2016/09/25(日)
2歳戦レース回顧と勝馬評価です。


シリウスSの注目馬はこちら (A)
Sペースからギアチェンジを要するともろさがあるものの、早仕掛けからバテぬ強みは世代屈指のもの。徹底して自らロングスパートを作る流れを意識してからは成績安定。ここでも当然有力。


カンナSの注目馬はこちら (b)
テンのスピード十分で時計面での裏付けもあり。連戦の疲れが見られないわけでもないが、スムーズに先行できそうな今回は大崩れは考えにくい。
10月1日(土) カンナSに出走予定

------------------------------
競馬ランキング&競馬情報検索エンジン 競馬サーチ.com投資ギャンブル ブログサイトランキング
馬場状態

中山芝
良馬場だが若干水分を含み時計は掛かり気味。
ラスト急坂でラップが落ちることが多く、外差しが急追。内外フラット。

阪神芝
良馬場だが先週の不良馬場の影響からかBコース替わりでも荒れ芝。
基本的にはイン優勢も終いがかかる流れでは差しが届く。





■2016/09/25(日)
阪神05R 新馬戦 芝1800m

今 回
128-119-121-122-123-122-113-112-118
(368-367-343:1.47.8)
参 考
131-119-122-125-128-125-117-113-118
(372-378-348:1.49.8)
2013~2015年の9~10月阪神新馬戦の平均(5レース分)

ペース&展開
テンからスムーズに隊列が決まり一団で進むと、基準並みのペースとなったが、3~4角でも大きくラップが緩むことなく、早め4角から差し馬勢が外捲りを開始してのペースアップ。
直線は横に広がっての叩き合いとなったが、持続力に長けた良血2頭が3着以降を引き離してのゴール。好時計決着で1~2着馬のレベルは上級でも十分通用。

勝馬評価
ムーヴザワールド (父:ディープインパクト)
ゲートで出負けしたものの軽く促して先行勢に。4角で11秒台前半への一気のギアチェンジがあったが、終始手応えには余裕があり、残り200mからは狭いスペースを割って出た。
仕掛け反応にズブさがあるが、それを補うだけのゴール前の底力と、走りは全姉タッチングスピーチとよく似ている。さらに500kgを超える牡馬とあり、初戦から結果を出せたのは大きい。

ラストこそ、なかなか前を捕らえることができず、残り20mでようやく交わした状況だったが、この2着馬のレベルもなかなかのもの。Sペースからの直線ギアチェンジ戦は苦手と思われるが、上級の厳しい流れの方が向いている。着差以上に強い内容なのは間違いない。

その他
単勝1.3倍の断然人気③エアウィンザーは、中団待機から3~4角で積極的に外捲りを開始し、早め先頭からの押し切りを狙ったものの、勝馬の持続力に力負けした形。
良くも悪くも全兄エアスピネルと同様に仕掛け反応は鋭く、折り合い面ではこちらの方が上。比較的、ピッチは小さめだが、乗りやすさなどから大崩れはなく、次走は確勝級。

なお、他に話題のディープインパクト産駒⑤アドミラブルは、フワッとしたスタートとなったため後方からとなり、直線からはジリジリと後方を伸びていたが強く追うのをあきらめてゴール。520kgを超える馬格だが、走りのユルさが目立ってしまった。
バーレークイーン牝系にディープインパクトの良血であり、坂路でも時計を出せていただけに残念な内容。このままでは終われず、いったん放牧で立て直す必要あり。

------------------------------

■2016/09/25(日)
中山09R 芙蓉S 芝2000m

今 回
130-111-127-125-140-132-126-120-113-118
(368-265-258-351:2.04.2)
参 考
124-111-125-124-127-124-124-121-119-122
(360-251-248-362:2.02.1)
2歳中山2000m特別戦の直近5レース平均
(2015年芙蓉S&2014年までの葉牡丹賞)

ペース&展開
8頭立てと少頭数だったこともあり、各馬が控えて1角以降は大きくラップが緩む1000m63.3秒の超Sペース。向正面でいったん縦長となった馬群は再び3角から短縮したものの、各馬がスパートしたのは4角出口から。結果的に直線で11.3秒にラップを引き上げるギアチェンジ戦となり先行優勢の流れ。
外捲りからの差しは不利となり、ラスト急坂で詰め寄った2着馬レジェンドセラーが好内容。ルーラーシップ産駒のワンツー決着。

勝馬評価
キングズラッシュ (父:ルーラーシップ)
終始、前2頭を見る形で好位をキープし、直線でしっかりと前を捕えての勝利。
福島のデビュー戦では、後方からかなり強引な形で外捲りして勝利しただけに、うまくなだめつつ好位を確保した柴田善Jの好騎乗。

ただし、500kgを超える大型馬であり、まだユルさが残る。新馬戦では残り100mでヨレる場面もあり、その状況で連勝を決めたのは、今後のローテ面でも大きい。大トビでパワーと持続力を感じるフットワークのため、今後は、高速馬場の広いコースでも力を発揮できるかが、活躍のカギとなる。

その他
単勝1.9倍の人気を背負って2着に敗れた⑨レジェンドセラーは、中団待機から4角で外捲りを開始するものの距離ロス最大の走りとなり、かつ、鋭いギアチェンジに置かれて直線に。それでも、ラスト100mで勝馬に一気に詰め寄った走りは見どころ十分で、勝馬以上の評価が必要。

デビュー戦は東京の直線ギアチェンジ戦に対し、逆手前で走って遅れ、直線の坂を超えてから一気に伸びて浮上するも2着。2戦目では、自らギアチェンジを早めることで、軽く抜け出しての快勝と、一戦ごとに力をつけている。
父の産駒らしく大トビなフットワークから、馬群内の競馬などに不器用さが残るが、トップギアと持続力はなかなかのものがあり、高速馬場でも対応可能。