バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)とは、新興国株式市場に幅広く投資が行えるETFになります。
純資産は6兆円を超えており、世界で最も有名な新興国ETFです。
2019年12月26日付で年0.12%から年0.10%に、経費率の値下げが実施されています。
バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)の詳細
上場市場 | NYSEアーカ取引所(NYSE Arca) |
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コード | VWO |
ベンチマーク | FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・イン デックス |
設定日 | 2005年3月4日 |
信託報酬 | 年0.10%(税別) |
純資産総額 | 619億米ドル |
売買単位 | 1株 |
最低購入単価 | 4,434円 |
決算日 | 四半期ごと |
管理会社 | ザ・バンガード・グループ・インク |
バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)は、新興国の小型~大型株まで分散投資できることが特徴です。
2019年12月末に信託報酬改定が行われて、年0.10%と低いコストになっています。
競合ETFであるiシェアーズ・コア MSCI エマージング・マーケット ETF【IEMG】(年0.14%)よりも、安いコストで運用できることが魅力です。
さらに国内ファンド(投資信託含む)の10分の1のコストで投資できることも素晴らしいと言えますね。
ベンチマークの「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス」は、韓国を除いて中国A株が含まれていることが他の新興国株指数と異なる点です。
また同じ新興国株指数の「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」は大型株のみであることに対して、本指数は中小型企業も投資対象となっています。
新興国株式市場ですが、米国の金利上昇が続く間は今後も軟調な展開になると思われます。
値動きも激しいため、地合い悪化時に下落幅が大きくなるのは困るという方にはおすすめできないETFと言えます。
国別構成比率
国名 | 比率 |
---|---|
中国 | 35.9% |
台湾 | 13.9% |
インド | 11.2% |
ブラジル | 7.9% |
南アフリカ | 6.7% |
ロシア | 3.8% |
タイ | 3.7% |
メキシコ | 3.1% |
マレーシア | 2.9% |
インドネシア | 2.3% |
中国が圧倒的な比率を占めています。
経済発展中のインドやインドネシア、タイなどにも多く投資しています。
構成銘柄比率
国名 | 比率 |
---|---|
Tencent Holdings | 5.00% |
Alibaba Group Holding | 3.80% |
Taiwan Semiconductor Manufacturing | 3.60% |
Naspers | 1.90% |
China Construction Bank | 1.40% |
Ping An Insurance Group Co. of China | 1.20% |
Reliance Industries | 1.10% |
Industrial & Commercial Bank of China | 1.10% |
Petroleo Brasileiro | 0.90% |
China Mobile | 0.90% |
新興国株式ファンドでおなじみのテンセントをはじめとした、新興国企業の4,000銘柄以上をカバーしています。
世界最大の半導体企業「台湾セミコンダクター」などが上位となっています。
実際には4500を超える銘柄に投資していることや、上位10銘柄で全体の2割以下であることから、ファンドの分散性は高いと言えます。
利回り・パフォーマンスは?
期間別騰落率
期間 | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
1年 | -6.47% | -6.61% |
3年 | +9.07% | +9.10% |
5年 | +1.91% | +1.81% |
10年 | +4.72% | +4.92% |
設定来 | +5.92% | +6.03% |
※2019年5月末現在
年間別騰落率
年間 | ファンド |
---|---|
2018年 | -14.57% |
2017年 | +31.38% |
2016年 | +11.75% |
2015年 | -15.35% |
2014年 | +0.60% |
2013年 | -5.00% |
2012年 | +18.84% |
2011年 | +18.68% |
2010年 | +18.99% |
2009年 | +76.28% | 2008年 | -52.77% | 2007年 | +39.05% | 2006年 | +29.53% | 2005年 | +21.62% |
米国の金利上昇による新興国の通貨安が警戒されて、直近では下落基調となっています。
配当金・分配金は?
決算日 | 分配金(1口当たり) |
---|---|
2019/3 | 0.08160米ドル |
2018/12 | 0.25910米ドル |
2018/9 | 0.47460米ドル |
2018/6 | 0.27450米ドル |
2018/3 | 0.08860米ドル |
2018/12 | 0.21210米ドル |
四半期ごとに分配金を出しており、2019年6月8日時点での分配金利回りは2.67%となっています。
投資家からの評判は?
VT先生とVWO先生が割とガッツリ
下げていたので
VT4口、VWO7口買い増しました。
やっとついに今年のNISA枠の活用を始められました。
手数料無料ってしゅてき、、、😇
とりあえずNISA枠使い切れるよう
精進していきます。 pic.twitter.com/dIhuEGMFMb— TKHT_AM (@1125takahito_am) 2020年1月3日
バンガードのVEA で日本が不要ならVGK買えばいいのか。日本株には東証から投資するし。
ブラックロックのEPPはオーストラリア・香港・・・これいいな。
インドETFは欲しいの見当たらないVWOでいいや。
— 気まぐれダウ猫@VOO (@DowNoNeko) 2019年6月1日
割安な国を幅広くETFでもつジャパセフさんの考えが、僕は良いんじゃないかと思います。僕自身も買うものが無くなったらETFを沢山買ったりします。あとVWOは地味に買増してます ('◇')ゞ
— 小塚崇史@バリュー株投資 安全域を保つ (@keeping_safety) 2019年5月5日
CAPE理論がどうあれ景気循環の波がこの10年以内に一回は来るなら一度はEPSの下落を経験してリターンは下がるとは思うんですけどね。私も一番買ってるETFはVWOなので新興国応援してますが、景気の波で一緒に沈まれると嫌ですねー
— カーネル (@kernel_j_p) 2019年4月10日
バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)の評価
バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)ですが、超低コストで新興国株式市場に幅広く分散投資できることが評価されています。
現在は調整段階にあると言えるものの、将来的な世界経済の発展に伴って、新興国の成長も大きく期待されています。
リーマンショック時には50%以上の大幅減となるなどボラティリティは高いですが、その分期待リターンも大きいと言えます。
またコストは割高ですがウィズダムツリー新興国小型株配当ファンド(DGS)の方が、配当水準が高くファンドの収益性も本ETFを上回っています。
これ一本のみで運用するのはリスクがありますが、現在のポートフォリオに付け加えることで、長期投資における期待収益率を高めることは選択肢の一つとして良いかと思います。
バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)を購入できる会社はこちら
本ETFは海外ETFとなりますので、扱っている会社は下記となります。
証券会社 | ポイント |
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楽天証券 | 楽天バンガードファンドがiDeCoでも買える。 楽天レバレッジETFは手数料無料。 90日の指値期間。 |
SBI証券 | 米国ETFが定期積立できるサービスあり。 海外ETFに低コストで投資可能。 |
サクソバンク証券 | 他社を引き離す業界最安の手数料が魅力。 米国ETF含めて6,000銘柄以上を取り扱っている。 |
マネックス証券 | 約3,000銘柄以上の米国株取り扱い。 米国ETFが実質手数料無料になるゼロETFがある。 米国株の時間外取引が可能。 |