フィッシング（釣り）ももはや単なるレジャーではない。ブックメーカーの本場イギリスでは賭けの対象となっている。

13日にイギリスのオークリーにある釣り湖「ヘイフィールド・レイク」で行われるフィッシュオーマニア26（Fish ‘O’ Mania 26）のファイナル優勝オッズが、イギリスの老舗ブックメーカーとして名高い「ウィリアムヒル」から発表されたのだ。

フィッシュオーマニアは1994年にスタートしたフィッシングの大会で、今年で26回目を迎える。すでに四半世紀の歴史を持つ同大会はイギリスの夏の風物詩の1つにもなっている。”フィッシングのスーパーボウル”とも言われるフィッシュオーマニアのファイナルには、イギリス国内はもとよりヨーロッパ各地から予選を勝ち抜いた24人のアングラーが優勝賞金5万ポンド（約680万円）の大金を目指して一匹でも多くのコイ（鯉）を釣り上げるのだ。

大会スポンサーの一角には、イギリスのブックメーカー「Coral」の名前もあり、賭け事がイギリスの文化として溶け込んでいることがわかる。

ブックメーカー「ウィリアムヒル」が発表した優勝オッズでは、2017年大会以来の優勝を狙うジェイミー・ヒューズに5.00倍の最有力オッズがついている。このヒューズは2013年大会で68.47 ㌔で初優勝を果たすと、2015年、一昨年の2017年大会と勝利して、今回で通算4度目のフィッシュオーマニア制覇に挑む。

2番手にはウィル・レゾンの名が挙がり、オッズは6.00倍となっている。レゾンといえば、2008年のワールドチャンピオンシップで優勝した世界王者であり、フィッシングに関する著書やDVDはもちろん釣り道具のアドバイザーも務めるなど界隈では有名だ。満を持して初のフィッシュオーマニアでの栄冠を掴みに行く。