3歳戦レース回顧と勝馬評価です。


チューリップ賞の注目馬はこちら (A)
前残りラップの中、残り200mから急追し、上がり33秒台の最速と力を発揮。返し馬の時点からテンションが高く、掛かったため極端な競馬となったが、デビュー戦程度に折り合いがつけば世代上位の末脚は間違いない。ソウルスターリング&リスグラシューの2強と能力差はなし。


3歳特別戦の注目馬はこちら (a)
実績から現級力量上位も、しぶとく伸びる持続力が持ち味で、直線11秒台の末脚を求めたならジリ伸び。前走も、人気馬が引っ張る流れに助けられた感もあり、Sペース濃厚の今回も決め手を見せることができるのか。
3/4(土) 中山1600m黄梅賞に出走予定

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馬場状態

中山芝
中4週あけての開幕週。
土曜は内伸びだったが、日曜はペース次第で差しが決まるフラット馬場。

阪神芝
2か月間に渡り養生しての開幕週。
高速馬場ではないものの、土日ともに内伸びで先行勢が残りやすい。

小倉芝
開催3週目となるが、土曜は内が伸びで4角先頭馬が残りやすい。
しかし、日曜は一戦ごとに内が伸びづらくなり、外差しにシフト。




■2017/02/25(土)
中山09R 水仙賞 芝2200m

今 回
129-121-131-130-132-129-131-125-117-112-115
(381-391-256-344:2.17.2)
参 考
127-116-128-130-131-128-128-126-122-113-117
(371-389-254-352:2.16.6)
不良馬場の2012を除く過去5年の平均

ペース&展開
イブキがハナに立つとペースを落としての逃げ。前半1000mは基準よりも1秒遅い64.3秒となったが、後続も突かずに進めたため、逃げ馬自らが楽に11秒台でギアチェンジする先行優勢の流れ。外から2着に差し込んだサトノクロニクルの末脚が目立った一戦。

勝馬評価
イブキ (父:ルーラーシップ)
課題のゲートをスッと出てハナに。1角から早々にペースを落として13秒台ラップを続けたが、後続でつつくものなくマイペース逃げとなったのが幸い。ラストまで11.5秒のラップで後続を振り切ることができた。
前走の京成杯は、コーナーワークでズブく、完全に前が詰まって抜けだせず15着の大敗。ただし、今回は4角からは11秒台ラップに楽な手ごたえで引き上げ、完璧な立ち回り。大トビで時折ズブさが目立つルーラーシップ産駒としては反応鋭い。

その他
単勝2.2倍の1番人気②サトノクロニクルは、ラチ沿い後方でじっくり折り合い、3~4角で外目に出しつつ進出するが反応が遅れてしまい、11秒台のギアチェンジにムチ入れて応戦。ラスト200mで一気に伸び2着確保が精一杯。
それでも上がりは唯一の33秒台で決め手は現級上位。しかし、半兄サトノラーゼンも、高速馬場が得意条件も遅れて伸びてくる末脚で成績が安定しにくいだけに。

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■2017/02/26(日)
阪神09R すみれS 芝2200m

今 回
125-111-121-127-129-124-123-121-118-119-123
(357-380-244-360:2.14.1)
参 考
129-118-119-131-131-131-129-122-116-114-121
(346-393-251-351:2.14.1)
過去5年の平均

ペース&展開
先行争いがあったものの、少頭数競馬とあり、1角からはペースを緩めてのSペース。ただし、向正面では単騎で逃げたタガノアシュラが引っ張ったため、例年よりは早めに流れ、仕掛けどころも遅め。
結果的に、ラストは上がり36秒台の叩き合いとなり、長距離戦向きの持続力勝負に。時計は平凡。

勝馬評価
クリンチャー (父:ディープスカイ)
最内枠からポンとスタートを切り、ラチ沿い番手。向正面では馬群を引き連れる形で折り合い、3~4角からは手綱しごいて積極的に早めスパート。持続力をいかんなく発揮してラスト200mからは単独の先頭に立ち、後続が足を使い切っていたため、詰め寄られることなく駆け抜けた。
前走は京都2000mの未勝利戦を、最低人気ながら逃げての快勝。そして、今回の人気薄での4馬身差の圧勝と波乱を演出。持続力特化型で、先行してもラストバテずの末脚が魅力。
ただし、勝負どころのズブさがあるタイプで、今回もタガノアシュラが作るペースが向いたのは確か。いずれ重賞では決めて勝負にアタマ打ちとなる可能性が高く、後々はダート長距離戦での活躍を期待。

その他
単勝1.9倍の1番人気⑤キセキは後方から進めたが、向正面で何度かリキむところがあり、3角以降手綱しごいて押すものの反応はイマイチ。4角外を回したロスがあったとはいえ、直線ジリ伸びのままで3着が精一杯。
トビの大きなルーラーシップ産駒で、コーナーでのギアの上げ下げ等は苦手。デビュー戦の内容から直線でのトップギアには優れたものがあるだけに、直線長いコースでなければ力を発揮しにくいのか。