アストロスケールホールディングス(186A)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(5月1日)はまさかのゴールデンウィーク狭間ですが、早くも6月分のIPO新規上場承認発表が1社ありました。ゴールデンウィーク狭間でのIPO新規上場承認発表というのは管理人の記憶ではありません。しかも兼ねてよりIPO(新規上場)観測のあった期待の宇宙ベンチャー企業です。

IPO新規上場承認発表1社2024.5.1

アストロスケールホールディングス(186A)の上場日は2024年6月5日(水)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券モルガン・スタンレーMUFG証券みずほ証券3社共同主幹事となっております。

アストロスケールホールディングス(186A)のIPO(新規上場)情報

設立:2018年11月15日
業種:サービス業
事業の内容:スペースデブリ除去や人工衛星寿命延長、点検・観測等の軌道上サービス事業

アストロスケールホールディングス(186A)IPO上場承認

上場市場東証グロース
コード186A
名称アストロスケールホールディングス
公募株数20,833,300株
(国内募集株式数:13,888,900株)
(海外募集株式数:6,944,400株)
売出し株数2,760,000株
オーバーアロットメント3,124,900株
IPO主幹事証券三菱UFJモルガン・スタンレー証券
モルガン・スタンレーMUFG証券
みずほ証券
IPO引受幹事証券SBI証券
野村證券
SMBC日興証券
楽天証券100%完全抽選
東海東京証券
岡三証券
水戸証券
松井証券前受け金不要
マネックス証券100%完全抽選
岩井コスモ証券
あかつき証券
東洋証券
アイザワ証券
auカブコム証券委託幹事決定
岡三オンライン委託幹事決定
IPO発表日5月1日(水)
上場日6月5日(水)
仮条件決定日5月20日(月)
ブック・ビルディング期間5月20日(月)~5月24日(金)
公開価格決定日5月27日(月)
IPO申し込み期間5月28日(火)~5月31日(金)
上場時発行済株式総数111,692,500株
時価総額804.1億円
吸収金額192.3億円(国内:142.3億円)
想定価格720円(72,000円必要)

今回の募集は正式なグローバルオファリングで、公募株20,833,300株については国内及び海外(米国を中心とする海外市場)で販売される予定となっており、国内募集株式数13,888,900株及び海外募集株式数6,944,400株を目処に行われる予定ですが、最終的な内訳は需要状況等を勘案の上、公開価格決定日2024年5月27日(月)に決定される予定となっております。

そしてこのアストロスケールホールディングス(186A)の3社共同主幹事の中には三菱UFJモルガン・スタンレー証券が入っているため、グループ会社となるauカブコム証券、平幹事の中には岡三証券が入っているため、岡三オンラインがぞれそれIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。

詳細や口座開設はコチラ ⇒ auカブコム証券公式サイト
auカブコム証券
※当ブログ限定タイアップキャンペーン開催中!

詳細や口座開設はコチラ ⇒ 岡三オンライン公式サイト
岡三オンライン証券
※当ブログ限定タイアップキャンペーン開催中!

アストロスケールホールディングス(186A)のIPO(新規上場)事業内容等

アストロスケールホールディングス(186A)はグループ会社で、株式会社アストロスケールホールディングス(日本)、Astroscale Ltd(英国)、Astroscale U.S. Inc.(米国)、Astroscale France SAS(フランス)、Astroscale Israel Ltd.(イスラエル)及びAstroscale Singapore Pte. Ltd.(シンガポール)で構成されており、宇宙空間における軌道上サービスを通じて、人工衛星運用者やロケット事業者の事業価値の向上及び宇宙の持続的な利用に貢献しています。

アストロスケールホールディングス(186A)IPO事業内容

技術面

コア技術である「宇宙空間の非協力物体(位置情報を発信せず宇宙空間を飛翔している物体)に対するRPO技術」及び関連技術の研究開発並びに宇宙空間で提供されるサービスの開発を行っています。RPO技術は、人工衛星やデブリの除去、軌道変更・軌道維持、燃料補給、観測・点検、再利用・交換、製造・修理といった様々な軌道上サービスを実現可能にするものです。

事業面

当社グループが取り組む4つのサービスである、衛星運用終了時のデブリ化防止のための除去サービス「End-of-Life Service(EOL)」、既存デブリの除去サービス「Active Debris Removal(ADR)」、寿命延長サービス「Life Extension Service(LEX)」、故障機や物体の観測・点検サービス「In-situ Space Situational Awareness(ISSA)」につき、日本、英国、欧州、米国等において、調査研究・研究開発・宇宙空間での実証・サービス等購入に関する契約の締結や補助金等の獲得をしています。


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

【手取金の使途】
国内募集における差引手取概算額9,331百万円については、海外募集における差引手取概算額4,433百万円及び本件第三者割当増資の手取概算額上限2,092百万円と併せて、当社グループの軌道上サービスの更なる成長のための①プロジェクト開発費・研究開発費として6,860百万円(2025年4月期に4,130百万円、2026年4月期に2,730百万円)、運転資金として8,996百万円(2025年4月期に7,180百万円、2026年4月期に1,816百万円)に充当する予定です。
(アストロスケールホールディングスのIPO目論見書より一部抜粋)

