Fast Fitness Japan(ファストフィットネスジャパン)IPOが東証マザーズに新規上場承認されました。今回も業績や上場規模などを確認し評価していきたいと思います。


主幹事は野村證券が務め公開株数1,800,000株、オーバーアロットメント270,000株です。想定発行価格2,470円から吸収額を計算すると約51.1億円になります。


健康ブームに乗っかりまたしてもジム系のIPOが登場しています。上場ラッシュも中盤になり投資家の買い意欲が盛んになるのか少し心配です。


Fast Fitness Japan(ファストフィットネスジャパン)IPO上場承認と初値予想


日本のフィットネス参加率は3%台と言われているらしく、欧米並みの10%台近づけ業績拡大を狙うようです。健康ブームも追い風となり同社は業績を快調に伸ばしています。


ただ類似企業の増加や異業種からの新規競合クラブ出店も増えているそうです。2020年は東京オリンピック・パラリンピック開催などが予定されているためスポーツへの注目度が高いようですね。


同社ではプロテイン等の健康食品などは売られていないようです。カーブスホールディングス(7085)とはまた違った路線だと感じます。


Fast Fitness Japan(7092)IPOの上場基本データと引受幹事

項目上場基本データ
市場マザーズ
業種サービス業
事業内容24時間型フィットネスクラブ ”エニタイムフィットネス” の日本におけるマスターフランチャイジーとしてフランチャイズシステムを運営
公開予定上場中止
ブックビルディング期間3月02日~3月06日
想定価格2,470円
仮条件2,560円~2,960円
公開価格3月09日
企業情報https://fastfitnessjapan.jp/
監査人PWCあらた有限責任監査法人


【手取金の使途】

手取概算額3,612百万円については、「1 新規発行株式」の(注)5.に記載の第三者割当増資の手取概算額上限613百万円と合わせて、連結子会社である株式会社AFJ Projectに対する投融資資金に充当する予定であります。

株式会社AFJ Projectにおいては、当社からの投融資資金を直営店の出店にかかる設備資金(差入保証金及び固定資産等含む)として2020年3月期に240百万円(本書提出日以降2020年3月期末までに出店を計画している9店舗分の一部)、2021年3月期に3,920百万円(49店舗分)を充当する予定であります。

また、残額については、2022年3月期の直営店の出店にかかる設備資金(差入保証金及び固定資産等含む)の一部として充当する予定であります。なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する予定であります。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



項目株数データ
公募株数1,600,000株
売出株数200,000株
公開株数(合計)1,800,000株
オーバーアロットメント270,000株
上場時発行済み株数10,850,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約268億円
幹事団野村證券(主幹事)
SMBC日興証券
SBI証券
むさし証券 ←前受け金不要
マネックス証券 ←完全平等抽選
岡三証券
委託見込岡三オンライン証券
SBIネオトレード証券
DMM.com証券


Fast Fitness Japan(7092)上場評判とIPO分析

想定発行価格2,470円を基に吸収金額を算出すると約44.5億円となり、オーバーアロットメントを含めると約51.1億円規模の上場となります。マザーズ上場にしては上場規模が大きく少し不安です。


しかし業績がかなり好調に推移していることから狙えるIPOかもしれません!また株単価が大きめなので投資初心者は少し警戒しておいたほうが良いかもしれません。この規模であれば当選しやすいため投資家のジャッジが重要です。


ファストフィットネスジャパンは米国Anytime Fitness, LLCがグローバルに展開する、24時間営業、マシンジム特化型という特徴を持つフィットネスクラブチェーンである「エニタイムフィットネス」の日本におけるマスター・フランチャイジーとしてフィットネスクラブ運営事業を主たる業務としています。


グループ企業は同社と連結子会社のAFJ Project2社により構成されています。同社はAnytime Fitness, LLCとマスター・フランチャイズ契約を締結し、エニタイムフィットネスの日本におけるマスター・フランチャイジーとしてサブ・フランチャイズを許諾する権利を保有しています。


