入場には一定の制限を――今作では地下カジノ「帝愛ランド」を舞台に、カイジたちが一世一代の大勝負を繰り広げます。えげつないギャンブルがたくさん登場しますが、あのカジノは合法という設定なんでしょうか?
うーん。カイジの世界では、まあ一応、合法ということになってます(笑)
――現実の日本でも、カジノの開業に向けて法整備が進んでいます。ギャンブル依存症など問題点を懸念する声もありますが。
ギャンブル依存症にならないような手はずは、いろいろ打てるはずです。
シンガポールでは、自国民にけっこう高めの入場税を課しています。そういう風にしておけば、基本余裕のある人しかカジノに行かないと思うんですよ。
《※シンガポールの入場税は1日あたり150シンガポールドル(約1万2千円)。昨年4月に100シンガポールドル(約8千円)から引き上げられた。
日本のIR実施法では、日本人や国内に住む外国人の入場料は6千円。入場回数は7日間で3回、28日間で10回まで。マイナンバーカードで本人確認を行うことが定められている》
お金のない人がどんどんハマってしまわないように、入場の際に所得制限を設ける方法もあります。つまり、所得の少ない人の入場は限定的とする。
そうやっていろいろな条件をつければ、ほかのギャンブルに比べても依存症の心配は小さいんじゃないか…と思います。鉄火場ではなく社交場に――ターゲットはあくまでも日本人ではないと。
海外のお客さんに楽しんでもらうというのが基本。飛行機代を払ってまでカジノに来るのはお金持ちの人たちですから。
「鉄火場」ではなく、おしゃれな格好をしていく「社交場」としての雰囲気をつくっていくことも大事かもしれない。
お金持ちが遊んで落としたお金が税金として国のために役立つのであれば、僕はいいのではないかな、と思うんですけどね。収益で保育士・介護士の待遇を改善――税収の使い道としてはどのような形を想定していますか。
保育士や介護士の給料が安いので、カジノからの収入で国が補填できたらいいですね。一から決められる新しい税収なわけですから、あえて使い道を限定して。
それから、カジノの運営はできるだけ日本企業にやってほしい。果実を外資に渡してしまうのはもったいないですよ。
ディーラーの教育にしても、イカサマ防止のシステムにしても、日本の能力で問題なくできるはず。だけど、どうもそういう風には動いていないように見えますね。
どんな力が働いているかわからないけど、どうしても外資を絡ませないといけない理由があるんでしょうか?
ーーマスターからの一言ーー
ギャンブル漫画を描いてるだけあって、有名人のカジノ肯定派の意見は珍しいですね。
私も福本さんの意見に概ね同意で、介護や保育などの、必ず必要なのに劣悪な環境の方たちにもっとお金を回して欲しいと切に願います。
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