iXOS(イーコス)がFUNDINNO(ファンディーノ)で資金調達を行うことを発表しました。同社代表取締役の中島幸一氏は米シリコンバレーで起業経験があるため期待できる案件だと思います。


目標金額1,500万円で上限応募額が4,000万円となっているため人気化することを見込んでいるようです。しばらく前に株式会社グッドラックスリーの募集では目標金額2,000万円のところ8,990万円を集めています。


iXOS(イーコス)ファンディーノ資金調達で上場狙う


魅力ある事業を行っていたり、将来性に引かれ個人投資家が殺到する案件が最近多くなっているようです。今回もiXOS(イーコス)の事業を確認しながら上場(IPO)を行う過程などを確認していきたいと思います!


今回の株式投資型クラウドファンディングは「エンジェル税制申請予定」となっています。また優遇措置Aとなっています。この辺りも記事で取上げたいと思います。


大手企業と提携しGoogleやAmazonと競えるような商品を開発していきたい意向があるそうです。では詳しく見ていきましょう!


ファンディーノ公式サイト


iXOS(イーコス)は次世代のAIスピーカー!日本の技術力で世界シェアを取り戻す

同社はAI×IoT×5Gを活用した未来型デバイスの開発を手掛けています。参画している企業には音響機器メーカーのアイワ(aiwa)、組込み系システム開発を手掛けるクナイ(kunai)、通信技術を専門とするCubic Microの名前があります。この3社と合弁会社を設立しiXOS(イーコス)が誕生しています。


同社は第一弾として2020年春に大手音楽会社向けに、ディスプレイ付きスマートスピーカー「Smart-Com(スマコン)」のOEM供給を行うことを発表しています。


iXOS(イーコス)提携企業


Smart-Com(スマコン)にはAIや5G通信、そして他社製品やサービスが組み込まれています。またAPIを公開した次世代機「AI Smart-Com(AIスマコン)」を開発することを目指すそうです。


これによりAIスマコンに搭載されたAIが、ユーザーの行動や感情などを自動で読取り、様々なサービスや音楽を提供していくような世界観を目指すそうです。


そんなことが可能なのか?と感じますがユーザーの行動を読み取ることができればインターネット上かマッチングする音楽を取得してくれることでしょう。技術的には十分可能だと思いますが、あとはどれだけ同社の商品が市場で受け入れられるかです。


製品自体は既に出来上がっているようなのでFUNDINNO(ファンディーノ)を通したメディア戦略も期待できそうです。既に多くのメディアに取り上げられているようですから需要はあると考えています。


目先の需要では量販店での販売を行っていくそうです。またアイワの販売網を生かし大手音楽会社向けにOEM共有を開始するそうです。BtoCやBtoBなどを戦略的に行うことでシェアを伸ばしていくようですね。


iXOS(イーコス)が解決したい課題とビジネスモデルの先行き

同社が開発する製品は、BtoB向けにセミカスタマイズを行うことができ様々な業種市場へ投入することを考えているようです。多くのマーケットに製品をフィットさせ市場拡大をこれから狙うそうです。


カスタマイズ(フィット)が可能になる理由は半導体業界で30年以上のキャリアを持つ中島幸一氏をはじめとした強力な役員構成だそうです。大手企業が関わっているため製品価値が高ければ自然と売れていく商品だと思います。


日本のハイテク製品輸出シェア


世界のモノ作り開発競争で日本が衰退している現状があり、同社はモノ作り系企業が持続的に成長していくためには、通信や組み込み等の先端技術の知見や市場開発に長けた企業連携が欠かせないと考えているようです。


アジア圏においては「低コスト」を実現する生産大国の台頭が目立ち、グローバル化の中で世界的な開発競争に対応できなかった現実があります。


この開発競争に対抗できない日本の現状は上記の画像を見て頂くとわかると思います。完全に中国と逆転している状態です。品質の問題はあると個人的に考えていますが、もはや中国製の商品が日本にあふれかえっている現状があります。


同社は今後、IoTやAIの活用が必須となると時代に入りこのままでは次世代のモノ作りから日本が遅れを取ってしまうと考えています。私も賛同する考えですがコスト的に勝てるのか不安なところがあります。


AIとIoTの課題


2020年に入り5G通信整備が活発化し通信事業者も大きく変化を迎えています。


何でもかんでもIT化すれば良いとは考えていませんが、今後は自社ハード機器をIoT化していくためには、センサー技術の開発や開発後にどのアプリケーションと結びつけどんな市場に何を実現していくかというビジネスデザインが求められるようです。


kimukimu

激変の時代に生きているけれど結果的に何が受け入れられるのかまだわからないよね?


