春の到来を告げる世界最高峰の競馬レース「ドバイミーティング2018」（ドバイ国際競走）が、アラブ首長国連邦（UAE）のメイダン競馬場で現地31日に開催される。今回日本から参戦する猛者は全14頭となっており、全6レースに登録されている。

昨年のドバイターフ（G1、1800㍍・芝）で勝利したヴィブロスは連覇を賭けて今年も同レースに出場予定。馬主で元プロ野球選手の佐々木主浩氏は現地入りして「ドバイに着いてから枠順を確認して『ヨシッ』と思った。外だけは嫌だったけど、真ん中のいいところ」と枠順が7番となったことに喜びと、連覇への自信を見せていた。

ヴィブロスの連覇なるか？

イギリスの老舗ブックメーカー「ウィリアムヒル」が発表したドバイターフ（日本時間4月1日午前0時35分発走）の単勝オッズによると、ヴィブロスは3番手となる8.00倍のオッズとなっている。前走となった中山記念で８着終わったことがこの評価につながっているようだが、ここからの巻き返しに期待したい。

日本馬で最上位の評価を得ているのが昨年のクィーンエリザベス2世カップ（香港G1）を制したネオリアリズムだ。2番手の6.50倍のオッズがついている。昨年はヴィブロスを優勝へと導いたJ.モレイラ騎手とのコンビで挑むことになるが、前走は3着入線となった昨年12月の香港カップで約4ヶ月のブランクがどうレースに影響するかという不安材料もある。

日本馬優勝のために倒さなければならないのがUAE馬のベンバトルだ。1番人気となる4.00倍に推されている。元はイギリス馬だったベンバトルだがUAEに移ってからメイダン競馬場の馬場にも非常に適応できており、1800㍍のレースでは移籍後は3戦2勝2着１回と無類の強さを示している。

その他の日本馬は、リアルスティールが9.00倍、クロコスミアが13.00倍、そしてディアドラが26.00倍のオッズとなっている。

2014年のジェンティルドンナ以来となる日本馬の制覇なるかが注目されるドバイシーマクラシック（G1、2410㍍・芝）には、3頭が出走を予定している。中でも注目なのが昨年の日本ダービーを制したレイデオロだ。ダービーと同じ距離ということもあって自信を持って挑めるのではないか。

現地入りしたレイデオロは好調そのもの。コンビを組むC.ルメール騎手も「トップコンディション。いい調教ができた」と追い切りでの手応えを口にした。ブックメーカー「ウィリアムヒル」が発表したドバイシーマクラシック（日本時間4月1日午前1時10分発走）の単勝オッズでは2番手評価の5.00倍のオッズがついており、十分に勝機はあると見られる。

ライバルとなる海外馬は2頭。まずは1番人気の3.25倍のオッズが付いているフランス馬クロスオブスターズ。昨年の凱旋門賞（G1、2400㍍・芝）では2着に入った実力馬。もう1頭はレイデオロと並んで5.00倍オッズののポエッツワードだ。イギリスとアイルランドでのチャンピオンステークスで2冠を達成したイギリス馬にも高い評価が下されている。

その他の日本馬のオッズは、サトノクラウンが9.00倍、牝馬のモズカッチャンが13.00倍のオッズで上位をうかがう。

その他のレースの日本馬のレース参戦状況と「ウィリアムヒル」発表のオッズについて以下にまとめている。レース名をクリックすると最新のオッズ情報が確認できる。今回のドバイミーティングは日本のJRAの海外馬券対象レースとなっているが、UAEダービーとゴドルフィンマイル（ともにG2）については販売されない。

【ドバイミーティング2018日本馬参戦レースとオッズ】

ドバイワールドカップ（海外G1、2000㍍・ダート）
アウォーディー
（日本時間4月1日午前0時35分発走）

ドバイゴールデンシャヒーン（海外G1、1200㍍・ダート）
マテラスカイ
（日本時間3月31日午後11時35分発走）

UAEダービー（海外G2、1900㍍・ダート）
タイキフェーヴル
ルッジェーロ
（日本時間3月31日午後10時30分発走）

ゴドルフィンマイル（海外G2、1600㍍・ダート）
アキトクレッセント
アディラート
（日本時間3月31日午後8時45分発走）