馬であるのは間違いない。


人気敗退馬

◎ ⑦アルアイン 4人気5着
ポンと好スタートを切るとハナに立ちかけたため、マイスタイルに譲って好位競馬。向正面でレイデオロが動くとその後方に位置取り、マークしていく形を取ったが、4角で内からスワーヴリチャードに割り込まれるなど、外目を回されることになってしまい、結局はスワーヴを追いかけたままゴール。
元々、持続力と揉まれ強さで勝負するタイプであり、直線ギアチェンジ戦は向かず。また、インで立ち回り自らペースを引き上げてこそ良さが活きるだけに、好枠を活かしきれずに中途半端となった。ディープインパクト産駒ながら小回りコースの方が結果を出しやすい。

△ ⑥サトノアーサー 5人気10着
後方から外を回しての追い込みに掛けるが、アドミラブルを追いかけようにも差を詰めきれず。
トップギアと持続力はメンバー随一のものと思われたが、坂でのギアチェンジにモタついていたあたり、完成はまだ先。現状で、折り合い面から後方からの追い込みしかできないため、今回の流れでは自分の良いところを出すことができず。


その他

☆ ⑬カデナ 8人気11着
後方待機からサトノアーサーの外に出してスパート。坂でのギアチェンジにサトノアーサーとの差をつけたがラストで交わされたのを見ると、同じディープインパクト産駒でもギアチェンジ寄りの末脚性能で、持続力はいま一つ。
折り合い面には問題ないだけに、単純に外を回すのではなく、いろいろ試してほしかった。