同権利に基づき日本のサブ・フランチャイジー(FC)とサブ・フランチャイズ契約を締結し、エニタイムフィットネスのフランチャイズシステム全体の運営を行っています。AFJ Projectでは同社をフランチャイザーとするサブ・フランチャイジーの1社として、エニタイムフィットネスの店舗を運営しています。


Fast Fitness Japan(ファストフィットネスジャパン)IPO業績


同社グループが運営するフィットネスクラブ運営事業では、FC及びAFJ Projectが会員様へのサービス提供・商品販売の対価として会費収入等を得ています。


フランチャイズシステム全体の運営を通じ主にFCに提供する各種サービスの対価としてロイヤリティ収入等を得ており、これらの収入のうちAFJ Project以外から得た金額をFC売上として計上しています。


AFJ Projectからは同社による子会社管理等の経営指導の対価として経営指導料の支払を受けています。AFJ ProjectではFCの1社として直営店の運営を通じて会費収入等を得ており、これらの収入を店舗売上として計上しています。


Fast Fitness Japan(ファストフィットネスジャパン)店舗数と事業内容


エニタイムフィットネスは2002年アメリカ・ミネアポリスでサービスを開始しています。


ミネアポリスの1号店を皮切りに店舗数を拡大し、1号店の出店からわずか10年(2012年)で2,000店舗を達成し、さらに3年後の2015年には世界22ヶ国で3,000店超を達成しているそうです。


2019年12月31日時点では世界27の国と地域に展開しており、約4,700店舗のうち2,000店舗以上がアメリカ・カナダ以外で展開されています。


日本ではファストフィットネスジャパンが2010年6月にマスター・フランチャイジーとなり、2010年10月に日本におけるエニタイムフィットネス第1号店として東京都調布市に直営店をオープンし、2011年5月にFC店第1号を兵庫県神戸市長田区にオープンして以降、2019年12月31日時点で直営店とFC店を合わせて国内693店舗となっています。


エニタイムフィットネスはどんなライフスタイルの方にも利用頂けるよう24時間営業しており、昼夜関係なく好きな時にトレーニングすることが可能です。


Fast Fitness Japan(ファストフィットネスジャパン)販売実績


独自に開発した入館管理システム・セキュリティーシステムによって、無人化営業となる夜間でも安心して利用できます。エニタイム専用のセキュリティーキーを持っていれば、日本に存在する693店舗はもちろんのこと、世界中に存在する約4,700店舗のエニタイムフィットネスの店舗を追加料金なしで利用することが可能です。


またエニタイムフィットネスグループでは、マスター・フランチャイザーに支払うロイヤリティが定額・固定であるため、会員数の増加に応じてマスター・フランチャイジー及びFCの収益が比例的に増加する仕組みがあるそうです。


エニタイムフィットネスの多店舗展開が可能な理由は、マシンジムに特化していることにより、一般的な総合型フィットネスジムを設置・運営することに比べ初期投資や設備費、維持費を抑えることが可能だそうです。


独自に開発したセキュリティーシステムを導入して夜間の無人化営業を実現していること等により、比較的店舗スタッフを確保しやすい等、FC店のオーナーにとっても魅力的なビジネスモデルになっていると考えているそうです。


Fast Fitness Japan(7092)の企業財務情報と配当性向

回次第8期第9期
決算年月2018年3月2019年3月
売上高5,203,1958,024,399
経常利益635,5341,666,508
親会社株主に帰属する当期純利益316,717944,099
包括利益316,696943,988
純資産額869,4771,785,716
総資産額6,827,68910,775,981
1株当たり純資産額94.00193.05
1株当たり当期純利益金額37.94102.06
自己資本比率(%)12.716.6
自己資本利益率(%)46.471.1
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー1,221,3602,669,715
投資活動によるキャッシュ・フロー△1,739,359△1,873,741
財務活動によるキャッシュ・フロー1,423,4361,088,876
現金及び現金同等物の期末残高1,650,2093,535,059
※数値は千円単位


