バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)は、米国株式全体に投資を行うETFになります。
バンガードETFの中ではバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)と並んでシリーズを代表するETFの一つです。
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)の詳細
上場市場 | NYSEアーカ取引所(NYSE Arca) |
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コード | VTI |
ベンチマーク | CRSP USトータル・マーケット・インデックス |
設定日 | 2001年5月24日 |
信託報酬 | 年0.03%(税別) |
純資産総額 | 1,085億米ドル |
売買単位 | 1株 |
最低購入単価 | 15,233円 |
決算日 | 年4回(3月、6月、9月、12月) |
管理会社 | ザ・バンガード・グループ・インク |
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)は、これ1つでアメリカ株式市場全体に分散投資できることが特徴です。
元から超絶低コストでしたが、2019年4月26日付に信託報酬引き下げが行われて、年0.03%とさらに安くなりました。
ほぼ0%に近い水準で米国株投資を行えることが魅力です。
競合ETFを圧倒した低いコストであることから、小型~大型株まで幅広く米国株投資したい場合に最適です。
ベンチマークのCRSP USトータル・マーケット・インデックスは、アメリカ株式市場全体の95%をカバーしています。
国内で人気の「S&P500」よりも数多くの銘柄に投資することができます。
投資信託では本ETFを組入銘柄とする「楽天・全米株式インデックス・ファンド」が存在します。
コストは年0.15%とやや高くなりますが、インデックスファンドの中では最安で投資できることがメリットになります。
セクター別構成比率
国名 | 比率 |
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テクノロジー | 20.9% |
金融 | 19.5% |
消費サービス | 13.7% |
資本財 | 13.5% |
ヘルスケア | 12.3% |
消費財 | 7.8% |
石油・ガス | 5.0% |
公益 | 3.1% |
素材 | 2.4% |
電気通信 | 1.8% |
各セクターに満遍なく投資されていますが、テクノロジーと金融が多いことが特徴です。
構成銘柄比率
国名 | 比率 |
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マイクロソフト | 3.3% |
アップル | 2.8% |
アマゾン | 2.7% |
フェイスブック | 1.5% |
バークシャー・ハサウェイ | 1.3% |
JPモルガン・チェース | 1.2% |
ジョンソン・エンド・ジョンソン | 1.2% |
アルファベット クラスA | 1.2% |
アルファベット クラスC | 1.1% |
エクソンモービル | 1.1% |
マイクロソフトやアップルなど世界を代表する有名企業に、全3,600銘柄以上で構成されています。
配当課税を避けて成長性を高めている、無配株のアマゾンやバークシャー・ハサウェイなどにも投資を行っています。
上位銘柄の比率は決して高くなく、多くの銘柄に分散されて投資を行っていることがわかります。
利回り・パフォーマンスは?
期間別騰落率
期間 | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
1ヵ月 | -6.47% | -6.43% |
3ヵ月 | -1.32% | -1.30% |
年初来 | +10.93% | +10.95% |
1年 | +2.57% | +2.59% |
3年 | +38.95% | +38.97% |
5年 | +55.62% | +55.65% |
10年 | +269.98% | +270.20% |
設定来 | +231.73% | +231.79% |
※2019年5月末現在
年間別騰落率
年間 | ファンド |
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2018年 | -5.20% |
2017年 | 21.17% |
2016年 | 12.74% |
2015年 | 0.37% |
2014年 | 12.57% |
2013年 | 33.48% |
2012年 | 16.45% |
2011年 | 1.00% |
2010年 | 17.28% |
2009年 | 28.73% |
ここ10年のパフォーマンスは3倍以上のリターンとなっており、高い収益率を誇っています。
今後はやや落ち着くとされているものの、安定した成績が期待できます。
画像ではバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)と比較を行っています。
過去10年リターンでは、VTIが大きく上回っていることがわかりますね。
配当金・分配金は?
決算日 | 分配金(1口当たり) |
---|---|
2019/3 | 0.77200米ドル |
2018/12 | 0.72090米ドル |
2018/9 | 0.71420米ドル |
2018/6 | 0.60340米ドル |
2018/3 | 0.56610米ドル |
2017/12 | 0.67300米ドル |
四半期ごとに分配金を出しており、2019年6月1日時点での分配金利回りは2.19%となっています。
連続増配(9年)が続いており、2018年の増配率は11%超となっています。
投資家からの評判は?
米国株の購入手数料が下がれば国内の投資信託を選ばず直接ETFを買う人が増えてきそうだ。
VTI、VOOをほぼ経費率のみで運用出来るのは大きすぎるメリット!!
ヴァンガードの経費率なんてボッタクリ投信に比べたらゼロみたいなもんだし。— コバ (@Koba_investment) 2019年7月10日
VTIの年利7%そんなにあったっけ?と思って調べたら確かにETF設定来リターンは2019/4/30時点で7.31%でした。時価総額は12兆円を超えているので、個人が投資する範囲では複利の効果もほぼ制限なく甘受できます。
ただ年金との比較ならドルコスト平均法で投資した場合の結果を載せたほうがいいですね。— ProjectBBB_はむとれ (@project_bbb) 2019年5月24日
海外ETFにするのなら、やはりメインはVTとVTIかな。
高配当も考えるけれど、自分はまだアラフォだしまずはこれら2つを20年程度は積み上げていきたい。
インデックスのメインはスリム先進国。こちらは積立額が300万円を超えてきた。
— 漢(おとこ) (@livingontheed10) 2019年5月3日
ETFや投信に詳しくなって色々なものに投資した結果、パフォーマンスが悪化して結局VTやVTIだけに投資した方がマシだったという投資家が続出しそうな予感。
— 霧末@米国株サバイバル投資家 (@kirimatsu10) 2019年3月12日
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)の評価
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)ですが、コストを抑えて米国株式全体に分散投資できることが評価されています。
これ一本でアメリカ株をまるごと買えますので、米国経済の上向きが続く限りは今後も好パフォーマンスが期待できます。
また9年連続の増配かつ増配率も高いことから、配当金を狙った投資にも活用できるかと思います。
楽天バンガード等のインデックスファンドを選んでも良いかと思いますが、海外ETFを保有して為替の分散を図ることも選択肢の一つとして良いでしょう。
米国株全体に投資するならこれしかないというくらいの商品であり、将来に向けた資産形成に活用することをおすすめします。
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)を購入できる会社はこちら
本ETFは海外ETFとなりますので、扱っている会社は下記となります。
証券会社 | ポイント |
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楽天証券 | 楽天VTIがiDeCoでも買える。 楽天レバレッジETFは手数料無料。 90日の指値期間。 |
SBI証券 | 米国ETFが定期積立できるサービスあり。 海外ETFに低コストで投資可能。 |
サクソバンク証券 | 他社を引き離す業界最安の手数料が魅力。 米国ETF含めて6,000銘柄以上を取り扱っている。 |
マネックス証券 | 約3,000銘柄以上の米国株取り扱い。 米国ETFが実質手数料無料になるゼロETFがある。 米国株の時間外取引が可能。 |