iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)は、配当水準が高い米国株に投資が行えるETFになります。
ETF世界シェアNo.1のブラックロック社「iシェアーズシリーズ」の一つです。
iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)の詳細
上場市場 | NYSEアーカ取引所(NYSE Arca) |
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コード | VYM |
ベンチマーク | モーニングスター配当フォーカス指数 |
設定日 | 2011年3月29日 |
信託報酬 | 年0.08%(税別) |
純資産総額 | 56.91億米ドル |
出来高(平均) | 525,319株 |
売買単位 | 1株 |
最低購入単価 | 9,115円 |
決算日 | 年4回(3月、6月、9月、12月) |
管理会社 | ブラックロック |
iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)の特徴は、現時点で高配当の米国銘柄に分散投資が行えることでしょう。
各銘柄の配当性向が変化すれば、自動的に銘柄を入れ替えてリバランスが行われます。
年0.08%という驚異的に安いコストで、米国高配当銘柄に投資が行えることは魅力的と言えます。
以前は年0.12%の信託報酬でしたが、競合のバンガード 米国高配当株式 ETF(VYM)に対抗する形で引き下げが実施されました。
ベンチマークとなっている「モーニングスター配当フォーカス指数」は、配当水準が比較的高い米国銘柄で構成されています。
また高配当だけでなく、財務健全性が高いことも組み入れの条件となっています。
セクター別構成比率
国名 | 比率 |
---|---|
エネルギー | 21.35% |
生活必需品 | 20.92% |
ヘルスケア | 17.94% |
資本財・サービス | 9.44% |
公益事業 | 8.97% |
通信 | 7.74% |
情報技術 | 7.03% |
金融 | 2.96% |
一般消費財・サービス | 2.43% |
素材 | 0.84% |
HDVはエネルギーセクターが多いことが特徴で、原油市場の動向に強い影響を受けます。
同じ米国高配当ETFのバンガード 米国高配当株式 ETF(VYM)は金融セクターが多く、エネルギー比率は少ないです。
構成銘柄比率
国名 | 比率 |
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EXXON MOBIL CORP | 9.72% |
VERIZON COMMUNICATIONS INC | 7.74% |
JOHNSON & JOHNSON | 6.53% |
CHEVRON CORP | 6.36% |
PFIZER INC | 5.92% |
PROCTER & GAMBLE | 5.45% |
COCA-COLA | 4.48% |
ALTRIA GROUP INC | 4.37% |
CISCO SYSTEMS INC | 4.07% |
PEPSICO INC | 3.83% |
以前はフィリップモリスやAT&Tが構成銘柄として入ってましたが、原油安や財務悪化の影響で組み入れから外れております。
エクソンモービルやシェブロンと言った、世界を代表するエネルギー企業が上位に名を連ねています。
現在の構成銘柄は全部で79銘柄となっており、競合ETFと比較して少数精鋭です。
そのため上位10銘柄で全体の半分以上を占めており、分散性はかなり低くくなっています。
利回り・パフォーマンスは?
期間別騰落率
期間 | ファンド |
IVV |
---|---|---|
1ヵ月 | -2.36% | +1.99% |
3ヵ月 | +14.70% | +20.54% |
6ヵ月 | -15.27% | -3.09% |
1年 | -10.57% | +7.48% |
3年 | +9.06% | +35.64% |
5年 | +32.16% | +66.15% |
設定来 | +121.75% | – |
※2020年6月末現在
年間別騰落率
年間 | ファンド | IVV (S&P 500) |
---|---|---|
2019年 | +20.35% | +31.44% |
2018年 | -2.93% | -4.42% |
2017年 | +13.36% | +21.79% |
2016年 | +15.79% | +11.90% |
2015年 | -0.26% | +1.34% |
パフォーマンスは人気のS&P500指数に大きく負けております。
コロナショックも支えきれずに暴落しています。
配当金・分配金は?
決算日 | 分配金(1口当たり) |
---|---|
2020/6 | 0.879497米ドル |
2020/3 | 0.914362米ドル |
2019/12 | 0.778998米ドル |
2019/9 | 0.857381米ドル |
2019/6 | 0.750368米ドル |
2019/3 | 0.822080米ドル |
2018年累計 | 3.094937米ドル |
年4回分配金を出していて、2020年8月14日時点での分配金利回りは4.02%前後となっています。
2020年6月は前年より15%程度増配しており、コロナショックによる下落も相まって高水準の利回りになりました。
投資家からの評判は?
米国株ETFデビューするなら「VIG+HDV」「VIG+SPYD」「HDV+SPYD」「VIG+HDV+SPYD」のどれでいこうか考えるだけで数時間過ごせる幸せ者です。結果として、VIGとHDVをおおよそ同じ割合にし、分配金をSPYDにという考えに至りましたが、どれか1本に絞るかもしれませんし、もう迷いに迷って楽しんでいます。
— .foorc (@_foorc) 2019年1月5日
有能な高配当ETFである、VYM、HDVで利回り3.5〜3.8%もあるなら、リスクを追って個別株を購入する必要性が乏しい感じがするな!
— ファンタ (@voo500_cpa85) 2019年1月4日
今年は米国高配当株、HDVなどのETFをひたすら買い増すシーゲル流もどきの投資方法でいきます٩( 'ω' )و
日本の個別株はマザーズ、GNI中心でキャピタルゲインの最大化を目指して億り人になりたい(^^)— ぶれいびー@婚活 株 シーゲル流 (@kyashida1984) 2019年1月1日
ロッキードマーチンの購入を考えていたので、HDVの組み込み銘柄に入ってくれて本当によかった!
これだから、ETFのリバランスは本当にありがたい!
— 投資家NEO@資産運用&情報ブロガー (@neoneo787) 2018年12月31日
iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)の評価
iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)ですが、アメリカの高配当銘柄に低コストで投資ができるETFとして高く評価されています。
バンガード 米国高配当株式 ETF(VYM)と並ぶ超絶コスト(信託報酬:年0.08%)で、経済成長が続く米国高配当企業に投資できることは魅力的と言えるでしょう。
信託報酬引き下げの実績もありますので、競合ETFのコストが安くなれば対抗して引き下げる可能性が高いです。
またエネルギーセクターが多いですので、今後の原油市場に期待できると思う場合はVYMよりも投資価値のあるETFとなります。
値上がり益だけをメインに狙うというよりも、配当金込みのパフォーマンスを考慮してポートフォリオに組み入れたいETFと言えるでしょう。
iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)を購入できる会社はこちら
本ETFは海外ETFとなりますので、扱っている会社は下記となります。
今後海外ETFを扱う会社が、もう少し増加すると嬉しいですね。
証券会社 | ポイント |
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マネックス証券 | 業界最大の約3,000銘柄以上の米国株取り扱いが魅力。 で米国ETFが実質手数料無料になるゼロETFがある |
SBI証券 | 海外ETFで手数料最安水準。 取り扱い数も多め。 |
楽天証券 | 米国預託証券(ADR)の取り扱いは業界最多。 楽天レバレッジETFは手数料無料 |