ウィズダムツリー新興国小型株配当ファンド(DGS)は、配当ありの新興国小型株に投資が行えるETFになります。
2006年に設立したETF運用会社「ウィズダムツリーETF」の一つとして、2007年10月30日に設定されました。
ウィズダムツリー新興国小型株配当ファンド(DGS)の詳細
上場市場 | NYSEアーカ取引所(NYSE Arca) |
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コード | DGS |
ベンチマーク | ウィズダムツリー 新興国小型株配当インデックス |
設定日 | 2007年10月30日 |
信託報酬 | 年0.63%(税別) |
純資産総額 | 1.30億米ドル |
出来高(平均) | 359万株 |
売買単位 | 1株 |
最低購入単価 | 4,877円 |
決算日 | 年4回(3月、6月、9月、12月) |
管理会社 | ウィズダムツリー |
ウィズダムツリー新興国小型株配当ファンド(DGS)の特徴ですが、配当支払いのある新興国小型株に気軽に投資できることになります。
個人投資家がカバーしづらい、時価総額の小さな新興国株に分散投資できることが利点と言えます。
ベンチマークの「ウィズダムツリー 新興国小型株配当インデックス」とは、時価総額2億ドル以上の新興国株で、配当加重方式かつ時価総額下位10%の銘柄を投資対象しています。
信託報酬は年0.63%と、バンガード・エマージング・マーケッツETF(VWO)の年0.14%と大きな差があります。
低コストで新興国全体に幅広く投資したい場合は、VWOが最有力となるでしょう。
DGSは時価総額の小さな新興国株で構成されているので、小型株効果によって期待リターンの優位性があります。
また配当加重方式により比較的高い配当水準の銘柄に投資しているので、配当金狙いで活用することもできます。
ゼロETF対象銘柄となっていますので、投資する際はマネックス証券で購入することをおすすめします。
国別構成比率
国名 | 比率 |
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台湾 | 25.45% |
中国 | 15.75% |
南アフリカ | 10.07% |
韓国 | 7.98% |
ブラジル | 7.48% |
香港 | 6.66% |
タイ | 5.74% |
マレーシア | 5.17% |
インド | 3.35% |
インドネシア | 3.29% |
トルコ | 2.42% |
メキシコ | 1.79% |
チリ | 1.70% |
ポーランド | 1.03% |
フィリピン | 0.85% |
チェコ共和国 | 0.72% |
シンガポール | 0.29% |
ハンガリー | 0.19% |
現在のところ上記18か国の新興国市場に投資を行っています。
台湾や中国など東アジアで半分を占めています。
特定の国やセクター比率は、25%の上限が設けられています。
セクター別構成比率
国名 | 比率 |
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情報技術 | 17.20% |
一般消費財 | 13.74% |
資本財 | 13.10% |
不動産 | 12.93% |
金融 | 10.73% |
素材 | 9.84% |
生活必需品 | 6.73% |
公益事業 | 6.26% |
電気通信 | 4.36% |
ヘルスケア | 2.77% |
エネルギー | 2.27% |
構成銘柄比率
銘柄 | 比率 |
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Taesa S.A | 1.29% |
広州富力地産 | 1.17% |
ハイプロップ・インベストメンツ | 0.77% |
Foschini Group | 0.77% |
トゥルーワース・インターナショナル | 0.76% |
モネタ・マネー・バンク | 0.72% |
スパーグループ | 0.68% |
AVI | 0.66% |
CIA de Saneamento Do Pa-Unit | 0.58% |
WPG Holdings | 0.57% |
新興国の小型株だけあって、上位銘柄はあまり馴染みのない銘柄が並んでいます。
ブラジルの送電会社「Taesa」、中国の不動産会社「広州富力地産」、南アフリカの不動産投資会社「ハイプロップ・インベストメンツ」が上位となっています。
上位銘柄の比率は少なく850前後の銘柄で構成されていることから、分散性は高いと言えます。
利回り・パフォーマンスは?