アストロスケールホールディングス(186A)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

アストロスケールホールディングス(186A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格720円としてオーバーアロットメント含め192.3億円と規模的に東証グロース市場への上場としては大型サイズとなり、荷もたれ感のある水準となります。

IPO株数は公募株及び売り出し株(OA含む)合わせて26,718,200株と多めにありますが、今回の募集は正式なグローバルオファリングとなるため、海外募集分(6,944,400株)を除いた国内の募集株は19,773,800株となる予定です。後述する親引け分も差し引くと国内の募集株はさらに減ります。

上述の通りアストロスケールホールディングス(186A)の事業内容はスペースデブリ除去や人工衛星寿命延長、点検・観測等の軌道上サービス事業ということで、宇宙の経済活動の成長を支える基盤を築きながらも、軌道上サービスを通じて、衛星運用者や打上げ輸送サービス提供者へ選択肢と柔軟性を提供しています。

宇宙機の安全航行の確保を目指し、次世代へ持続可能な軌道を継承するため、全軌道における軌道上サービス(人工衛星やスペースデブリ(宇宙ゴミ)等に対して軌道上において提供するサービス)に専業で取り組む世界初の民間企業となります。

アストロスケールホールディングス(186A)IPO4つの軌道上サービス

アストロスケールホールディングス(186A)の株主の中にはベンチャーキャピタル投資ファンドの保有株が大量(多過ぎて詳細未確認)にありますが、多くは180日間の任意ロックアップ及び6カ月間継続所有確約の制度ロックアップ対象になっているため、上場時の大きな売り圧力はありません。

国内募集株式13,888,900株のうちの一部(45.0億円に相当する株式数を上限)を企業価値向上に資する目的として指定販売先4社(ヒューリック株式会社TPR株式会社MZ Space Fund投資事業組合りそなアセットマネジメント株式会社が運用を行うファンド)に売付け(親引け)する予定となっています。

宇宙ベンチャー企業のIPO(新規上場)はこれまで2023年4月上場のispace(9348)、2023年12月上場のQPS研究所(5595)と2社あり、このアストロスケールホールディングス(186A)で3社目となります。今やIPO市場ではAI(人工知能)SaaS(クラウド)を抜いて注目度の高い業種となります。

ispace(9348)は公募価格254円に対して付いた初値は1,000円と3.9倍、上場来高値は2,373円で9.3倍とテンバガー手前までありました。QPS研究所(5595)も公募価格390円に対して付いた初値は860円と2.2倍、上場来高値は4,975円で12.7倍とすでにテンバガーを達成しています。宇宙ベンチャーに対する期待値の高さが伝わりますね。

業績はもちろん連続赤字で黒字化の目途も立っていませんが、未知の宇宙領域へのビジネスとなるだけに仕方のないところかもしれません。吸収金額はIPO想定価格(720円)ベースで192.3億円、海外投資家への販売分(50.0億円)及び親引け分(45.0億円)を差し引いても100億円近い規模となりますが、単価は個人投資家が買いやすい低位株設定となっています。

そもそも注目度や期待値の高い宇宙ベンチャー企業で「お祭りIPO」という位置付けとなることから、需給主導で初値は高騰となる可能性が高そうです。ひとまずの初値評価はA級評価で問題ないでしょうかね。IPO地合いが悪化している中、6月以降のIPOの起爆剤となってくれることを願います。

よって管理人の個人的なこのアストロスケールホールディングス(186A)のIPO参加スタンスは積極参加で行く予定で考えています。IPO主幹事は3社共同主幹事となりますが、その中の1社にはIPO愛好家に優しい三菱UFJモルガン・スタンレー証券が入っているのは嬉しいところかもしれませんね。

アストロスケールホールディングス(186A)のIPO(新規上場)業績等

アストロスケールホールディングス(186A)のIPO経営指標(連結)
アストロスケールホールディングス(186A)IPO経営指標

アストロスケールホールディングス(186A)のIPO売上収益及び税引前損失
アストロスケールホールディングス(186A)IPO売上収益及び税引前損失

会員登録でAmazonギフトカード1,000円分プレゼント!

Funvest(ファンベスト)ウェルカムキャンペーン1000-3
会員登録だけでAmazonギフトカード1,000円分プレゼントキャンペーン!

オススメ情報

IPO歴17年以上の管理人のIPO当選実績を基にランキング形式でIPO投資にオススメの証券会社をご紹介させて頂いております。
IPO投資用オススメ証券会社ランキング

IPO情報はもちろん、下記IPOゲッター公式LINEでしか語れないマル秘情報も配信頻度は多くありませんがたまに配信しています。もちろん1対1のチャットも可能ですよ。
line友だち追加