第10期第3四半期連結累計期間(2019年4月01日~2019年12月31日)
  • 売上高8,343,400千円
  • 営業利益2,262,757千円
  • 経常利益2,261,152千円
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益1,387,429千円


【ファストフィットネスジャパンIPOの第10期第3四半期連結累計期間のチェックポイント!】

2019年4月に宮崎県と福井県、2019年7月に山口県、2019年11月に三重県へ出店地域を拡大するなど191店の積極的な出店を行っています。

その結果500店を突破した2019年3月から5ヶ月後の2019年8月に600店舗を突破し、2019年12月末時点の店舗数は45都道府県で693店(直営店119店、FC店574店)となり、会員数も2019年12月に55万人を突破し2019年12月末時点で550,290人となっています。


Fast Fitness Japan(7092)の株主状況とロックアップについて

会社設立は2010年5月21日、東京都新宿区西新宿六丁目12番1号に本社を構えます。社長は土屋敦之氏(1967年11月11日生まれ)、株式保有率は5.35%(550,000株)です。


従業員数は164人で臨時雇用者1人、平均年齢31.9歳、平均勤続年数2.0年、平均年間給与4,749,323円です。


連結従業員数は164人で379人の臨時雇用者がいます。セグメントは全てフィットネスクラブ運営事業となっています。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
株式会社オーク4,877,500株47.43%
大熊 章1,647,500株16.02%
RM Japan, LLC925,000株9.00%
土屋 敦之550,000株5.35%
大熊 章太450,000株4.38%
大熊 絢子450,000株4.38%
加藤 薫350,000株3.40%
※株主上位7名の状況


【ロックアップについて】

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、貸株人である大熊章、売出人である土屋敦之及び加藤薫並びに当社株主である株式会社オーク、RM Japan, LLC、大熊章太、大熊絢子、高嶋淳及び稲垣稔並びに当社新株予約権者である森保平、Shane Intihar及び山口博久は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後90日目の2020年6月15日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し及びオーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等を除く)を行わない旨合意しております。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



上位株主には90日間(2020年6月15日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の設定は目論見に書かれていません。90日間は売却不可になります。


親引け設定は25,000株を上限として福利厚生を目的に行われる見込みとなっています。


Fast Fitness Japan(7092)IPOの初値予想と幹事引受け株数

健康ブームとあって同社のようなフィットネス(スポーツジム)は業績を伸ばしています。また仮条件が2,560円~2,960円に引き上げられ人気があるように感じます。個人的にはこの地合いで引き上げすぎだろ?と思うところはありますね。


PER比較では類似企業よりも割高になりますが成長性を考慮すれば妥当だと思います。しかし新型肺炎により会員数がこれから減る可能性が業界全体であるはずです。ちなみにPERは仮条件上限で約18.25倍になりますEPSは162.23です。さらにPBRは4.67倍になりBPS634.28です。


2020年3月の連結業績予想は売上110億円にもなり前期比較で37.1%増です。これは凄いことだと思います。経常利益は26.3億円になり前期比較で57.9%増です。相当儲かっていますが配当はありません。


四半期利益(純利益)は15.1億円を予想し前期比較で60%増で着地するようです。今月は良いとして3月の1ヶ月は予定通りに営業できるのか少し心配です。


初値予想2,500円~3,000円

修正値2,900円~3,000円


kimukimu

オリンピック・パラリンピックの延期もささやかれているだけに上場を控えている企業も悩んでいると思います。機関投資家の間では上場延期になるのでは?とささやかれている銘柄もあるようです。


さてどのように市場が動くのか楽しみでもあり心配もあります。IPOはこれから市場で株が売買されるため公募組と既存株主が売却を控えれば公開価格割れにはならないでしょう。