期間別騰落率
期間 | ファンド | バンガード・FTSE・ エマージング・マーケッツETF |
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1年 | -16.51% | -14.77% |
3年 | +9.81% | +7.93% |
5年 | +1.34% | +1.13% |
10年 | +9.12% | +7.45% |
年間別騰落率
年間 | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
2017年 | +37.46% | +31.48% |
2016年 | +15.37% | +12.21% |
※2018年12月末現在
最有力新興国株ETFである「バンガード・エマージング・マーケッツETF(VWO)」と比較してみました。
2018年こそ負けておりますが、それ以外の期間ではVWOを上回る成績を残せています。
元々値動きの激しい新興国株であることに加えて、時価総額の小さい銘柄で構成されているので、それなりにボラは大きくなっています。
配当金・分配金は?
決算日 | 分配金(1口当たり) |
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2018/12 | 0.30777米ドル |
2018/9 | 0.83073米ドル |
2018/6 | 0.63856米ドル |
2018/3 | 0.00000米ドル |
2017/12 | 0.22945米ドル |
2017/9 | 0.67500米ドル |
2017/6 | 0.56000米ドル |
2017/3 | 0.00000米ドル |
四半期毎の分配となっていますが、ここ2年は3月のみ分配が行われておりません。
2019年1月19日時点での分配金利回りは4.00%前後となっています。
VWOよりも高い配当を得られることがメリットになります。
投資家からの評判は?
ワイのように医療の知識も人並み程度で、投資なんて初心者の輩が、バフェットやリンチのようにバリュー銘柄見つけて市場アウトパフォームできるなら、世のアクティブファンドは皆大儲けなわけで。
コストの低いETFぶち込んどくのが最適解かと。その上で配当好きならVWO<DGSで買えば良いかと。— 骨シンチグラフ医 (@bonescintigraph) 2019年1月12日
HDVに高配当系ETFをもうひとつ組み合わせるならばDGS(ウィズダムツリー新興国小型株配当ファンド)には魅力を感じていて、米国大型株 × 新興国小型株のカップリングで面白そう。MorningstarだとDGSの予想PERは8.44と出ている…
— ほえタコ (@HoeTako) 2019年1月6日
私は2019年1月分のNISA投資として、新興国株ETF、DGS(ウィズダムツリー 新興国小型株配当ファンド)に投資しました。米国株と日本株は乱高下していますが、それには目もくれず、最も割安感のある新興国株を淡々と買い増しするのが、私の肌に合う投資戦略だからです。
— わかま屋 (@wakaya21) 2018年12月29日
DGS 54.0×39買
今月は、米国高配当ETFと新興国小型配当ETFを購入してみました。個別株はもっと押してから買いたいけど、押すのかな。
— ワイズ (@Ys_investment) 2018年3月19日
ウィズダムツリー新興国小型株配当ファンド(DGS)の評価
ウィズダムツリー新興国小型株配当ファンド(DGS)ですが、新興国の高配当小型株に分散投資できることが評価されています。
「新興国×高配当×小型株」 という、他ではあまり見られない面白いETFとなっています。
配当水準が高いので、分配金目的の投資にも検討価値があります。
値動きが大きく景気後退時にはリスクがありますが、配当を得ながら高いリターンを追求したい場合におすすめのETFになるでしょう。
ウィズダムツリー新興国小型株配当ファンド(DGS)を購入できる会社はこちら
本ETFは海外ETFとなりますので、扱っている会社は下記となります。
マネックス証券のゼロETFの対象銘柄ですので、取引手数料が実質無料となります。
証券会社 | ポイント |
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マネックス証券 | 業界最大の約3,000銘柄以上の米国株取り扱いが魅力。 で米国ETFが実質手数料無料になるゼロETFがある。 米国株の時間外取引が可能。 |
サクソバンク証券 | 他社を引き離す業界最安の手数料が魅力。 米国ETF含めて6,000銘柄以上を取り扱っている。 |
SBI証券 | 海外ETFに低コストで投資可能。 取り扱い数も多め。 |
楽天証券 | 米国預託証券(ADR)の取り扱いは業界最多。 楽天レバレッジETFは手数料無料 |