クロエは、エイト証券株式会社が提供しているロボアドバイザーになります。
1万円からと比較的少額の資金で、自動世界分散投資が行えることが特徴になっています。
クロエの詳細情報
項目 | 詳細 |
---|---|
ETFサービス | 投資一任型ロボアドバイザー |
サービス開始 | 2017年2月 |
投資対象 | 国内ETF(株式、債券、リート(不動産)、コモディティなど) |
最低投資金額 | 1万円から |
運用手数料 | 年0.88%(税抜) |
取引時間 | 24時間可能 |
運用会社 | エイト証券株式会社 |
紹介動画がありますので、まず一度ご覧になってみてください。
クロエの特徴・メリット
目標を設定することで資産配分を提案してくれる
クロエは最初に運用目標を設定するだけで、最適な資産配分を提案してくれます。
提案された資産配分に納得したら、あとは自動でロボアドバイザーが運用を行います。
「保守型」、「安定型」、「積極型」の中からポートフォリオ(リスク許容度)を設定でき、選んだポートフォリオによって投資対象となる資産配分が決まります。
項目 | 積極型 | 安定型 | 保守型 |
---|---|---|---|
株式 | 62.7% | 44.8% | 26.9% |
債券 | 26.4% | 43.9% | 61.5% |
リート(不動産) | 10% | 10% | 10% |
現金等 | 0.9% | 1.2% | 1.6% |
上記の表の通り、積極型(リスク重視)にすると株式の比率が大きくなり、リスクを取って積極的に収益の獲得を目指します。
安定型(バランス)は、株と債権をほぼ同じ比率で投資を行って、バランスのとれた運用を行います。
保守型(リスク回避)は、債権比率が大きく、リスクを抑えた運用が可能となっています。
投資対象は国内のETF
クロエが投資を行っているのは、東京証券取引所に上場する国内ETFのみとなっています。
ロボアドバイザーではないですが、同じETF自動運用のトライオートETFは世界のETFを対象に投資を行っています。
国内のETFに限定して投資を行うことで、取引にかかるコストを抑えることができます。
また円ベースで投資していますので、為替リスクを負わずに運用することが可能です。
国内ETFと言っても投資対象は、50の国・4,324銘柄・37業種と幅広い世界分散投資が行えるようになっています。
運用手数料が最安レベル
クロエの運用手数料は年0.88%と、「WealthNavi」、「THEO」(どちらも年1.0%)などの他のロボアドバイザーと比べて、運用コストが安く抑えられています。
この安さの理由は、クロエの運用会社自身が受け取る収益を減らすことで、運用コストを低く抑えることが実現できているのです。
自らの利益を犠牲にして、業界最安レベルの運用手数料となっていることが評価できるでしょう。
1万円から世界分散投資が行える
クロエでは、わずか1万円から運用可能と、ほかのロボアドバイザーと比べて少ない資金で始められるようになっています。
他のロボアドバイザーでは、少なくても10万円以上が必要な場合が多いです。
まとまった資金が必要ありませんので、少額で自動世界分散投資を行いたい方には最適なロボアドバイザーと言えるでしょう。
リバランスを行ってくれる
クロエでは、リバランスもロボアドバイザーが自動で行ってくれるのが魅力的と言えます。
市況の変化による資産配分(ポートフォリオ)の崩れを、リバランスによってバランスを保つことができます。
自身が設定したリスク許容度に合わせて、自動的にポートフォリオが再調整されるのです。
手動でリバランスをやるとなると、コストと労力がかかりますので、自動リバランス機能があることが嬉しいですね。
チャットで質問できる
クロエでは、不明点などをチャット機能で手軽に質問できるようになっています。
見た目はLINE風のチャット形式となっており、若い方にも馴染みやすいサポートツールと言えます。
クロエのデメリットと不満点
積立が行えない
他のロボアドバイザーで提供されているような積立投資が行えませんので、積立による購入価格の平準化を行うことができません。
そのため場合によっては、大きく損失が出てしまう可能性もあります。
どうしても積立を行いたい場合は、自分で資金を追加入金して対応する必要があります。
自動運用が魅力のロボアドバイザーだけに、手間がかかることがデメリットになります。
クロエの自動積立は現在開発中とのことですので、なるべく早い段階での提供に期待したいですね。
トータルコストでは高くつく可能性がある
クロエは運用手数料が最安レベルになっているロボアドバイザーですが、国内のETFを取引対象としている為、トータルのコストでは他のロボアドバイザーよりも高くつく可能性があります。
通常は国内ETFよりも海外のETFの方が、信託報酬(運用コスト)は低い場合が多いですので、国内ETFのみで運用を行っているクロエは、海外ETFで運用を行っているロボアドバイザーよりもコストが高くなる場合があるのです。
運用手数料のみではクロエが最安水準コストですが、トータルコスト(運用手数料+ETFの信託報酬)では、安いとは言えないことに注意が必要です。
クロエの口コミは?
エイト証券のクロエ口座開設完了した。
大きく育て!— koma (@castermaild) 2018年5月3日
エイト証券のクロエ(ロボットアドバイザー)を始めました。
とりあえず、一万円入金。
明日、入金が反映される予定。— 山岸正和 (@45967fc32365478) 2017年4月6日
クロエの評価まとめ
- 1万円からはじめられる
- 自動で世界分散投資が可能
- リバランス機能もある
- トータルコストでは高くつく可能性がある
クロエの評価ですが、業界で最安レベルの運用コストと、少額で自動運用がはじめられる点は非常に魅力的なことでしょう。
今までまとまった資金を必要としていた、ロボアドバイザーの概念を覆すものだと思います。
運用期間も短期間を含めて想定しており、より幅広いユーザーを対象としたロボアドバイザーと言えます。
他のロボアドバイザーで主流の海外ETFではなく、国内ETFのみの構成で為替リスクがありません。
注意したい点は、総合的なコストが高くついてしまうことや、自動積立に対応していないことです。
デメリットもありますが、まだまだ始まったばかりのサービスですので、今後の改善とサービス拡充に期待が持てるロボアドバイザーと言えそうですね。