バンク・オブ・イノベーション(4393)IPOが東証マザーズに新規上場承認されました。スマートフォンゲームアプリの開発や運営を行っている企業で上場規模が小さいため初値3倍は視野に入るでしょう。主幹事は大和証券となり、公開株数230,500株でオーバーアロットメント34,500株となります。


上場による市場からの吸収金額は約2.3億円とかなり少ないため、IPO当選を考えると難しいものがあります。業績は第11期に赤字でしたが、第12期は大きく黒字化しています。ヒット作品が一つ生まれるだけで大きく利益を出すことができる事業なので個人投資家からの人気が高そうです。目新しさはありませんが、この手のIPOは初値需要がかなりあります。


バンク・オブ・イノベーション上場と初値予想


バンク・オブ・イノベーション(4393)IPOの詳細データ

項目上場基本データ
市場マザーズ
業種情報・通信業
事業内容スマートフォンゲームアプリの開発・運営
公開予定7月24日
ブックビルディング期間7月06日~7月12日
想定価格870円
仮条件870円~960円
公開価格7月13日
企業情報http://boi.jp/


【手取金の使途】

手取概算額109,535千円及び「1 新規発行株式」の(注)5に記載の第三者割当増資の手取概算額上限29,909千円については、事業拡大を目的としたスマートフォンゲーム開発・運営の増加人員に係る採用費及び人件費として平成31年9月期に65,000千円を充当し、残額については新規タイトル開発のために調達した長期借入金の返済資金の一部として、平成31年9月末までに充当する予定です。なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する方針であります。



項目株数データ
公募株数130,500株
売出株数100,000株
公開株数(合計)230,500株
オーバーアロットメント34,500株
上場時発行済み株数3,861,500株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約33.6億円
幹事団大和証券(主幹事)
SBI証券


バンク・オブ・イノベーション(4393)上場評判とIPO分析

想定発行価格870円を基に吸収金額を算出すると約2億円となり、オーバーアロットメントを含めると約2.3億円規模の上場となります。上場規模や公開株数が少ないためかなりの人気となりそうです。業績も現在のところ持ち直しているようです。


同社の事業は、「Google Inc.」や「Apple Inc.」「Yahoo!ゲーム」などが運営するプラットフォームを通じて、ユーザーにゲームアプリを提供しています。基本的にゲームそのものは無料で行うことができ、深く楽しんでいくごとに有料アイテムの販売を行っています。一般的に言われている「課金」になります。


平成27年2月に発表した、「幻獣契約クリプトラクト」については、自社IPとして他社に著作物の利用許諾を行っており、他社から支払われるロイヤルティ発生しているそうです。
※IPとは知的財産のこと


バンク・オブ・イノベーション上場評判とIPO分析


同社のアプリには、ミトラスフィア、幻獣契約クリプトラクト、ポケットナイツ、征戦!エクスカリバー、などがあるそうです。ゲームアプリは高品質の2Dグラフィックに特化しており、ゲームアプリ市場において3Dゲームも広がりを見せる中で、自社の強みである2Dグラフィックをより追求し、他社との差別化を明確にしています。


これにより独自の地位を築くことができ、スマートフォンゲーム事業の運営においてより高品質なデザインを提供できているそうです。また、高品質2Dグラフィックを効率的に量産するために、デザイナー人員数の増強、社内教育の整備、多段階チェックの導入によってデザイン主体の開発体制を構築を行っているそうです。


当該体制では、デザイナー人員数が従業員の4割以上を占めており、内製化率向上による外注コストの抑制、社内全体及び個人の技能向上、品質の担保及び追求が可能となっています。これにより他社との差別化ができているとのことです。ゲームの開発体制については段階的にチェックするフローが出来ているため高品質のゲームアプリを安定して開発できるそうです。


バンク・オブ・イノベーションIPO評判の理由(ゲーム紹介)


同社の運営力の源泉は確立されたPDCAサイクルであり、ユーザー動向のデータ分析、KPI (重要業績評価指標) 変動要因の把握、新機能の立案及び実装後におけるKPI推移の確認や他社分析の実行等によって成り立っています。

