以前テレビでもやっていましたが災害時に良かれと思ってやったボランティアや良かれと思って送った贈り物がむしろ迷惑になっていることがあります。

今日は炊き出しのボランティアさんが来てくださいました。

「開始が18時じゃ遅すぎた。午後3時とかになって急に炊き出ししたいとボランティアが来たので、そのくらいの時間になっちゃったけど、みんな6時には夕食終わっちゃう。
暗くなる前に準備するから。
忙しい中、大急ぎでテント3つ建ててテーブルたくさん運んで、段取りや周知方法やあれこれ考えて。役員としてはボランティア炊き出し(特に急なもの)はあんまり…。大変だった」

とこれが正直な主人と役員さん達の気持ちでした。

また、近くのガス会社さんが乾燥機を提供すると主人に言ってきました。

以下主人からのLINEです。

「地域一帯にガスを供給しているガス屋がガス乾燥機を使ってくれと設置していった。
洗濯機なら大歓迎だが乾燥機はいらない。 
やんわり断ったんだけどね。使い終わったら毎日屋内に片付けてくれと。
朝、集会所に行ったら重たい乾燥機を外に運んで、ガスの元栓と繋いで、発電機からグルグルとコードを引っ張ってきて設置。
使う人がいるのかいないのかわからないけど、1日くたくたになるまで働いて、最後に乾燥機のコードを片付けて、重たい乾燥機を屋内にしまう。たったそれだけのことかと思うかもしれないけど、各方面との連絡、500世帯以上の住民への対応、ボランティアへの対応、貯まっていく救援物資…。ガス乾燥機が来てめっちゃ負担が増えた。」

との事でした…。

役員である主人は今皆様の好意を受けとらせていただく立場にありますが、ボランティアを受けるに当たっても、こちらでする準備や用意に追われ、またそれが負担になっている場合も正直あります。

ただその場に行って受け取るだけの被災者なら良いですが、代表としてそれらをまとめたり、お受けする準備をする立場の人も被災者です。

そして物資を大量に送っていただいても、それを仕分けして配布するのも被災者です。



またこのようなツイートを先ほど見つけ大変困惑しております。



使わせてもらえなかったとか間違ですし、

至急助けてくださいって何をでしょうか…

確認のため知人に連絡をしたら、現在発電機を設置して貯水タンクに水を入れており、
計画断水となりますが水の供給は進んでいるとのことです。

本当にこういうのは困るな…と知人は言っていました。
そして、
「ボランティアがいきなりやって来て水置いていくから、会館に水が山積み。」とのことでした…。

皆様のご好意だとは充分理解しておりますが、間違った情報を拡散されてしまうのも現地の手間を増やしてしまう場合があります。

ボランティアとして来てくださる場合はまず自治会館にて、役員の方にご相談してみてください。

受け入れる余裕がある場合とない場合があると思います。

また助けてくださいのSOSはSNSで大変拡散力があり、実際助かる場合はたくさんあると思います。
ですがまず友達間からのSOSならばその方が欲しいものを個人的に提供してあげることがベストかなと思います。

ボランティアの皆様、現場で不眠不休で動いてくださっている東電の方、また業者の皆様には感謝しかありません。

どうか残念なフライングが極力減りますように。

そしてもう1点、ここにきて見られる問題です。

現地では各々が対策に試行錯誤しています。

自家発電機を購入してきて使用している方もいます。

ですがこれが思いのほか大きい音を出します。
近隣には騒音となってしまい、ケンカになってしまったと聞きました。

また情報交換をしているLINEグループで、良かれと思って発言された方に対して、強い憤りを見せ責め立てるような返信をされている方もいました。

どちらも悪気はありません。
それだけ精神的にとても疲弊していると言うことです。

最初は助け合い協力できていたのに、だんだんと心身ともに疲弊し不必要な争いが起こってしまいます。

ライフライン復旧だけでなく被災者の精神面のケアも必要となってきています。

みんなが良かれと思って動いてもそれが争いの元になってしまっては悲しすぎます。

勘違いや誤解もあると思いますし今は疲弊し冷静な判断がしにくくなっています。
相手も悪気がないんだということを憤ったときに今一度思い出すようにしたいものです。
(これは自分に対して思っていますあせる


自治会館では主人たちが発電機を設置して、住民の皆様が利用しています。
電源の提供だけでなくここで会話することにより情報交換やまた住民の方の気晴らしになったりしているようです。



そして昨日の夜は避難してきた子供たちと花火大会をしていました。






連休明けからは主人の塾も再開させます。
停電しているので昼間の明るいうちに午前午後と小学生、中学生と分けて授業を行います。

ちびちゃんもいつまでも勉強と卓球を休ませているわけにはいかないので私もできる限り御宿と自宅の往復をする予定です。

仕事をしながらどこまでやりきれるか分かりませんが、みんな不自由な中頑張っていますので、周りに感謝の気持ちを忘れずに乗り切りたいと思います。