最先端の技術や知見に長けた「サードパーティー」の不在によりモノ作りを行う企業が孤立化すると言われているようですね。


サードパーティーとは、第三者団体(企業、機関 等)のことである。「サード」は第三者の「第三」であり、非当事者、つまり、当事者からは独立した者ということである。いくつかの場合に使われるが、日本での使用はコンピュータ関連が多い。 出典:ウィキペディア



同社はモノ作り系企業を束ねるプラットフォーマーとして機能するそうです。それぞれの企業技術を融合した高付加価値製品を開発し、PoC(Proof of Concept)から製品化、さらに企画・マーケティングを通じたOEM供給までを行いたいと考えているようです。


その先駆けとして「アイワ」「クナイ」「Cubic Micro」のコア技術を融合した、ディスプレイ付きスマートスピーカー「スマコン」を作成したそうです。


iXOSがOEM供給のハブを行う


開発の理由は、5G到来による次世代インターフェースは「音」になると考えているからだそうです。


それに伴いスマコンを通じて、音を主役とする「ネットワーク」「サウンドメディア」「プラットフォーム」の提供をベースに、あらゆる音楽や音源を取り扱う「音」の共有コミュニケーション環境の提供を目指すそうです。


人間が聞くことのできる音域などとは異なり、音を主役とするネットワークやサウンドメディア、プラットフォームの提供等を行うようです。またARやVRを使った「エンタメ」、健康機能やリマインド機能を利用し「介護」名地にも対応していくそうです。


何処まで実現できるのか現段階ではわかりまっせんが5G通信が始まると同時に同社のような考えの企業が増えていくでしょう。


ファンディーノ公式サイト


iXOS(イーコス)が獲得したい市場マーケットは大きいのか?

アイワを中心として製品が発売されるようですが市場規模が大きいのか?という疑問があります。ファンディーノによれば2016年の日本国内のコンテンツ関連市場規模が1年間で約11.7兆円あるそうです。


また2019年のスマートスピーカー世界市場規模が約70億ドルとなっています。※2020年1月30日のレートで約7,621.1億円


スマコン市場規模


スマコン初の製品化となるBGMディスプレイスピーカーが2020年3月に大手音楽会社、4月にアイワ(aiwa)からそれぞれ医療市場に投入を予定しています。同社はOEM供給に徹し市場の動向をにらみながらAI機能の付加等アップデートに備えるそうです。


7月にはスマートホーム向け空調管理の実証実験を某企業と共同で行ない、医療の次のマーケットとなるべくPoC(概念実証)を行います。


kimukimu

音楽会社の他に、医療市場に投入していき住宅関連(スマートフォーム)市場への販売も行うようですね。


maronmaron

5Gが一般化しないと新しい使い道がまだ見えない気もすけど面白いことを考えている企業は多いんだね!


現段階でどの程度需要があるのかわかりにくいと思いますが、ファンディーノで投資をする前に事業報告等をしっかり確認しておくと良いと思います。財務状況も開示されるため投資を考えている投資家は確認しておきましょう。

市場開拓の優位性について調べた結果

優位性については創業者が米シリコンバレーでの起業経験があること、通信系やアプリ開発技術への深い知見、販路やニーズの開拓を内製化する必要などが同社に当てはまります。


iXOS役員は大企業の第一線で費用対効果重視の厳しい資本環境で経験を積んできた方ばかりで構成されています。その人脈から素早いアライアンスの締結やPoCの機会を数多く有することが可能になっていると自負しているようです。


イーコスの専門的コア技術


多くの企業は世の中の技術変化に適応できず、独自的な開発を続けてきたモノ作り企業にとっては、5G等の劇的な変化をビジネスチャンスとして生かすことが難しいと考えられます。


iXOSならこの状況を打破できる国内でも希有な存在になるそうです。企業側がここまで強気に出るということは何か根拠がありそうな気がしますね。


同社のスマコンの大きな特徴は、BtoB向けにセミカスタマイズができる点です。独自に強みを有する企業のコア技術を融合することにより、様々な業種、市場への展開が見込めると考えています。


例えば、医療・介護市場には、動体監視や呼吸監視機能の付加や、警備会社との連携による火災、ガス、不審者等のアラーム機能や、高齢者のアルツハイマー予防につながる「声掛け機能」の付加などが候補に挙がっています。こうした「一見ニッチ」だがニーズのある「ニッチリッチ」な市場に製品を投入し、PoCを重ね、認知拡大を図っていきます



AIスマコンの所有状況と問題点


今まで知りませんでしたがアメリカではスマートスピーカーが誕生し普及率が40%を超えているようです。日本では6%程度ということでかなり低いことがわかります。


そもそも約6%普及していることが個人的に意外でした。もっと低いと思っていましたが上記データでは5.9%という数字が掲載されいます。所有していない方が94.1%ということで今後普及する見込みがあります。


日本人の性格や環境にまだマッチしていないのかもしれませんが、5Gを切欠にAIとIoTを複合的に使える製品が人気になる可能性があります。株式でも5G関連が物色されたりしているため興味ある投資家は多いはずです。


