バイクの任意保険に入ろうか検討したけど辞めた!還元率が低すぎるが故

Tochiのメイン移動手段はバイクです。保険はこれまで加入義務のある自賠責のみだったのですが、実は気になっていました任意保険。入るべきか、入らざるべきか、それが問題だっ!

 

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 安いのはネット保険 

試しに一括見積りに出してみると会社によって値段が大きく違います。主な違いはネット保険か否か。経費が安く済む分ネット保険が安いです。Tochiの場合はチューリッヒが最安で年間2万円ほどでした(250cc、対人・対物無制限、自損無保証、距離制限あり)。

 

まあ対人・対物無制限はありがたいですが、自賠責でも対人は3,000万円までは保証してくれるし、バイクで多い事故は何と行っても自損事故。車と違ってヒトを轢き殺してしまうようなことは極めて稀だと考えられます。

 

そこで対物保証をメインとした場合、年間2万円の支払いがどの程度妥当なのかについて考えてみました。

 

自動車事故に合う確率:年間0.8%(警視庁)

2輪物損事故平均損害額:38.2万円

この額が事故全体の損額の約半分(52%)で残りが人身損害額(48%)とのことです。

ref)https://daikai.net/drive/0108.html

 

つまり、物損事故で予想される損害は年間平均3,056円ということになります。あれ、、?

仮に人身損害額を全て含めても損害額の年間平均は5,877円です。全額が保証されるわけでも無いのに年間2万円は随分高い様な気がします。

 

 保険の還元率 

さては保険の還元率(=返戻率、期待値。保険料のなかで払い戻される平均割合)はかなり低いのではないかと思い調べてみました。保険会社にとってはトップシークレット・飯の種なので基本非公開ですが、例えば、

 

医療保険の例:15~40%

ライフネット生命(ネット保険):76%

ネット保険じゃない例:30%

 

などと言われている例があり、想像よりもかなり低い模様です。

ref)https://money-smart-kyoshitsu.com/insurance/medical_kitaichi.html, https://ideco-ipo-nisa.com/5922, https://money-smart-kyoshitsu.com/insurance/medical_kitaichi.html, https://www.jstage.jst.go.jp/article/giiij/78/1/78_113/_pdf

 

ギャンブルと比較をすると、、

競馬:75%

宝くじ:46%

パチンコ:80~90%

FX:99.97%(スプレッド0.03pipsの場合)

 

幸運にかけるのがギャンブル、不運にかけるのが保険だと考えて比べてみると、保険の還元率は宝くじか良くても競馬並みしかなさそうです。にも関わらず、自動車で87.9%、バイクの任意保険ですら42%、医療保険は何と世帯で90%以上も加入しています。還元率がこんなにも低いのに何故保険に入るのでしょうか?

 

 保険に入る理由 

1)安心のため

漠然としていますが、これが一番の理由ではないでしょうか。とは言え計算上は還元率が低すぎるためとても合理的とは言えません。

 

2)いざというとき(損害額が支払えない場合)への備え

例えば貯金が100万円しかない場合に病気になったら200万円の医療費は支払えません。その様な場合には例え還元率が低くとも、月に1万円支払うことで、いざという時に200万円を保証してもらう保険に入るのは十分に選択肢に入ると考えられます。(何かリボ払いみたい…)

 

話を戻しバイク保険の場合、余裕を持って平均損害額の数倍程度の貯金があれば任意保険に入ることに少なくとも計算上の合理性はなさそうです。よし、や~めた!

 

 投資はしないけど保険には入る理由 

ここまで来て不思議なのは、例えばS&P500の様に還元率が年間平均で110%を超えるような投資をする人は少ないのに対し、還元率が最大でも76%の保険にはなぜ多くの人が入るのかという疑問です。

 

これは恐らく、人が利益よりも損失を過大に評価する(プロスペクト理論)という特性に関係しているように思えます。人は同じ度合いの損失と利得があったときに、損失の方を2.25倍も過大に評価するそうです。よって人の感覚上は保険の還元率は最大で171%なのに対し、投資の還元率は最大で110%となるため、前者を選ぶ、、のかも知れません。知らんけど (-_-)/

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