2019年4月27日土曜日

どの通貨ペアを選ぶかという問題

通貨ペアの選びかたについて考えてみます。

まずいちばんおすすめなのがドル円です。
理由はたくさんあり以下のようなものです。

取引する参加者が多い。
政治や経済に関する情報が得やすい。
日本、米国ともに政治、経済が安定している。
売買の手数料が安い。

安定している、わかりやすい、やりやすいのがドル円。
投資全般に言えることですが手数料の安さはとても大切です。
同じことができるのであれば手数料は安いに越したことはありません。

次におすすめなのがユーロ円、ユーロドルを足すことです。

通貨は3つで見ると新たな視点で見ることができます。
例えば、ドル円が上がった時、これはドル高でしょうか?円安でしょうか?
この時、ユーロ円が上がっていなければドル高、上がっていれば円安です。
また、ユーロドルが下がればドル高、動かなければ円安になります。
ドルが強いのか円が弱いのかを判断することができます。
ファンダメンタルな判断をするときにこの判断はとても重要です。
また、テクニカルでも別の視点で見ることができます。
例えば、ドル円でもユーロドルでも抵抗ラインを見ることで、
ドルについて2つの視点でトレンドの転換を判断することができます。
特に2つのチャートで傾向が一致すると傾向が強いと見ることができます。
ちなみに、ユーロ円はドル円とユーロドルを合成した通貨ペアです。
ユーロ円での取引もありますがテクニカルな要素はやや弱くなります。
ユーロ円のチャートは少し別物だと思っておきましょう。
また、世界経済が下向きだと円が買われるという傾向は覚えておいたほうがいいですね。
リスクオンだと円は売られますし、リスクオフだと円は買われます。
その他、ドル円のチャートがよくわからないときはユーロドルを見てみるとか、
複数のチャートからわかりやすいものを選ぶ方法が使えます。

その次の選択としては政治、経済で安定した国の通貨ということになりますね。
といってもドル、ユーロ並みの通貨はそれほど多くはありません。

逆に、取引してはいけない通貨は何でしょうか。
これはおすすめする通貨の理由の逆になりますね。

取引する参加者が少ない。
政治や経済に関する情報が少ない。
政治、経済が不安定である。
売買の手数料が高い。

取引する参加者が少ないと投機的な売りで暴落することがあります。
大きく売られても誰も買い支えないからです。
また、政治が不安定であると政策や外交トラブルで暴落します。
暴落しても立て直す力も弱いです。
さらにこれらの通貨は取引手数料が高くなります。
何も良いことがありません。

暴落の例として2015年1月15日のスイスフランショックがあります。
この時の暴落は20分で3800pipsの暴落になりました。
最少の1万通貨単位でも38万円程度のマイナスになります。
損切り注文を入れてあっても暴落の場合はその価格で約定しません。
また、暴落が起こると証券会社の取引システムが停止する場合があります。
下がるチャートを見ながら何もできないということもあります。
あっという間にお金が消えます。

ドル円がいきなり3800pipsも暴落したら大変なことだと思いますが、
そんなことになったらもう大恐慌か何かが近づいている時でしょう。
1000pipsくらいならありえるかもしれませんが。

FXを長く続けるためにはどの通貨を選ぶかは良く考えましょう。

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