また調べていて気が付きましたが現段階でAIを搭載している訳ではないようです。最終的にAIを搭載し次世代版「AIスマコン」がハブになると書かれています。

企業概要と製品の特徴について

iXOS(イーコス)の企業概要と特徴について調べてみました。一つ一つ製品項目を確認してみると仕様の汎用性が高いと感じます。


項 目その内容
商号iXOS株式会社(イーコスカブシキガイシャ)
所在地東京都千代田区内神田2-11-1 島田ビル5F
設立2018年8月08日
資本金2,600万円
※事業会社からの資金調達実績あり
役員代表取締役: 中島幸一
取締役: 三井知則
取締役: 仲西隆策
取締役: 熊谷豊
監査役: 三木弼一
事業目的
  • 電子機器端末製品及び次世代端末の研究、企画、開発、製造、販売並びに輸出入
  • 雑誌、書籍、電子出版物の企画、製作及び売買
  • 音楽、放送、画像等のコンテンツ商品の企画、製作及び売買
  • 通信、放送等を利用した電子商取引、情報提供サービス及び広告サービス
  • 音声、データ等の通信サービス、インターネット接続サービス、インターネット放送サービス
  • 前各号に付帯又は関連する一切の業務
※2020年1月30日調べ


iXOS(イーコス)のAIスマコンの説明


【製品の特長】
  • 軽薄短小: 薄型A4サイズ320mmX205mmX30mm 1.6kg
  • コンパクト: 卓上、壁掛け
  • 重低音含め音質向上、薄型ウーハー(20mm)搭載
  • 操作は、音声、タッチパネルもしくはWiFi/BT経由スマホコントロール
  • 多彩な音源(USB/ネットラジオ/ストリームサービス)を再生
  • 楽曲のプリインストール可能
  • ハイレゾ再生対応
  • 音声操作(オプションとして翻訳機能)
  • Bluetooth 機器(スピーカー、マイク等)との接続
  • アンドロイド環境
  • OEM向けカスタマイズ対応
  • オープンプラットフォーム化して、パートナー社とのエコビジネス展開
  • ホームサーバ機能を通じて、クラウドとの連結したビジネスモデル展開
  • 19年3Q、クラウドファンディング(マクアケ)計画中

エンジェル税制適用申請予定は優遇措置Aになっている

エンジェル税制適用申請予定となっているため、投資家は投資を行うことで総所得金額から控除されるメリットがあります。


【優遇措置Aとは】
設立3年未満の事業者への投資が対象であり、[対象企業への投資額‐2000円]をその年の総所得金額から控除できます。控除対象となる投資額の上限は、総所得金額×40%と1000万円のいずれか低い方になります。

対象企業の株式売却により生じた損失を、その年の他の株式譲渡益と通算(相殺)できます。その年に相殺しきれなかった損失は、翌年以降3年にわたって順次株式譲渡益と通算(相殺)できます。
※詳しくは東京都産業労働局ホームページへ


個人投資家は投資時点と株式を売却した時点のそれぞれので税制上優遇措置を受けることができます。上手く活用できるよう少し勉強しなければなりません。




またFUNDINNO(ファンディーノ)については上記記事で詳しく解説しています。iXOSに投資をする前に投資を行った後の流れを確認しておくと良いと思います。


実際に投資を行った後のことについても書いています!


iXOS(イーコス)投資情報とIPOを行う日程予定について調べてみた!

iXOS(イーコス)が資金募集段階で考えている事業計画は下記になります。現在はスマコンの設計開発が完了し販売を目前に控えている状況です。今期売上高は3,000万円強となっています。


2020年度中に量産出荷をスタートさせ2021年に海外展開をスタートさせるようです。2025年には売上高9.7億円を目標にしています。2022年にはサービス課金モデルがスタートするそうですから、ここまでくれば業績が一気に伸びる可能性があります。


iXOS(イーコス)上場計画の推移画像


ディスプレイ付きスマートスピーカーのSmart-Com(スマコン)の価格もわかっていませんが、市場に受け入れられると投資家は安心できると思います。投資家の中には実際に商品を購入する方もでてくるでしょう。


同社の考えは新たな機器を増やすのではなく「スマコン」を通じてストレスフリー、ハンズフリーの実現を目指しているそうです。そしてシェアリングエコノミーに必要な寄り添った製品とサービスを提供していきたいと考えています。


最低投資額は100,000円(2株)となっています。その上は300,000円(6株)、最大でも500,000円(10株)になります。法律で50万円までと決められているため個人投資家は50万円までしか投資できません。


また投資募集期間に申し込みを行った後に指定の口座へ振り込みを行う流れになります。振り込みが後なので前受け金は必要ありません。


さらにキャンセルしたいときはキャンセル料の発生はないため安心できます。申込日を含む8日間はキャンセルが可能となっています。今回の案件も人気になるでしょうね!


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