今後も、メインターゲットに受け入れられるように、また懐かしさを感じながら新たな思い出に繋がるような味わいの深いオリジナル2Dグラフィックによって差別化を図り、これまでのPC向けゲームやゲームアプリ開発における成功・失敗のあらゆる面から蓄積したノウハウの活用を行っていくそうです。


スマホゲームの実績では、「幻獣契約クリプトラクト」が国内累計800万ダウンロードを突破、平成30年2月にはサービス開始3周年を迎えています。最新作の「ミトラスフィア」においても国内累計450万ダウンロードを突破し好調に推移しているそうです。


スマートフォンゲーム業界では、市場規模の約4割を売上ランキングの上位10タイトルに占有されているそうです。競争が激化するも1タイトルでも大きなゲームを作ることができれば株価もそれなりに反応することでしょう。ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)みたいなこともあり得るかもしれません。


バンク・オブ・イノベーション(4393)販売実績と取引先


バンク・オブ・イノベーション(4393)の企業財務情報と配当性向

回次第11期第12期
決算年月平成28年9月平成29年9月
売上高2,299,9874,001,262
経常利益又は経常損失△375,670159,876
当期純利益又は当期純損失△364,164199,018
持分法を適用した場合の投資利益
純資産額329,103528,121
総資産額1,469,1302,477,343
1株当たり純資産額96.41155.02
1株当たり当期純利益金額△107.2358.60
自己資本比率(%)22.321.3
自己資本利益率(%)46.6
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー△240,79060,160
投資活動によるキャッシュ・フロー△29,373△58,927
財務活動によるキャッシュ・フロー359,777185,329
現金及び現金同等物の期末残高949,8111,136,370
※数値は千円単位


第13期第2四半期累計期間 (平成29年10月01日~平成30年3月31日)
売上高2,697,442千円
営業利益270,244千円
経常利益262,666千円
四半期純利益181,239千円


バンク・オブ・イノベーション(4393)従業員と株主の状況

会社設立は2006年1月12日、東京都新宿区新宿六丁目27番30号に本社を構えます。
社長は樋口智裕氏(昭和58年1月15日生まれ)、株式保有率は43.96%です。
従業員数145人で臨時雇用者は17人、平均年齢29.2歳、平均勤続年数2.9年、平均年間給与4,755,000円となります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)
樋口 智裕1,669,00043.96
田中 大介400,00010.53
株式会社サイバーエージェント350,0009.22
ニッセイ・キャピタル6号投資事業有限責任組合339,0008.93
株式会社Cygames200,0005.27
MSIVC2012V投資事業有限責任組合193,0005.08
JPE第1号株式会社160,0004.21
※株主上位7名の状況


【目論見抜粋】

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人である田中大介、大株主であり貸株人である樋口 智裕、並びに当社の株主である、株式会社サイバーエージェント、ニッセイ・キャピタル6号投資事業有限責任組合、株式会社Cygames、MSIVC2012V投資事業有限責任組合、JPE第1号株式会社、りそなキャピタル3号投資事業組合、HPEジャパンインキュベーション投資事業有限責任組合、太田薫正、菅原貴弘、澤田賢二、河内三佳、清水啓之は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後90日目(平成30年10月21日)までの期間(以下、「ロックアップ期間」という。)、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、グリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得すること及び当社普通株式の売却価格が本募集等における発行価格又は売出価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う株式会社東京証券取引所取引での売却等を除く。)を行わない旨を合意しております。

また、当社の第5回新株予約権を保有する河内三佳は、主幹事会社に対し、ロックアップ期間中は主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社新株予約権及び新株予約権の行使により取得した当社普通株式の売却等(ただし、新株予約権行使により取得した当社普通株式の売却価格が本募集等における発行価格又は売出価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う株式会社東京証券取引所取引での売却等を除く。)を行わない旨を合意しております。



