■2017/04/16(日)
中山11R 皐月賞 芝2000m


マイラーズCの注目馬はこちら (A)
勝負どころのズブさがあるものの、高速ラップの持続力勝負は望むところ。京都開幕週の馬場は適性が高く、先行力をうまく発揮できたなら、なかなか止まらない。


フローラSの注目馬はこちら (a)
前走は1~2着馬と力量差を感じる3着に見えたが、勝負どころで進路を変えるロスがあったのが痛かった。スムーズにギアを上げたなら持続力は十分なもの。目標は先だが、しっかりと結果を出して弾みをつけたい。

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皐月賞コース
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参考記事
皐月賞~ラップ分析~
皐月賞~最終予想~

馬場状況
開催8週目で最終週となるが良馬場。
芝が短めにカットされたこともあり高速化。インが荒れているように見えるが内外フラット。

レース映像


ラップと展開
今 回
121-108-122-117-122-124-119-114-114-117
(351-239-243-345:1.57.8)
参 考
122-108-117-118-124-120-121-118-117-118
(347-242-241-353:1.59.3)
極端な荒れ馬場の2012年を除く過去4年平均

それほど先行争いは厳しくなく、向正面でも馬群は一団。しかし、中盤で大きく緩まぬまま進んだ上に、3~4角からは先団が11秒台にまでペースを引き上げて進めたため、各馬が手綱しごきながら直線を迎えるロングスパートに。

外捲りから勝負したメンバーは、距離ロスと時計速い馬場により後手に回って勝負にならず。勝馬アルアインと2着ペルシアンナイトは馬群を割ってのイン差しで、3着ダンビュライト、4着クリンチャーは持続力まかせの早め勝負。

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着順上位馬

△ ⑪アルアイン 9人気1着
好スタートから先行策を取ると、向正面で若干リキみつつも好位競馬。3~4角のペースアップに多少ズブいところがありいったん位置取りを下げるが、直線でうまく進路を確保すると、再びしぶとく伸びはじめ、ファンディーナの内を併せる絶好の形。ラストは外にヨレつつも、内から抜け出してきたペルシアンナイトに競り勝った。
勝負どころでズブいところがあるが、持続力と揉まれ強さがあり、早めから仕掛けてもしぶとく伸びるのが持ち味。先行策をとってからは成績が安定しており、重馬場のシンザン記念以外は強い内容。不当に評価を落としていた。

◎ ⑦ペルシアンナイト 4人気2着
スタート&1角でゴチャつき後方から。しかし、向正面では空いたラチ沿いに沿って徐々にポジションを上げ、3角以降はラチ沿い好位と絶好のポジション。4角の勝負どころで再びゴチャつきながらも狭いところを強引に割ってイン差しを狙うと、残り200mでスッと抜け出したが、ラストは勝馬に離れた外から捕まった。
とにかくミルコの神がかった進路確保が目立ったレース。そして、パワフルなギアチェンジも優れたものがあり、揉まれながら馬群を抜け出す能力はここでも目立った。

- ⑩ダンビュライト 12人気3着
中団から一貫して外目を回し、勝負どころからは手綱しごいてファンディーナの外を必死に併せる形。ギアの上げ下げやトップギア勝負は苦手だが、決してバテない持続力をうまく活かして上位に食い込んだ。時計かかる馬場の方がよさそうだが、ここまで引き締まったラップとなったなら持ち味を発揮できる。


人気敗退馬

〇 ⑧ファンディーナ 1人気7着
好スタートから3番手で折り合い、3~4角では外目を意識して進めると素軽いギアチェンジから一気に先頭を捕らえていったが、さらに外からダンビュライトがブロックしつつ進んだことや、直線でアルアインがヨレてきたことなどが重なり、ラストは後退。
岩田Jも揉まれぬよう気を使って騎乗したと思われるが、さすがに1番人気ではマークを一身に浴びた。牡馬相手に、初めて内外から併せられて接触しながらの叩き合いはさすがに厳しかったよう。
ただ、初めてのハイレベルな持続力勝負にもかかわらず、いったんは先頭に立つなど大きくは負けていない。牝馬としてはかなり強い内容であり、今後の成長を含め大物感は失っていない。

△ ②スワーヴリチャード 2人気6着
課題のスタートを決めることができたが、無理に出さず中団待機。向正面では外捲りを意識しつつ進め、4角から力強く捲っていったが、スムーズにギアチェンジできず、しっかり伸びたのは残り200mから。
やはり、右回りでは外に膨らみがちで勝負どころでモタつくのが課題。ゲートや折り合いの課題はかなり解消しており、次走、ダービーでの巻き返しに期待。

△ ④カデナ 3人気9着
スタートで揉まれてしまい後方から。3角からはラチ沿い後方から徐々に進出を図るが、勝負がおそく、進路を確保できぬまま直線は外目に。弥生賞のような鋭い捲りはうまく機能せず、ラストもジリ伸びまで。
このメンバーでは前走のような競馬が通用しなかったのも確かだが、もう少し道中から動く必要があったか。

△ ⑤レイデオロ 5人気5着
じっくりと後方で折り合い、3~4角でも外に出さずにイン付きを敢行。直線でしっかりと伸び、馬群の間をうまくすり抜けてきたが、さすがに勝負が遅く、前の叩き合いに追いつけず。
休養明けにもかかわらず、ギアチェンジ&トップギアに優れるのはさすが。ダービーに向けての叩き仕上げと思われるだけに、次走の上積みに期待。


その他

- ⑯クリンチャー 13人気4着
外枠から積極的に進め、番手競馬。3~4角からは徐々に前の馬を交わしつつ早めにスパートを仕掛けていくと、ラストまでしっかり脚を使った。急坂前で内外から交わされたが、それでも大きくバテることなく粘りとおしたのは立派。後々はダート中距離戦での走りも見てみたい。

△ ⑰ウインブライト 6人気8着
中団外目を追走し、3~4角からはムチ入れつつ積極的に捲り出ようとするものの、さすがに先行勢も強く、前に押し上げることはできなかった。捲りギアチェンジは世代屈指のものがあるが、ここまで競馬が強引となっては厳しい。

- ⑬サトノアレス 8人気13着
最後方からの追い込み。4角からは馬群内の進路を進み、朝日杯と同様に直線外を追い込もうとするが、前が壁となってしまいうまく抜け出せず。それでも上がりは最速で、NHKマイルへの叩き台とすれば上々の内容。