【1490】上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(βヘッジ)は、配当利回りが高い銘柄に投資しているETFのことです。
日興アセットマネジメントから設定され、2017年3月に上場しています。
【1490】上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(βヘッジ)の詳細
上場市場 | 東京証券取引所 |
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対象資産 | 国内株式 |
コード | 1490 |
ベンチマーク | MSCIジャパンIMIカスタムロングショート戦略85%+円キャッシュ15%指数 |
設定日 | 2017年3月9日 (上場は2017年3月13日) |
信託報酬 | 年0.45%(税別) |
純資産総額 | 68億円 |
出来高(月間) | 880株 |
決算日 | 年4回(1月、4月、7月、10月の各8日) |
売買単位 | 10口 |
最低購入単価 | 81,600円 |
信託期間 | 無期限 |
信託財産留保額 | なし |
資産構成 | 株式:86% キャッシュなど:14% |
管理会社 | 日興アセットマネジメント |
【1490】上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(βヘッジ)は、安定した値動きの高配当銘柄に投資できることが特徴です。
金融株とREITを除いた、流動性のある113銘柄に投資を行っています。
本ETFは投資元本の85%で株式を買い、残りの資金でTOPIX先物をショートしています(ベータヘッジ戦略)。
TOPIX(市場全体)を売りヘッジすることにより、価格変動リスクを抑える手法を取っています。
上記のベータヘッジを行うことで、市場が軟調な時でも下落を小さくできると言われています。
ただ市場が好調な時は利益を取り逃がすことになるので、短期取引やキャピタルゲインには向かない一長一短のファンドとなります。
このようなリスクヘッジを行っているETFは、他に【1499】MAXIS高配当70マーケットニュートラルが存在します。
業種別配分
銘柄名 | 比率 |
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化学 | 11.4% |
建設 | 8.5% |
電気機器 | 6.9% |
電気・ガス | 6.8% |
卸売 | 6.5% |
組入上位銘柄
銘柄名 | 比率 |
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H.U.グループホールディングス | 0.95% |
住友商事 | 0.93% |
しまむら | 0.93% |
三菱商事 | 0.93% |
西日本旅客鉄道 | 0.92% |
三井物産 | 0.92% |
東ソー | 0.91% |
カシオ計算機 | 0.90% |
大東建託 | 0.90% |
西武ホールディングス | 0.90% |
銘柄の選定は年4回(2.5.8.11月)行われます。
住友商事や三菱商事など、上位には高配当銘柄が並んでいます。
臨床検査薬大手で、コロナ診断キットが注目のHUグループが1位となっています。
利回り・パフォーマンスは?
期間別騰落率
期間 | ファンド | MAXIS日本株高配当70 マーケットニュートラル |
---|---|---|
1カ月 | +1.75% | +1.55% |
3カ月 | -3.66% | -2.61% |
6カ月 | -9.38% | -10.31% |
1年 | -8.42% | -7.96% |
3年 | -5.19% | – |
設定来 | -13.56% | – |
年度別騰落率
期間 | ファンド | MAXIS日本株高配当70 マーケットニュートラル |
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2019年 | -2.86% | -1.82% |
2018年 | -2.11% | -2.00% |
※2020年8月末時点
リスクヘッジ戦略の競合である【1499】MAXIS高配当70マーケットニュートラルと成績を比較してみると、わずかに1499の方が好成績を残していることがわかります。
市場がコロナ前の水準に戻す中、本ファンドは低調なパフォーマンスが続いています。
配当金・分配金は?
決算日 | 分配金(1口当たり) |
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2020/7 | 0円 |
2020/4 | 116円 |
2020/1 | 10円 |
2019/10 | 91円 |
2019/7 | 8円 |
2019/4 | 92円 |
2019/1 | 8円 |
毎年4回分配金が出されており、2020年9月18日時点の利回りは2.69%となっています。
直近の配当が無配になったことで、利回り水準が下がってしまいました。
【1490】上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(βヘッジ)の評価
【1490】上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(βヘッジ)ですが、ヘッジ戦略より国内高配当株を安定して保有できることが評価されています。
インカムゲイン目的で、価格変動リスクを抑えて運用したい場合に活用できます。
ただ直近の成績がイマイチなとおり、上昇相場では大きく利益を狙えないことが欠点と言えます。
配当利回り水準も魅力が薄くなっているため、今の時点ではおすすめしにくいETFです。
とは言え数少ないリスクヘッジETFですので、長期安定運用を考えている方は検討してみても良いかもしれませんね。
おすすめな証券会社は?
東証に上場しているETFですので、国内ほぼ全ての証券会社で購入可能となっています。
コストを抑えたい場合、本ETFが手数料無料で取引できる楽天証券がおすすめです。
10万円以下の少額資金で投資を行うなら、手数料無料で取引が行える岡三オンライン証券、松井証券、SBI証券を利用するのが最適です。