お金が絡むと現金化したい株主が出てくるため結局は需給バランスです。ファストフィットネスジャパンは株価設定が高めなので早く売却したい株主も多そううですね。


幹事名配分単位引受割合
野村証券(主幹事)1,620,000株90.00%
SMBC日興証券72,000株4.00%
SBI証券36,000株2.00%
むさし証券36,000株2.00%
マネックス証券18,000株1.00%
岡三証券18,000株1.00%


業績の伸びにインパクトあるため公開価格を超えてくるのではないかと考えられます。上場規模が大きいため若干不安がありますが、獲得を狙って申し込みを行うつもりです。思ったほど利益が出ないかもしれませんが株数が多いため狙って当選することも可能かもしれません!


むさし証券が幹事入りしているので申し込みを行っておきましょう。母数が多いため期待できそうです!前受け金不要となっているため申し込みをしない理由がありませんからね。




マネックス証券も今回が引受株数が多いと予想されるため期待しています。最近は幹事引受けが多いため資金を豊富に持っている方は特に期待ができそうです。完全前受け金制になり幹事として引受けた株を全て抽選に回すため当選確率が高めです!




さらに岡三証券が幹事入りしているため岡三オンライン証券からの申し込みも期待ができそうです。外れて当たり前で申し込みを行う時が楽ですね。当選者も出ているので私も配分があることを願いたいです!




IPOに全然当選しない方は株主優待を貰いながら上場を待つ方法はいかがでしょうか?ユニコーンだと未上場株に投資しながら優待も貰えます。結構凄いですよね。詳しく調べて実際に投資を行いました。




2020年は株式投資型クラウドファンディング元年なんて言われていますよね。確かに盛り上がっているため上場予備軍が続々出てきています。

類似企業のPERやPBRを調べてみました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
ルネサンス(2378)PER8.89倍PBR1.38倍
セントラルスポーツ(4801)PER9.64倍PBR1.14倍
東祥(8920)PER14倍PBR1.93倍
※2020年2月29日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2017年4月01日~2023年3月31日500,000株39円
2018年7月01日~2024年6月30日200,000株60円
2018年4月01日~2028年3月31日333,000株88円


ストックオプション(新株予約権)は1,033,000株全てが行使期限を迎えています。また、ベンチャーキャピタル出資もないようですね。


ツイッターでもIPO記事のチェックができます!

最新情報を手に入れたい方やレア情報、気になったことをツイートしています。IPO投資歴は14年と長くソーシャルレンディングも4年目突入!安定の利益でブログも14年目に突入。


Fast Fitness Japan(7092)IPOの評価と申し込みスタンス

Fast Fitness Japan(ファストフィットネスジャパン)IPO悪くないと思いますが、吸収額が多いためやや警戒したいと思います。上場ラッシュの中で選ばれるIPOにはならなくても1割程度利益が見込めそうだと考えています。


地合いに左右される確率が高いと思うためカーブスIPOに頑張ってもらい勢いをつけてもらいたいところです。カーブスIPOのセカンダリーが上昇すれば同社にも買いが入りやすいと思います。


Fast Fitness Japan(ファストフィットネスジャパン)のエニタイムフィットネス


微妙IPOは大手予想を見るに限りますよね。まだ交渉中ですが初値予想を2社に増やす方向で考えています。相手が上場企業になるため少し調整があり実現していませんが多分行けると思います。ある程度OKなんですけどね。


同社の場合は店舗数が多くこのまま出店しても問題がないのか?とそこが心配です、収益が見込めない店舗は閉鎖も考えられます。


フィットネスクラブ運営の収益構造は「労務費」や「賃借料」等の固定費の負担が大きいそうです。有利子負債依存度は42.2%となるそうです。


上場段階ではプラス材料が多いため利益狙いでほぼ全力申し込みになる気がしています。仮条件発表段階で初値予想を追記したいと考えています!


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