香川真司がドイツのドルトムントからスペイン2部のサラゴサに移籍することが現地9日に発表された。契約は2年契約。サラゴサは昨シーズンスペイン2部で15位と低迷しており、「中盤や左ウイングでプレーでき、戦術眼、テクニック、ラストパスに優れるだけでなく、決定力も高い」とサラゴサが評する香川の活躍で、2012－13シーズン以来となる１部昇格を目指す。

香川が着用するサラゴサのユニフォームを見て欲しい。袖の部分に見覚えのあるロゴが入っている。イギリスの老舗ブックメーカー「ウィリアムヒル」のロゴだ。ウィリアムヒルは同社としては初となるスペイン2部リーグのクラブとスポンサー契約を今年6月19日にサラゴザを含めた7クラブと、7月18日にはさらに4クラブと締結していたのだ。

今回の香川加入で日本からスペイン2部リーグやサラゴサへの注目が集まることは必須で、ウィリアムヒルの関係者は「スペインは（本社ロンドンと）運営が異なるためどれだけの融通が利くかは分からないが、このチャンスは見逃せない」と香川移籍に期待を寄せており、何らかのプロモーションを行うことを示唆した。

17日に開幕するスペイン2部リーグの優勝オッズも「ウィリアムヒル」が発表し、香川加入のサラゴサは全体10番手タイの21.0倍のオッズとなっている。

香川のサラゴサ加入についてスペインの全国紙「マルカ（MARCA）」は「アジアサッカー史上指折りの選手を獲得できたのだから、サラゴサにとってはまさに大当たり。ここ数年は目立った活躍が乏しいカガワだが、サラゴサを１部昇格に導く原動力となって、きっと疑いの目を向ける者たちを黙らせるだろう」と1部昇格への大きな期待を寄せる記事を発表している。

また、スペイン2部リーグには香川以外にも活躍する日本人プレイヤーもおり、岡崎慎司が所属するマラガは3番手の6.0倍、柴崎岳が所属するデポルティーボ・ラ・コルーニャは4番手の6.5倍、そして山口瑠伊が所属するエストレマドゥーラは13番手タイの41.0倍となっている。エストレマドゥーラも「ウィリアムヒル」とスポンサー契約をしている。