SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式(SPYD)は、米国の高配当銘柄に投資が行えるETFになります。
国内でも人気のSPDR(スパイダー)シリーズの一つとして、2015年10月21日に設定されました。
SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式(SPYD)の詳細
上場市場 | NYSEアーカ取引所(NYSE Arca) |
---|---|
コード | SPYD |
ベンチマーク | S&P 500® 高配当指数 |
設定日 | 2015年10月21日 |
信託報酬 | 年0.07%(税別) |
純資産総額 | 23億米ドル |
出来高(平均) | 1,386万株 |
売買単位 | 1株 |
最低購入単価 | 4,296円 |
決算日 | 年4回(3月、6月、9月、12月) |
管理会社 | ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ (SSgA) |
SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式(SPYD)の特徴ですが、米国高配当ETFの中では最安コストで投資できることになります。
競合ETFであるバンガード 米国高配当株式 ETF(VYM)やiシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)よりも低い信託報酬(年0.07%)となっています。
設定当初は年0.08%のコストでしたが、その後引き下げが行われて、現在は最も低い保有コストになりました。
ベンチマークの「S&P 500® 高配当指数」は、S&P500銘柄のうち配当上位80銘柄で構成されています。
他の高配当指数と異なる点は、時価総額加重平均などではなく、均等に分散投資している点です。
時価総額の小さい会社が採用されやすいですので、小型株効果によって大きなリターンを期待することができます。
セクター別構成比率
国名 | 比率 |
---|---|
不動産 | 17.63% |
一般消費財・サービス | 16.94% |
エネルギー | 11.90% |
公益事業 | 10.61% |
生活必需品 | 10.18% |
金融 | 9.76% |
情報技術 | 6.80% |
コミュニケーション・サービス | 5.41% |
素材 | 5.32% |
ヘルスケア | 3.02% |
資本財・サービス | 2.43% |
SPYDは「不動産」と「一般消費財」と「エネルギー」セクターで、ほぼ半分近くを占めていることが特徴です。
特にREITの不動産株が多いことは珍しく、アメリカ不動産に多く投資したい方には最適なETFと言えます。
以前より比率は低くなっているものの、4位の公益事業セクターは景気に左右されにくいですので、不況に弱い不動産の弱点を上手くリスク分散した商品となります。
構成銘柄比率
国名 | 比率 |
---|---|
ノードストローム | 1.54% |
アッヴィ | 1.47% |
ニューウェル・ラバーメイド | 1.46% |
ウエスタンユニオン | 1.42% |
Leggett & Platt | 1.40% |
シーゲイト・テクノロジー | 1.40% |
キャンベル・スープ・カンパニー | 1.39% |
ケロッグ | 1.39% |
AT&T | 1.38% |
ウェアーハウザー | 1.36% |
全米大手百貨店チェーンの「ノードストローム」や、日本市場でも売り上げを伸ばしているバイオ医薬品「アッヴィ」などで構成されています。
上位銘柄ですが、1年前とはかなり顔ぶれが変化しています。
構成銘柄は80銘柄前後と多くなく、iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)と同じ少数精鋭です。
ただ均等配分投資ですので、上位銘柄の値動きがパフォーマンスに与える影響は小さくなっています。
利回り・パフォーマンスは?
期間別騰落率
期間 | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
1ヵ月 | +1.60% | +1.61% |
3ヵ月 | +2.39% | +2.40% |
1年 | +7.95% | +8.01% |
3年 | +8.43% | +8.52% |
設定来 | +11.30% | +11.43% |
※2019年11月末現在
年間別騰落率
年間 | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
2018年 | -2.93% | -2.85% |
2017年 | 10.04% | 10.22% |
2016年 | 27.41% | 27.76% |
2015年 | – | 27.56% |
2014年 | 43.02% | 43.89% |
過去3年のETFの配当金込みパフォーマンスは、なんとS&P500指数に勝っております。
バンガード 米国高配当株式 ETF(VYM)やiシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)はS&P500指数に劣っているので、かなり健闘していると言っていいでしょう。
配当金・分配金は?
決算日 | 分配金(1口当たり) |
---|---|
2019/12 | 0.497米ドル |
2019/9 | 0.448米ドル |
2019/6 | 0.462米ドル |
2019/3 | 0.339米ドル |
2018/12 | 0.443米ドル |
2018/9 | 0.456米ドル |
2018/6 | 0.376米ドル |
2018/3 | 0.349米ドル |
2017/12 | 0.712米ドル |
2017/9 | 0.363米ドル |
2017/6 | 0.343米ドル |
2017/3 | 0.318米ドル |
四半期ごとに分配金を出していて、2019年12月30日時点での分配金利回りは4.44%前後となっています。
業合ETFと比べてもかなり高い水準の配当利回りです。
投資家からの評判は?
【配当金実績】
おはようございます🌅高配当ETF、SPYDから配当金入金されてました!
合計36.72ドル、4000円相当の不労所得ですね!
たぶん、これが今年最後の配当かな…?
年末の支払いだといつ入金されるのかちょっとよくわからないねwあとで今年の合計額を計算しよ〜っと pic.twitter.com/5p1KSrqulk
— 20代怠け者@米国株YouTuber🗽 (@20sInvest) 2019年12月28日
おはようございます😃
あみこさんも個別株売られたんですね!タバコ株は配当利回りいいし、持っていてもいいかも?SPYDは最近注目したところで、お気に入りに入れています。現在、配当利回り4.5%くらいですよね?もう少し株価が下がったら私も参戦しまーす♪
— kinkoの幸せ配当金庫 (@haitoukinko) 2019年2月28日
SPYDという高配当ETF発見。
配当利回り4.79%。
約4/1が不動産、約4/1が公益事業という偏りがあるものの、S&P500の銘柄で構成。
手数料も激安や。— ハイビスカス@配当金生活 (@xiaoliyagui3189) 2019年1月6日
仮に2019年が円高で世界株安の年になるなら、米国株ETFデビューの絶好のタイミングなのではないかとスケベ心が出てきています。実はHDVとSPYDのあわせ技が気になっているのです。年末年始で海外ETFについて少し勉強しておきますか。
— .foorc (@_foorc) 2018年12月30日
SPYDはセクター比率が不動産と公益事業とで合わせて46.22%でかつ高配当銘柄均等加重にもかかわらず、パフォーマンスではS&P500に負けていなくて、驚いている。面白い戦略のETFだけに、自分のポートフォリオに加えようかどうか相当に迷った。
— ほえタコ (@HoeTako) 2018年11月28日
SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式(SPYD)の評価
SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式(SPYD)ですが、米国高配当銘柄に最も低いコストで投資できることが評価されています。
また高い配当利回りでありながら、好パフォーマンスも残していることが魅力です。
高配当を臨時収入として得るだけでなく、「不動産×公益事業」というバランスの良いポートフォリオで、リターンも追求できる面白いETFと言えます。
他とは違う銘柄に均等分散投資を行っており、異なる性質の商品をポートフォリオに組み入れたいという方には、おすすめのETFになると思います。
SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式(SPYD)を購入できる会社はこちら
本ETFは海外ETFとなりますので、扱っている会社は下記となります。
今後海外ETFを扱う会社が、もう少し増加すると嬉しいですね。
証券会社 | ポイント |
---|---|
マネックス証券 | 業界最大の約3,500銘柄以上の米国株取り扱いが魅力。 最低手数料は0.1米ドルで業界最安。 |
SBI証券 | 海外ETFで手数料最安水準。 取り扱い数も多め。 |
楽天証券 | 米国預託証券(ADR)の取り扱いは業界最多。 楽天レバレッジETFは手数料無料 |