iシェアーズ・コア MSCI 新興国株 ETFは、「MSCIエマージング・マーケッツIMI指数(国内投信用 円建て)」に連動した動きを目指すETFになります。
「ブラックロック・グループ」が運用しているiシェアーズ(iShares)シリーズの一つでもあり、2017年9月27日に新たに設定されました。
iシェアーズ・コア MSCI 新興国株 ETFの詳細
上場市場 | 東京証券取引所 |
---|---|
コード | 1658 |
ベンチマーク | MSCIエマージング・マーケッツIMI指数(国内投信用 円建て) |
設定日 | 2017年9月27日 |
信託報酬 | 年0.23%(税別) |
純資産総額 | 約36億円 |
決算日 | 年2回(2/9、8/9) |
売買単位 | 1口 |
最低購入単価 | 1,898円 |
資産構成 | 株式:99.24% キャッシュなど:0.76% |
管理会社 | ブラックロック |
iシェアーズ・コア MSCI 新興国株 ETFは、低コストで新興国株式全体に投資可能なETFであることが特徴です。
ベンチマークである「MSCI エマージング・マーケッツIMI指数」は、新興国株式の小型株から大型株まで全2,676銘柄を投資対象としています。
新興国株式市場全体の約99%をカバーしており、分散性はかなり高くなっています。
一般的な新興国ベンチマークは「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」が有名ですが、本ETFのベンチマーク(MSCI エマージング・マーケッツIMI指数)との違いは、小型株は投資対象としていない点です。
iシェアーズ(iShares)シリーズには、同じ新興国を投資対象としているiシェアーズ エマージング株ETFがありますが、2018年1月24日をもって上場廃止となります。
その代わりになるETFとして、本ファンドが新たに設定された形となります。
さらにiシェアーズ エマージング株ETFは、JDR-ETF(海外ETFを国内ETFと同じように取引できるETFのこと)であるため、分配金に二重課税がかかってしまうことがデメリットでした。
本ETFは国内ETFとして上場するため、「海外課税」と「国内課税」の二重課税とはならず、「国内課税」だけで済むことができます。
売買単位は1口からで、価格も少額となっているため買いやすいですね。
コツコツと積み立てていくETFとしても利用しやすいでしょう。
構成銘柄
銘柄 | 比率 |
---|---|
iシェアーズ・コア MSCI エマージング・マーケット ETF | 101.85% |
設定されたばかりのファンドであるため、米国株式市場に上場している「iシェアーズ・コア MSCI エマージング・マーケット ETF」で構成されています。
構成銘柄の保有銘柄
銘柄 | 国名 | 比率 |
---|---|---|
テンセント | 中国 | 4.88% |
アリババ・グループ・ホールディング | 中国 | 3.33% |
サムスン電子 | 韓国 | 3.29% |
TSMC | 台湾 | 3.23% |
ナスパーズ | 南アフリカ | 1.89% |
中国建設銀行 | 中国 | 1.37% |
百度 | 中国 | 1.07% |
中国工商銀行 | 中国 | 0.99% |
中国移動通信 | 中国 | 0.90% |
中国平安保 | 中国 | 0.86% |
テンセントやアリババといった中国の大手企業が上位に名を連ねています。
利回り・パフォーマンスは?
期間 | ファンド | カテゴリ平均 (新興国株) |
---|---|---|
3ヵ月 | +15.22% | +14.00% |
6ヵ月 | -2.91% | -6.37% |
1年 | +1.06% | -4.74% |
設定来 | -2.98% |
年間 | ファンド |
---|---|
2019年 | +16.71% |
2018年 | -16.78% |
※2020年8月9日時点
コロナショックで大幅に下落しましたが、持ち直しとともに大きく反発しています。
配当金・分配金は?
決算日 | 分配金(1口当たり) |
---|---|
2020/2/9 | 46円 |
2019/8/9 | 13円 |
2019/2/9 | 27円 |
2020年2月に過去最高の分配金が出ており、現時点(2020年8月9日)の分配金利回りは、年3.11%となっています。
投資家からの評判は?
・iシェアーズMSCI新興市場ETFが新たなマイナス領域へ突入
・8月末に下落を再開した同ETFの下げがさらに勢いづいていることを示唆◆1658_iシェアーズ・コア MSCI 新興国株 ETF pic.twitter.com/r9759Zk203
— おすし (@legend_wdgann28) 2018年9月6日
ブリッジウォーターの「iシェアーズ・コアMSCI新興国株ETF」へのエクスポージャーも2500万口から1600万口に減った。
— 焼き魚 (@roast_fish_koge) 2018年2月15日
新興国かなり気になりますよね!
iシェアーズからはJDRシリーズの上場廃止に伴って1658iシェアーズ・コア MSCI 新興国株 ETFが新規に上場しているので、比較に加えて欲しいです!!— ばるさん@兼業投資家 (@baru_saan) 2018年1月7日
前場でiシェアーズの米国リートと、新興国株、先進国株を前場安値付近で買っといた。一株づつNISA口座に(笑)購入手数料とられないから細かく帰る。毎日買ってドルコスト平均いいよね。あっ米国株資金考えなきゃー
— tomochanman (@0tomochanman0) 2018年1月4日
iシェアーズ・コア MSCI 新興国株 ETFの評価
iシェアーズ・コア MSCI 新興国株 ETFですが、新興国株式に年0.23%と低コストで投資できることが評価できます。
国内ETFとして新たに登場しましたので、二重課税が回避できることもありがたいですね。
iシェアーズ エマージング株ETFと比較すると保有コストが上がってしまいましたが、新興国株式インデックスファンドよりも、まだかなり低い信託報酬で投資できることは魅力的と言えるでしょう。
おすすめな証券会社は?
東証に上場しているETFですので、国内のほぼ全ての証券会社で購入可能となっています。
iシェアーズETFの取引が無料になる楽天証券での取引がおすすめです。
10万円以下の少額資金で投資を行いたいなら、手数料を無料にできる松井証券、SBI証券を利用するのも良いでしょう。