上位株主には90日間(平成30年10月21日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率は発行価格の1.5倍となります。株主名簿にはサーイバーエージェント(4751)やサーイバーエージェントグループのCygamesの名前があります。


ベンチャーキャピタル保有株は、ニッセイ・キャピタル6号投資事業有限責任組合、MSIVC2012V投資事業有限責任組合、、りそなキャピタル3号投資事業組合、HPEジャパンインキュベーション投資事業有限責任組合の名前があり合わせた株数は752,000株となります。


バンク・オブ・イノベーション(4393)IPO大手初値予想と各社配分

想定発行価格870円を下限として仮条件範囲が870円~960円に決定しています。上限の960円に公開価格が決定した場合の吸収金額は約2.2億円、オーバーアロットメントを含めると約2.54億円となります。上場規模が小さく初値高騰となりそうです。


また人気化するポイントとして今期の業績伸び率が高く、2018年9月の業績予想は売上19.7%増、経常利益74.8%増(1.2億円増)の増収増益となっています。デメリットとして考えられるのは、ベンチャーキャピタル保有株が912,000株存在していることでしょう。株主にサーイバーエージェント(4751)やCygamesの名前があるのはプラスだと思います。


初値予想1,800円~2,100円

初値予想(第2弾)1,900円~2,200円


EPS53.35を基にPERを算出すると約18倍、BPS238.32を基にPBRを算出すると約4.03倍となります。指標的には妥当だと思いますが、初値段階では大きく需要があると思います。ZUU(4387)やビープラッツ(4381)なども吸収金額が少なく初値上昇率が凄かったため、同社にも同じようなことが起きる可能性が高いのではないかと考えています。


幹事名配分単位(株)
大和証券(主幹事)223,600
SBI証券6,900


類似企業PER
PBR
コロプラ(3668)PER19.04倍PBR1.37倍
アカツキ(3922)PER6.09倍PBR3.24倍
KLab(3656)PER13.76倍PBR3.7倍


大和証券主幹事のため大和証券からの申込みは必須です。当選する可能性はかなり低いと思いますが、出来ることをやっておきましょう。SBI証券のIPOチャレンジポイントは必ず獲得しておきましょう!IPOチャレンジポイントを使うことで半ば強制的にIPOを当選させることが可能ですからね。


また下記タイアップは延長になる可能性もありますが、月末までのお申込みなのでよかったらご参加ください。IPOを取り扱っている企業になるためIPO投資をするなら持っておいて損はありません。


岡三オンライン3500円タイアップ



※1回取引ですが手数料0円キャンペーン中

バンク・オブ・イノベーションのストックオプション詳細を調べました

ストックオプション行使期間株式の数(株)発行価格(円)
平成29年2月01日~平成35年9月30日15,000250
平成30年11月01日~平成37年9月30日24,0001,038
平成31年10月01日~平成38年9月30日27,000750


ストックオプションで行使期限に入っている株数は15,000株となります。株数は少ないため上場直後に売りに出てもそれほど影響はなさそうです。


バンク・オブ・イノベーション(4393)IPO私見と申し込みスタンス

バンク・オブ・イノベーションのIPOは人気となるでしょう。公開株数や上場規模から考えるに初値3倍は可能だと考えています。ただし、株価設定が低いため当選をしてもそれほど大きい利益とはならない可能性があります。想定発行価格870円からどの程度仮条件が引き上げられるのかにも注目したいところです。


初値は高くなると思いますが、その後の業績が共わなければ売り込まれるでしょう。スマートフォンゲーム関係の値動きは良いと思いますが、ハラハラする展開となりそうです。上場した時がピークなのか、その後にさらに上向くのかは今後わかることですが、長期投資は個人的に苦手分野です。


IPOに当選できる可能性は低いですが、たまにこのような銘柄にも当選することがあるため申し込みだけ忘れないようにしておきたいと思います。上記でも書きましたが1本でもメジャーゲームが開発されると株価が数倍になる可能性があります。類似企業は多いため現実は難しいと思いますが、サイバーエージェントとの関係がより濃厚になれば期待できるのかもしれません。


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